雨乞岳
     1238m
(滋賀)

AMAGOIDAKE

2012年4月15日 はれ

武平峠P7:00〜沢谷峠7:30〜釜跡の平7:45〜クラ谷〜七人山のコル8:30〜東雨乞岳9:00〜雨乞岳9:20〜杉峠9:45〜鉱山跡10:00〜コクイ谷出合(10:50〜11:20)〜黒谷出合12:00〜釜跡の平12:20〜沢谷峠12:40〜武平峠P13:10

13日にスカイラインが開通したから、今日は、登山者が多そう。裏道登山口手前にはミツバツツジがあちこちに赤い。

武平峠の駐車場にはネコヤナギ。昨日の雨でぐっしょり濡れて、雪のよう!


出発。
カヤの実?かカエデの実?栗の真ん中みたいな形をした実が足元にいっぱい。冬の間、リスも食べ物十分だったよね。



沢谷峠。
今日はクラ谷から。釜跡の平を過ぎてしばらくして、イワウチワの蕾発見。


その後、見覚えのある広場に出た。シャクナゲの時期に沢谷の滝から直進して合流した場所だ。


トリカブトの新芽があちこちに出ている。先週、ニリンソウと間違えて食べて死んだ人がいたけど、山菜やキノコは、さっぱりわからないからこわい・・・

ネコノメソウ、いろいろ。

クラ谷。
谷沿いの道を高巻いたり、川の中を行ったりする。沢から離れ、登りきると七人山のコル。

木々に葉がないので空が明るい。尾根の北斜面には雪が残っていた。一休み。


相方に「見える範囲で行動して」とお願いする。方向音痴の人は、数回、道がわからなくなったし、慣れていない道なので歩きにくいし・・・

登り坂の尾根を行く。笹が低くなって、草原のよう。すぐ右手に深い堀割道があるが、傍に笹を刈った新しい道が続いている。ぬるぬるして滑りやすい黒い土の道。御池岳みたいでちょっと苦手。うっとうしい掘割の笹トンネルは歩かなくていいようなのだが・・・


新しい道は10cmくらい伸びた細い竹が尖っている。転んで、足などひっかけないように慎重に歩く。


振り返ると、東に真っ白な御嶽山、乗鞍岳が現れた。それに続く穂高の峰、白山、能郷白山なども白い。ちょっと黒い伊吹山、手前に御池、鈴北、霊仙。武奈ケ岳も。

琵琶湖の上には雲がかかっていて、それとはよくわからなかった。

急に笹の背丈が低くなって東雨乞岳に到着。

東に御在所、南には、鎌ヶ岳や仙ヶ岳の蒼い峰も連なっている。滋賀県の大地もはっきりわかる。360度の大展望。

相方が「9時」とか言っているが、時間の感覚が変。もっと時間が経ったような気がして・・・知らない所、慣れてない所はとても遠く感じる。


本峰へ。
所どころ笹分け。笹に押されないよう、押し返して進む。腕力がいる・・・

雨乞岳山頂。
半年ぶり。自分の中で、雨乞岳はそう簡単にこれない山というイメージだから、「よく登りました」とはなまる気分!


先に出発したお母さんと会えなかったらしい親子連れさん。来た道のクラ谷を戻って行った。途中で会えるといいけど・・・

我々もよくトラブルを起こして痛い目に遭っている。回りの人にも心配をかけた・・・今日も、山で一緒に行動することの大切さを教えられた。


杉峠へ。
池の周りの笹が、生い茂って道も足元もよくわからない。一人だったら迷ってる。
さらに、歩き方が下手な私は、笹の土が服のあちこちについて泥んこ。ぬかるんだ田んぼにでも入ったよう。歩き方が上手い人はちっとも汚れてない!


残雪が現れた。「折角あるんだから」と雪を歩く。厳しかっただろう冬の雨乞岳に思いをよせて。

この辺りから下の峠までの斜面に雪。北穂沢くらいの傾斜で繋がっている。横切ろうとすると、あっという間に、Tさんが駆け降った。「私も」と、後に続く。柔らかくて丁度いいザラメ雪。これが雨乞岳北斜面に四月まで残る雪だった。歩けて大満足!


杉峠。
何年ぶりだろう、この峠。

釜跡の平から一緒だった雨乞岳はじめての男性や、峠から登って来る人などと春の雪を楽しむ。


木が半分枯れている。その木にヒガラらしき鳥が巣を作っている。子育て中だ。この木、あとどれだけ生きられるかな?


つづら折りの昔の道から鉱山跡へ。

千種街道はぽかぽか温か。日当たりがいい。
神社か学校か?階段跡が二か所もある。家の基礎の石積みや、水路のようなものも見える。

右手に雨乞岳や七人山のコルなどを仰ぐ。深い谷にはたっぷり雪が残っている。随分降りて来た。

老木が現れた。でかい!苔むしているけど、まだ生きているのかな?


愛知川源流を渡る手前、日当たりがいい所にショウジョウバカマが群生!

その後は、コクイ谷出合直前で、崖を降りたような記憶があるけど・・・

今日は前の人について、川を降ってしまい、何処をどう行ったのかよくわからなかった。


コクイ谷出合。
水が綺麗。風もなく温か。此処はいつ来てもいい雰囲気。ずっとこの瀬音を聞いていたくなる・・・なぜか心が落ち着く「鈴鹿の上高地」

偶然、O田さん等が現れた。GPSで西尾根から愛知川に降りたそうだ。この後はいっぷく峠からスカイラインへ。

他に何人もの人が行き来した。いい季節になったから、人々の行動範囲も広がり、活動的になった。峠でも一緒だった単独男性が、我々よりずっと遅れて出合に着いた。国見から御在所へ回ると言っていたから、そのまま上水晶と降って行った。

我々は、夕方の用事の為、最短距離で戻りたい。黒谷出合から釜跡の平へ。

綺麗な淵に見惚れながら谷を遡上る。長石谷とは水の色が違う。黒っぽい緑。水が深くて石を飛べない私は、ストックを杖にして、川を渡る。


沢谷出合の滝の水量も多い。崖手前にショウジョウバカマの蕾。


釜跡の平。
雨乞岳をぐるり一周してきました。突然ヘリの音。雨乞岳の方へ行って、御在所の方へ引き返して行った。

沢谷峠近くの残雪は、朝より小さくなっていた。


登山口。
今日の最終章は、タテヤマリンドウ。空を映したような蒼色の花が帰りを待っていてくれた。ラッキー!ヤシャブシは、成長して穂状に揺れ、ネコヤナギは銀色に膨らんでいる。

峠谷の川で靴を洗って、お片づけ。温泉をゆっくり楽しんでも、お誕生会に十分間にあいます。

早春の雨乞岳を存分に楽しむことができました。ありがとうございました。

     トップメニューへ
inserted by FC2 system