御在所岳
    1212m
(三重)


2005年5月21日 晴れ

旧料金所P7:15〜望湖台10:30〜武平峠11:00〜鎌ケ岳(12:00〜12:30)〜(長石尾根)〜P14:00



風薫る五月の形容がぴったりの今日、大気はひんやりしてとてもさわやか。新緑の御在所岳が美しい

おばれ岩からシロヤシオが咲いている。ピンクのイワカガミの上に白く散ったのもある。
地蔵岩の上あたりでササユリの蕾。ギンラン?の葉も。
国見尾根もさらにその北のヤシオ尾根上部も白い。みんなシロヤシオ?
残雪が多かったところにチゴユリ、シャクナゲ。中道にもシャクナゲがあったんだ。しっかり見ていないから私が知らなかっただけ・・・
この辺りでホトトギスの声。ウグイスの巣に託卵するらしいので、やはりウグイスの巣の近くに出没するのだろう。「トッキョキョカキョク。」と特徴あるさえずり。
東南アジア辺りから渡って来る夏鳥のうちツバメなどは早く、 ホトトギスは一番遅いらしい。



富士見尾根下まで満開のヤシオ。行けども行けどもシロヤシオの花・花・・・白い花のトンネル。花の数が本当に多い。他の色は何もない。ただ白と緑の登山道。清清しくて爽やか。
上部テラスに来ると咲き始めのシロヤシオ。蕾も混じってる。幹は松肌、やはり松に似てる。五葉躑躅ともいうらしいので葉は五枚。誰かが言ってたけど、出始めの葉はチューブの様で面白い。
白いからアカヤシオほど目立たない。ほんとに控えめで清楚で気品のある花。全部自分にないものだから憧れる。その十分の一でもあやかりたい・・・
蕾は皆あちこち横を向いている。クリーム色が優しくていい。
朝陽台付近はほとんどまだ蕾。枝に蕾がいっぱい。咲くのは来週あたりかな?



遊歩道もほとんど蕾のシロヤシオ。ベニドウダンやサラサドウダンのドウダン躑躅も「次は私の番。」と膨らんできた。
望湖台から見る雨乞岳は、笹の緑が一段と鮮やかになり山全体が緑みどりしてきた。初夏の雰囲気。手前にシャクナゲの尾根。
御岳神社あたりも新緑とシロヤシオに包まれている。
御在所岳山頂にこんなにシロヤシオの木があったの?今年初めて知った。
この冬に見た樹氷のほとんどがヤシオの木だったと気付いた。
遠くに、先日行った仙ケ岳を望む。双耳の間にあの獅子頭の岩が見える。左の峰が仙ノ石。その左の仙鶏尾根はなだらかな稜線だ。
自分が歩いたルートが御在所岳からわかるなんて感動だ。
知らなかった山を自分の足で歩いてみると、その山の見方が変わる。名前だけ知っていた時と思い入れが全く違う。体を動かしながら(一応頭も働かせて)感動しているから感情移入するのかな?すぐ忘れるけど
・・・
そして次なる山へ思いを寄せる。まだ行ったことのない峰に憧れる。体力のなさ、技術の未熟さもわきまえず、気持だけが勝手に「前へ」と一人歩き・・・


鎌ケ岳を見ると頂上直下に白と鮮やかなピンクの所が目に入る。シャクナゲかな?
あれは三ツ口の左俣最上部かな?
峠道もシロヤシオ。空気が澄んでさわやかでこの道からの雨乞岳、鎌ケ岳の山の緑が本当に鮮やか。山の端がくっきり。
展望台から見るとやはりピンクに見える所はシャクナゲで長石尾根最上部らしい。その周りに山が白く見えるほどのシロヤシオ。



鎌ケ岳山頂。鎌尾根からずっと先の仙ケ岳まで鈴鹿南部の山が緑色。夏色。
山頂は団体さんなど次々人が来て、居場所に困る。
長石尾根初めての知多のTさんらと尾根を下りることにする。
少し降りるとピンクに見える所はやはりあの最後まで残雪のあった左俣だった。そこに大木のシャクナゲが何本も。見事な花をたわわにつけている。重そう。
そしてその辺り、ここも行けども行けどもシロヤシオ。
目の前の岩に小さなシロヤシオの木、後方に御在所岳。根が岩に沿うように伸びている。どこから栄養をとるのかなとその逞しさに感動する。
ベニドウダンも咲き始め。


真綿のような白い花。それはバットの材料になるアオダモの木。新緑の中に爽やか。尾根の下の方ではヤマツツジ。タニウツギ、ツクバネウツギなども可憐に咲いている。


帰り千草で山を仰ぐ。キラキラ光る水田の彼方に、清楚なシロヤシオに魅せられた今日の御在所岳が陽光に輝いていた。



2005年5月22日 小雨のちくもり 

旧料金所P7:15〜(中道)〜朝陽台(9:30〜10:00)〜国見岳〜(国見尾根)〜岳不動〜藤内小屋〜(裏道、中道)〜P12:30



ガスが立ち込めている。
シロヤシオが雨にぬれ、花びらに水滴が一杯付いている。しっとりして美しい。重そうにみんな下を向いている。
富士見岩で鎌ケ岳のガスがあいていくのが幻想的だった。



観光客もまばら。気温が低く寒い。手がかじかむ。合羽上下を着る。朝陽台で休んでいる間ずっと雨が降っていた。
食事が終わると小降り。コクイ谷かヤシオ尾根にいくか迷ったが国見尾根に行くことにする。
ケルンから見ると国見岳も山が白くなるほどのシロヤシオ。裏道を降りはじめたところにかわいいヨウラクツツジ。
このあたりで元気なボーイスカウトの子供達に会う。靴もちゃんとした登山靴で頑張っていた。
峠から国見岳へ。この道がシロヤシオの回廊。ただ白いばかりのシロヤシオトンネルをくぐる。白くて清らか過ぎて神秘的。


後ろからトレーニング中のKさん。一緒に国見岳に行く。
国見岳の岩場から見る藤内壁はいつ見ても迫力がある。ガスが上がって前尾根が浮かび上がった。
アルファルンゼかな?シャクナゲが赤い。シロヤシオもあちこちに。スキー場の北斜面も今来た国見岳の南面にも多い。
国見岳山頂は久しぶり。岩に乗るとここもシャクナゲにシロヤシオ。特にヤシオ尾根が白い。
Kさんと別れ国見尾根を下りる。
尾根はじめの名も無い岩に子供づれの家族が登っている。我々も初めて登ってみる。雨でちょっと滑るので天狗岩やゆずり岩はやめ。二つの岩の間から藤内壁を眺めるがあいにくガスがかかってきた。
この尾根の北斜面にもシャクナゲ。国見岳の真下にもシャクナゲの谷。ピンクに染まっている。こう見ているとシャクナゲは北斜面の雪が何時までも残るような所に咲くようだ。
岳不動のガレを下りる。雪の無い時は久しぶり。大岩あたりから荒れて道がなかったりけずられたりしていた。
小屋で咲きかけたサラサドウダンを見上げる。岩に雨で散ったシロヤシオの花びらが白かった。

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