郡界尾根(雨乞岳)
    1238m
(三重)

AMAGOIDAKE

2007年3月31日 くもり

武平トンネル手前P7:00〜武平峠〜沢谷峠8:00〜(郡界尾根)〜三人山9:00〜東雨乞岳9:40〜雨乞岳9:50〜杉峠〜コクイ谷出合12:20〜(コクイ谷)〜釜跡の平13:35〜沢谷峠〜武平峠〜P14:30

鈴鹿スカイライン、武平トンネル手前まで開通の看板。冬の間、通いなれた温泉街への道を分けて数ヶ月ぶりのスカイライン道。
木々の若葉が目に沁みる。薄緑色の山肌に見とれながら早春ドライブ。春は色が優しくていい。空気もひんやりしていい。
鳥の澄んださえずりが朝の山に響き渡る。これもいい。やっぱり春はうきうきする・・・。
トンネル手前にガッチリした新しいゲート。その横のブロックでOさんは岩登り練習しているそうだ。風の通り道トンネルを歩いて滋賀県側へ。新しい掲示板(地図)がたっていた。
登山道は笹が刈られている。歩き始めてしばらくすると道が崩れて高まき道に変わっていた。
沢谷峠。
左に折れて郡界尾根へ。しっかりした踏み跡がある。ガイドツアーでは読図講習(地図読み)と書かれている。郡界とは神崎郡と甲賀郡境のようだ。


しばらくして尾根を直進せず(木で行かないようにしてあるし、ペナントもある。)左に降る。尾根通しに進むと草原。
左に鹿除け?の柵。アシビの尾根道。秋に鎌ケ岳から見ると茶色く見える所だ。左にスカイラインを見下ろす。晴れていたら目の前に鎌ケ岳が望めるのだろう。右手下はクラ谷。


左には杉?の植林地。地上から数メートルほどまで鹿の害を防ぐ為?のテープが巻かれている。
土は柔らかくふかふかして気持ちいい。土の絨毯を歩けるなんて最高だ。
シャクナゲ林を通り抜ける。足元に広がるワイン色のイワカガミは葉が大きくつやつやしている。
滑りやすい岩の尾根を行くと右手になだらかな三角の山、多分七人山。
根こそぎの倒木が何本も。
前方に落ち葉が敷き詰められたような山。どことなく藤原岳のカタクリ峠白瀬峠の雰囲気。登りつめるとここが三人山山頂1014m。


小休止後。右に折れて尾根どおしに進む。一度降って登りかえす。左には檜の植林地。
今まで何も下草がなかったけれどこの辺りから背丈の低い笹が出て来た。樹木が少なくなって笹原だけに。だんだん笹の背も高くなる。笹に負けないように両手で笹を掻き分け押して進む。
あたりはガスっているので何も見えない。もうそろそろ東雨乞岳なのかなと何度も思う。期待は裏切られてジグザグ笹道が続く。
やっと山頂に到着。ガスって西も東もわからない。視界が得られればめちゃくちゃ気分がいいはず。
雨乞岳本峰へ。
笹が刈られて歩きやすい。雨乞岳山頂。風景がないし風がきついし寒いばかり。池周辺の残雪を踏んでそのまま尾根を杉峠へ。所々の岩に乗ると、はるか足下の谷に申し分け程度の雪。


峠手前、大木がある辺りで小休止。ここは風があたらない。「日東紅茶」で温まる。冬みたいに寒かった・・・。
傾斜が少しあるのでここで下降練習。木にザイルをかけて先をエイトノット。ザイルを投げ下ろす。
前回岩に支点を取る時はエイトノットで固定したが今日は下に降りたら引き降ろす為木にかけるだけ。ザックをしょったまま肩がらみで下降。太ももが痛い。
一番下で、ザイルを少し残して体重をかけてから着地。これはザイルが伸びて跳ね飛ばされないようにする為。
着地してザイルを引き降ろす。結構手ごたえがある重さ。雪斜面なのでザイルはサッと滑り落ちてくる。
ザイルの片づけ。ねじらないように巻き取るのは何かこつがありそう。重いし長いし大変だ・・・。私の手で出来るようになるかな?
ザイルに慣れる為の下降練習終了。
杉峠から飯場跡へ尾根道を。Oさんはいつも右下の谷を降りているようだ。
以前、朝明から歩いた懐かしい道。降るのは初めて。念仏はげや東雨乞岳への稜線を見上げる。
飯場跡には石の階段が二箇所。下の方の長い階段を登っていくと縁石のような大石や水路跡らしきものがある。豪邸跡?
道幅が広くしっかりした千草街道。愛知川を渡渉する手前にショウジョウバカマがいっぱい。綺麗。
小峠、鉱山跡への道を左に分けてしばらくすると樹齢何十年?の巨木。味わいあるおじいさんの木だ。
このあたりからコクイ谷出合までの記憶があまりなかった。


コクイ谷 出合。
釣りの人が本日の成果を披露してくれる。アマゴ、岩魚。お土産つきでいいな。
コクイ谷から沢谷へ。
約一年ぶり。雪のない沢の岩を飛んでいく。岩も水も綺麗。すばしっこい岩魚?に春を感じる。
黒谷出合。
沢谷出合。
滝下をよく見るとクラ谷からも滝になっていて淵は濃い緑。綺麗。
釜跡の平。
ここまで来てホッとする。


沢谷峠。
朝から雨乞岳をぐるっと一周してきたんだ。「やったー。」とてもいい気分。


武平峠。
登山口にネコヤナギのような芽をつけた木。白い綿みたい。何の木だろう・・・。
滋賀県側に通り抜けられると思ったバイクや車が「とうせんぼ」されて戻って行った。

初めての雨乞岳郡界尾根。以前から行きたくて憧れていた・・・。期待通り?それ以上静かでいい雰囲気の尾根歩きができて幸せ。Oさん、Tさんはもちろん全ての出会いに感謝して山を降りた。


帰りに、27日付C新聞で知った菰野庁舎前河川敷菜の花じゅうたん。甘い花の香りに包まれる。桜はまだ蕾。そして主役の御在所は雲に包まれている。
菰野町田光では天然記念物シデコブシ。こちらは少し遅かったようだが淡いピンクの可憐な花に魅せられる。山も里も春・・・。



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