中岳への下り。
鎖場でザイルにつながれた四人。ぴんと張っていないのでアイゼンをひっかけて転びそうになった。見ているととても危なっかしい。我々は横から雪斜面を駆け下り「お先に失礼する。」
アイゼンをはずし中岳へ向う。しばらくするとやせ尾根で雪庇ができている。雪が融けて滑りやすく歩きにくい。中岳手前で再びアイゼンをつける。
中岳。
ナイフリッジの雪上を行く。右左の雪斜面を見るとバランスを崩しそうなのでただ前方だけを見て・・・。丸で綱渡り。
「アイゼンを引っ掛けないように、一歩一歩慎重に歩きましょう。」
コルからいよいよ阿弥陀岳へ。しばらくはなだらか。その後急登。一壁のような垂直雪壁で高度感もある。「下り大丈夫かな?」と心配しながら進む。
前を行く人はずっとつぼ足。速い。確か朝から先になったり後になったりしている。
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