御在所岳
    1212m
(三重)


2005年6月25日 晴れ 蒸し暑い 

旧料金所P7:10〜朝陽台9:10〜望湖台(9:40〜9:50)〜(地獄谷)〜ナメ滝10:10〜(上水晶谷)〜雨乞根の平分岐大石(10:25〜10:45)〜コクイ谷出合(11:00〜11:30)〜(コクイ谷)〜黒谷出合12:00〜沢谷上り口(12:05〜12:20)〜(沢谷)〜窯跡の平12:40〜県界尾根分岐(沢谷峠?)12:50〜雨乞岳登山口13:15〜(武平トンネル、スカイライン)〜P14:10

地蔵岩。ハライド割谷からの谷風が涼しい。気持ちいい。もう辺りに花は無く夏の濃い緑の谷と青い峰々。春霞のようにもやっとしている。
頭に左手。足を押し付け上り下り数回。
下りるのはもっと体を離す。次に足を掛ける岩をよく見る。腕は伸ばす。つい力が入って無意識にひじを曲げているから。
セカンドで行く場合もトップの気持ちで練習すればいい。なるほど。
小屋を見下ろすガレ、今日はササユリが咲いているかな?一本もない。残念。


富士見岩のクサリ場まで来ると藤内からの風が涼しい。気持ちいい。冬でもここに来ると気温が違うけど・・・
夏の今日もここから別世界。たぶん下より五・六度低い。
上部テラスも谷からいい風。富士見岩北の谷にベニドウダンがまだ少しあった。
富士見岩に上がる。
本谷を登ってくる人一人。谷はガスがかかっていた。
ここからもササユリは咲いていない。雨が降らないから今年は遅いのかな?
しゃかしゃかして固いサラサドウダンのじゅうたんを歩く。去年咲いていた辺りを探しながら遊歩道を行ってもササユリは見当たらない。



三角点手前、夏の鎌ケ岳が濃い緑だった。ササユリの蕾とアキアカネ。
望湖台では谷からの風がひんやり涼しい。蒸し暑かったので気持ちいい。一番前の岩に乗る。ここが好き。ずっとここにいたい気分。
雨乞岳の上を飛んでいるアキアカネもスイスイと気持ちよさそう。今年はじめて見るアキアカネ。夏至に飛びはじめるとは知らなかった。
峠道にはササユリが咲いているかも?でも暑いかな?・・・
谷のほうが涼しいかな?・・・コクイ谷へ行く。
ここは二回目。前は秋で木々に葉がなかった。今日は生い茂っている。
草ソテツが大きく葉を広げ道がわからない。葉の先はなにか動物に食べられている。
春にコゴミというのはこの草ソテツのことらしい。
たしか去年の春、常念岳一の沢から降りて乗ったタクシーでコゴミを見せてもらった。北アルプスにも多いらしい。
なめ滝には水が少なくぬるぬるしている感じ。風はない。
上水晶出合につく。

そこから川沿いに上水晶谷を下る。この谷はやはり岩が美しい。一箇所右に高まくところがわかりにくいが川沿いに下る。
あの綺麗な大岩に着く。この岩、丸くて水が綺麗でなんかほっとする。好き。
分岐をコクイ谷へ。この季節、葉が生い茂って雨乞岳は見えない。たしか秋には木の間から見えた。トリカブトの葉と草ソテツが目立つ。



出合につくとなんとなく秋にきた時とは感じが違う。梅雨だというのに雨が降らないので水が少ない。というよりほとんどない。愛知川上流からも少ない。
こんなんじゃ天狗滝や七丈淵の水量も少ないだろうな。下流の事が心配になる。雨乞岳に雨乞いをしなくては・・・
でも美しい谷に変わりはない。緑が綺麗。
釣りの人一人。どんどん上流に行った。アキアカネが一匹。鎌ケ岳にいた虻が数匹。
ここで軽く食事。パン二個、トマト、アメリカンチェリー。
一人朝明から来た人、今から雨乞岳へ行くという。根の平で迷ったとのこと。タケ谷へ出たのかな?


コクイ谷を登る。水が少ないのでほとんど川を歩く。浅瀬はそのままジャブジャブと歩ける。日陰だし巻き道に上がらなくていいので楽。
たしかいくつも滝があったのに淵だけになったのもある。カジカの真っ黒のおたまじゃくしがいっぱい。
ここではウツギがまだ蕾。卵形に膨らんでいる。
今年初めてセミの声。以前、夏に朝明から雨乞岳へ行ったことがある。その時たしかこのセミの声を聞いた。低音の響き。多分春ゼミ。なつかしい。この声にあの時の記憶が甦る。初めて行った雨乞岳は遠かった。えらかった。暑かった



黒谷出合。
沢谷上り口。クラ谷からの涼しい風が心地いい。
この辺りシャクナゲが多い。薄緑の若葉が伸びている。今年はきっと沢山花をつけたのだろう。
沢谷出合の滝の水量も少ない。
窯跡の平で子連れの家族。今から登るのかな?
沢谷は登山口までほとんど日陰。日が当たらないけど風も当たらない。
沢谷峠。
急に光が射し込んで眩しい。見上げれば緑の林にひときわ白いヤマボウシ。
谷間に鳥の声。ウグイス、ホトトギス、ミソサザイ。
緑の木漏れ日を浴びながら美しい鳥の声に聞き入る。澄んだその声が心と体に染み透る。癒やされるとはこういう事だろう。山で聞く鳥の声ほど素敵なものはない。いい気分。
ホトトギスやカッコウは体温が低く自分で卵をかえせないとか。だから托卵するらしい。人任せにするなんて悪い鳥と思っていたけどそういう理由があったんだ・・・子孫を残すための必死の努力・・・ホトトギスの胸中?を察すると切なくなった。
表道登山口辺りにも大木のヤマボウシ。



山の家手前でツルアリドウシの小さい白い花。
どのツルの先にもさくらんぼみたいに二つ花がついていた。その花びらは毛のようなもので被われていた。虫に花粉がいっぱい付くように工夫しているのかな?
小さすぎてあまり目立たないこの花。これがきっと精一杯の生きる術なのだろう。名もない様なこの小さい花の生きる力に感動する。



山の家の前で紗羅双樹(夏ツバキ)の蕾。数が多い。来週咲くかな?
梅雨とは名ばかり。真夏のような蒸し暑い御在所岳だった。




2005年6月26日 晴れ

旧料金所P7:00〜(小屋テストストン、前尾根テストストン、一壁一周)10:30〜(藤内沢)〜朝陽台〜望湖台14:00〜大黒岩〜(本谷)〜P15:30

中道にもツルアリドウシの小さい花。
小屋テストストン右岩のザイルが替えてあった。これなら大丈夫。所々に手や足が掛けられるように結び目がある。
ウサギの耳でいい香り。ササユリ。藤内沢の入り口でエゴノキの花びらが流れにくるくる回っていた。
前尾根にはもう山岳会の人。P7にアサギマダラが飛んでいた。前回私が行ったルートを行くので見学。自分がどう行ったのか分かった。
一壁からもすでに人の声。我々が行く一壁上の岩も乾いて気持ちいい。ここを一周。

今日は絶好のクライミング日和。初心者用の二ルート
も大混雑。ここにもアサギマダラがひらひらと舞う。


沢でタツナミソウ。ナルコユリ。シロモジに緑の実。
奥又の尾根を上がる。ここからもやの中に前尾根が浮かぶ。
この尾根の岩を歩いて行くとコアブラ躑躅、米躑躅、ハナヒリノキ。


記念碑辺りにアサギマダラはいなかった。そのかわりアキアカネ。
久しぶりに大黒岩から本谷を下りる。
ギボウシ、キンコウカが咲き出していた。



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