御在所岳
    1212m
(三重)


2005年2月26日 くもり 

温泉最奥P7:30〜(中道)〜朝陽台〜望湖台〜(藤内沢)〜P15:00

朝、藤原岳に向って渡り鳥がV字型に連隊を組んで飛んでいくのが目に入った。
鳥は季節の移り変わりをどうやって知るんだろう。もう冬も終わる。
御在所岳は新たに新雪10cm。朝が遅かったのに前はだれも行っていない。私が一番だった。
雪は1月22日の大雪のままだ。北谷テラス上の左手尾根、鎖場下の岩もまだ雪に埋もれている。
富士見尾根下でアイゼンつける。ここですごい綺麗な樹氷が目に留まる。尾根北側の兎の足跡発見場所をガリガリと上がる。アイゼンがよく利く。嵌まり込まない。そのまま上がって右の登山道へ。
上部テラス上の鎖場は誰も行ってない所をそのまま直登する。樹氷が真っ白できれい。樹氷の彼方遠くに藤原岳、御池岳が白く浮かんでいる。


富士見尾根から富士見岩に出る。ここもガリガリに締まっているので楽々。気持ちいい。
休憩所のテーブルが雪に埋もれている。大岩からセントレアの飛行機見えるかなと見たけど何も見えず。隣りで望遠鏡をのぞいている観光客が「飛行機見える。」と叫んでいた。
そのまま望湖台へ行く。遊歩道が見事な樹氷。ケルンから右へ鋸岩の上の展望台に行って見る。
国見峠から国見岳も美しい樹氷で真っ白に被われている。イブネ、クラシの山頂に日が当たって美しい。


アゼリアからの遊歩道は樹氷が少なかったが雪は柵の上までしっかりある。山頂への階段から望湖台へ雪の尾根を歩く。どこでも行ける。
ここは今年最高の樹氷だった。鎌ケ岳と御嶽神社辺りが特に美しい。雨乞岳とその手前の尾根と国見岳、三角点も美しい樹氷に包まれている。
白一色の御在所岳山頂。岩にもエビノシッポがいっぱい。ここの樹氷は真っ白で丸い。



どこでも歩きでツツジの間を記念碑の前へ。ここも雪が締まって気持ちいい。左手に遠く山頂の雨量レーダーを望む。この辺りの斜面もどこでも行ける。
アゼリアまで戻ると1月22日の大雪に本谷ラッセルした名古屋のUさんに会う。この日私は中道を三時間。彼は本谷を七時間かかったそうだ。ほとんど一人でやったらしい。
そういえば駐車場に戻った時まだ車があったようだった。それから雪はこりごりで出発の時間を遅くしたらしい。
「武平から下りるのも面白くないし・・・」というので一緒に藤内沢を下りることにする。


沢に下りると今日の雪はいつもと違う感じでするする滑りやすい。アイゼンが利かないので怖い。上がってくる人に雪を落としてしまう。
Uさんはバランス感覚がよく、足捌きがとても軽やかでかかとを使ってうまく下りた。「こうやると誰かと同じでどこでも行ける。」と・・・
奥叉の滝を見に行く。アイスクライミングは下に10人。テラスにも6人ほど。大賑わいだった。
氷も今迄で一番大きくなっていたし、氷が溶けるような水の音も聞こえない。しっかり凍っている感じ。山岳ガイドのMさんの声がしたから岩の教室だろう。
そのままマイナスの滝の下へ。ここの雪も滑って怖い。
前尾根フランケ下のツララはもうすでに融け落ちて無残な姿。
藤内滝前の氷柱を下りた。つららも今年一番だ。ピッケルを利かし後ろ向きに降りる。氷柱も3月になると融けるだろうから見納めかな?
彼はここが初めてで慎重だった。
「上の雪が怖くてさっきの氷が怖くないとは・・・」とUさん。
私はいつもと同じ感じの凍り方だから普通に下りた。慣れているってことかな?やはり岩でも氷でもなれなきゃだめってことかな?
仙人のように滝の上をまっすぐ下って又登り返す人あり。氷もできる特注の短いピッケルはナンバー入り。遭難したときでもこの番号でだれかわかるらしい。
以前、愛大生遭難時はわかんでは追いつかないのでスキーでラッセルして救助に向われたとか。すごい経験をされた方だった。
小屋で左のテストストンを二、三回練習。岩の上の雪は融けていた。
今年の冬は藤内沢これで4度目。去年は確か12回行った。Uさんに出会って今日思いがけず藤内沢を歩けてよかった。
今日のような柔らかい雪でもカカトで下りる事が出来るようにもっと練習しよう。慣れなきゃ。それには雪道を一回でも多く歩かなければ・・・
雪がどんな状態になっても臨機応変に対応できるようになるといいんだけど・・・
でも雪の季節ももう終わりだし・・・

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