御在所岳
    1212m
(三重)


2005年4月2日 くもり 

温泉最奥P7:15〜(中道)〜望湖台(10:45〜11:45)〜(一の谷新道)〜P13:30

朝千草辺りから望む御在所岳は残雪のまだら模様。藤内沢の残雪もしっかり目に入る。
温泉最奥の駐車場に行くとスカイラインに車が3台。もう開通したらしい。
出かけようとすると「ホ〜ホケキョ。」ウグイスの声。しっかりした鳴き方だった。やはり四月だね。
登山口少し上で薄いピンク色の馬酔木が咲いている。
今まで気がつかなかったけど椿の花も多い。蕾もいっぱいついている。
隣りに薄黄色のシキミの花。


落ち着いた黄色のマンサクがあちこちに枝を広げている。その枝越しに鎌ケ岳、御在所岳、地蔵岩、ハライドなどを望む。いかにも早春の雰囲気。
今日はマンサクづくしかなと黄色い小さな花に目をやる。


キレットの見える岩に上がるとアカヤシオの枝先が赤い。隣の木に目をやるとネコヤナギのような蕾。子猫の尻尾のような柔らかいうぶ毛がついている。
去年たしかにここでコブシの花を見たから多分その蕾。もうすぐ白い花を咲かせてくれるのかな。楽しみ。


岩稜帯下辺りからしっかりした残雪がある。ざらざらした雪を感じながら慎重に歩く。
南斜面は雪解けが早いけど日の当たらない北斜面は雪も長く残るのかな。
起きだした笹の薄緑とツツジの赤い枝先、白い残雪のコントラストが美しい。富士見尾根の北側もまだしっかり雪がある。
テラスから見る残雪模様も格別美しい。ここから登山道の雪はがりがりしてきた



奥又尾根上部に行ってみる。三ルンゼ鋸岩の氷はすっかり消えて、蕾が膨らんだツツジの赤い枝が目立つ。国見岳も木々の芽吹きで山肌が赤い。

広場で数人の子供が雪すべりをしていた。その雪上を行って遊歩道を歩く。道の雪はすっかり消えて元通り。
三角点への上り口両側は積雪1m。
望湖台の雪庇尾根もまだ残っていて固かった。雨乞岳のまだら模様が綺麗。
なだらかな山頂の残雪が美しいイブネ、クラシの峰を双眼鏡で眺める人あり。三ツ口から来たという。ほとんど雪はなかったとか。
「イブネに行きたいが・・・」「杉峠往復なら行けるんじゃないですか?今なら木に葉がないから明るくて迷わないでしょう。」「そこまでの雪はどうでしょう?」などと話す。


地獄谷から一人。Uさん?やはりそうだった。「中道から国見峠、上水晶、地獄谷と来た。上水晶の雪が腰まで嵌り込んで大変だった。」とやれやれといった表情。この時期の雪歩きはやはり大変エネルギーがいるようだ。
ここで残雪の雨乞岳、イブネ、クラシの峰を眺めながら軽い食事をとる。
「クラシにクラジャンがあるんですよ。」 穂高岳のジャンダルムにならってそう呼ぶらしい。イブネとクラシの間とか。あのたおやかな峰にそんな険しい岩場があるのかな?
「クラジャン」自信ないけど行ってみたい・・・
食事後一の谷新道を一緒に降りる。頂上直下の残雪はしっかりかかとを使う。その後雪は全くなかった。
中ほどで右手東多古地谷から雪解け水の音が大きく響く。百間滝の水量が多いのかな?
山の家の少し上でショウジウバカマが咲いていた。まだ2、3日前に咲いたばかりという初々しさ。


駐車場でUさんのスポーツカーを見せてもらう。車音痴の私にも超格好良いことはわかる。
「春風を感じて帰る時、気持ちいいですよ。」 非日常の山でリフレッシュして風と共に日常に戻るなんて最高。さすが若さだね。
その若さにも車にも少しうらやましく思って、自分の車に戻ると「キー渡してないですよね。」とUさん。
もう一度スカイライン駐車場に戻って一緒にキーを捜す。トランク下についているのを発見。
隣の方が、「焦っている当人は余裕がなく目の前の物も見えない状態。第三者は冷静だということ。」とすぱっと言い切って三人で笑いこける。
JAFも呼ばなくて済んだ。よかったよかった。
登山者が藤原岳の花を見に行った為かここ御在所岳はとても静か。
残雪とマンサクを楽しんだ後の春うららのひとこまだった



温泉街でも馬酔木が咲き乱れていた。少し品種改良されたものか山のとは違って華やかだった。

     トップメニューへ
inserted by FC2 system