サイザーアルムB 

       (イタリア)  
DOLOMITE


ドロミテAよりつづき。

2014年6月19日 はれ

ドロミテ、サイザーアルムハイキング二日目。

小屋8:30発〜シュレーンハウザー小屋(2457m)11:00〜モントペッツオ山11:20(2564m)〜schiernシュレーンハウザー小屋(昼食)12:00〜サルトネル小屋14:10(トイレ休憩)〜rosszahne dentidi terrarossa(馬の歯)16:40〜小屋17:10

朝食7:15
今日は10時間のロングコース。写真を撮るとさらに遅くなり、皆に迷惑だ。意識して枚数を減らそう。

しばらく昨日と同じ道を進み、昨日左折した分岐を直進。振り返れば、小屋が随分高いところに見える。登ったつもりが降ったようだ。


ジグザグ尾根を登りきると、たおやかな峰が見えてきた。今まで見てきたのはゴツゴツした男性的な岩山。それとは対照的で、優しくてなだらかな山の連なりは女性的。絶景だ。谷間には小さな村が見える。あんな美しい景色の中に住める人もいるんだ。うらやましい・・・

稜線は強風で寒い。耳が痛くなって毛糸の帽子、合羽上衣を羽おる。


見下ろす草原(1950m)が美しい。今からその緑の大地へと歩くのだ。昨日車で通ったらしいコンパッチの街が見える。

お 花畑、残雪、石がごろごろした河原、池塘と変化に富んだ緩やかな道を登っていく。

左手に「ローズガーデン」が見えてきた。夕日に赤く染まる岩壁が美しいそうだ。「アーベンロート?」見てみたい・・・



あっ、エーデルワイスみっけ!
前回、ツールドモンブランでは見なかったあこがれの花に会えました。感激・・・


シュレーン 小屋からペッツオ山へ。
石や岩が白いので登山道が雪道のよう。奇麗!山頂の十字架に立つ。朝から歩いてきた道を俯瞰する。雄大で美しい。なにより天候に恵まれて有難い。西の方に、ボルツアーノの街が広がっている。


シュレーン小屋で昼食。豪華なレストラン。トマトパスタがおいしい。


エーデルワイスのお花畑から左に、サルトネル小屋方面へ向かう。
牧草地の緑の大地を見下ろして、降り続ける。小屋周辺には放牧の牛や馬も小さく見えている。


サルトネル小屋到着。

この先は、牧草地の農道のような道を歩く。先ほどまでいたペッツオ山一帯を仰ぎながら進む。ここまでずいぶん降って来た。

突然、放牧された馬が我々に向かって駆けてきた。一瞬どうなるかと思ったが、フエンスできちんと止った。後半はショートカットして牧草地を歩く。道はない、ただ草を踏みながら進む。蛇がいなくてよかった。


いよいよ今日の難関、「馬の歯」峠だ。急な雪渓の登りが待っている。
アイゼンを付け、ぐさぐさした雪を蹴りこみながら一歩ずつ前へ。


雪を十分楽しんだ頃、峠に到着。振り返ると、朝登ったペッツ山や緑の牧草地が全部目に飛び込んできた。

達成感で胸いっぱいになって、何か叫ばずにいられなくなった。「ありがとう、全員登りました」 いつも山は私に感動をくれる・・・


牧草地の ショートカットで予定より早く行動できたらしい。写真も控えたことだし、あーよかった。

小屋へのトラバース道からの展望、雄大な景色に見惚れる。ドロミテの大きな山。


この日、小屋から家族と両親にはがきを出した。感謝の気持ちを込めて・・・二週間ほどかかるらしい。

テイアザアルムヒュッテ最後の夜、皆、やっと自分にあった料理を注文することができた。今まで、味が濃かったり、量が多すぎたり・・・三連泊して小屋のことがよくわかってきたのだ。

隣テーブルのドイツの方からゲームのお誘い。手を交互に組んで、テーブルをたたく簡単なものだが、楽しかった。今日は、達成感がひとしおで皆ハイな気分だから。

ワインを飲みすぎたせいか頭が痛い・・・

反省。
山小屋は標高が2400mと高い。山でのお酒は控えめに。
ドロミテCにつづく。

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