御在所岳
      1212(三重)


2004年12月4日 くもり 風がなく暖かい 中道往復 

おばれ岩、キレットで岩の練習。鎌ケ岳山頂あたりにベールのような雲が現れ、同様に釈迦岳にも薄くベールの雲。みるみる雲が釈迦岳を覆い山頂部分をわずかに残し、墨絵の世界となった。
キレットでは本谷から北谷に霧が流れて立ち岩が見え隠れして幻想的。その後霧に包まれる。登山者も観光客もほとんどいない道を望湖台へ。こちらも霧。
風はほとんどない暖かい山頂。傘もいらないほどの霧雨に木々がしっとり濡れている。静かな冬のはじまり・・・






2004年12月18日 晴れ 

旧料金所P7:10〜朝陽台9:00〜鎌ケ岳11:00〜(日陰尾根)〜三ツ口ダム〜P12:20

朝、東の空半分が朝焼け。見事にオレンジ色で染められた空に歓声をあげる。
おばれ岩でチムニの練習。その岩の上あたりで土が盛りあがっている。霜柱だ。これは冬の感覚とばかりはしゃいで踏む。
地蔵岩の頭では乗馬気分。視界がよく利いて釈迦岳、竜ケ岳、御在所岳もシャープ。



その上のキッレトを見下ろす岩に登ると眩いばかりの光が降り注ぐ。大地と海と大空に包み込まれる感じ。空も雲も美しい。
富士見岩下岩稜帯 少し上で氷発見。「わ、氷。」とさわってみる。久しぶりの感覚。辺りには下で見たより大きい7cmほどの霜柱。
富士見岩に上がる。この時間にロープウエイが動いていないという事は点検のため休みらしい。誰もいない山頂は空が澄み渡りとても静か。藍色の美しい峰々を望む。



峠道で岩を登り下り練習。武平峠を越えて雪?わずかに残っている感じ。雪を待ち焦がれている身には何でも雪に見えたりして・・・
展望台を攀じ登る。ここから雨乞岳、御在所岳がすごく綺麗。
雪があれば気がつかないだろうけど雨乞岳の柔らかな薄緑の笹が山頂を包んでとても爽やか。風もなく暖かな春のような陽射し。空気が透き通っている感じ。時々吹く風がほほに気持ちいい。これは春か秋の感覚。12月の気候ではないよ。
雨乞岳左に綿向山、清水の頭かイハイガかもくっきり。目の前には御在所岳。よく見れば変化に富んでなんと魅力的な山容だろう。重量感がある。東から見ると三角形なのに鎌ケ岳からみればこんなに奥行きがある。あちこちの岩稜が目にとまる。見る目がなかったというか今までいかにぼんやり眺めていたか思い知らされる。改めていい山だなとしみじみ感じ入る。
毎週何かに憑かれたように御在所岳に通っている理由がわかった気がした。今歩いてきた望湖台、三角点の下の遊歩道までもはっきり望めた。イブネ下の七人山も鮮明。その下がこの前行ったコクイ谷とか。いくら眺めていても見飽きないパノラマ。


鎌ケ岳山頂手前の岩場左を上まで行って右の岩を上がる。リッジに乗る。
目の前に先ほどよりさらに大きく御在所岳。これはいい。遮るものは何もなく身も心も御在所岳に包みこまれる感じ。「超気持ちいい。」
南面も又視界良好。この前行った衝立岩は水沢岳の手前ガレのもうひとつ手前の南側らしい。その左に野登山の無線中継塔があり左に「窓」。さらにその左に「鳩が峰」が蒼く優しい山容だ。標高710m。
鎌尾根南には水沢岳(宮越山)に重なり宮指路岳、仙ケ岳となだらかな紫色の山なみが美しい。いつかこの山々にも行ってみたい。
南方の山々を堪能して日陰尾根を降りる。刈り取られた笹を尾根伝いに行くと草原に出た。ここで鎌ケ岳を仰ぐ。


松肌の幹のシロヤシオがあるところから踏み跡をたどり御在所岳がよく見える岩に到着。
左寄りに尾根を行くと三ツ口ダムに降り立った。ダムは緑と蒼の美の世界だった。ここだけ次元が違う。今この時だけの風と光と水の三重奏。キラキラと揺れ輝く水面に魂まで奪われてしまいそう。立ち去りがたい思いでダムを後にする。


美しい朝焼けと水のシンフォニーに魅せられ、今日も大自然から感動をいっぱいもらった。
帰りシャモニによったので菰野の庁舎から御在所岳を仰ぐ。この左手にキララ峰と鳩ケ峰まで望める。やはりここからの山は最高。幸せな気分いっぱいになって帰途につく。


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