御在所岳
    1212m
(三重)


2005年7月23日 小雨のちくもり ときどき晴れ

旧料金所P7:00〜地蔵岩〜富士見岩9:15〜朝陽台9:30〜望湖台(9:55〜10:30)〜国見テラス(11:15〜50)〜天狗岩12:00〜揺るぎ岩〜国見尾根取り付き〜(裏道)〜藤内小屋テストストン〜(裏道から中道)〜P13:40

朝小雨が降っている。登山口近くで花の終わったネムの木を見つける。

地蔵岩。この前より濡れている。でも一回で膝を使わずに登れた。それも柔らかい夏靴で。
頭は足を押し付けて三回上り下り。ここはこわごわ。すごく濡れているからへばりつく。最後がいつも降りられない。一番下の岩に左足が届かない。手も足も短いので・・・もっと体を離そう。
キレットで腕を伸ばして岩に乗る練習。体が離れると重心がうまく乗る。体が岩にくっついているとうまく乗らない。理屈は解っているのに体がなかなか・・・


小屋を見下ろすガレに菰野菊の蕾。山は秋の準備をしている。
あちこちにキンレイカが綺麗。黄色い小さい花。この辺りで大きい虻がついてくる。黄色でちょっと見るとすずめ蜂みたい。
富士見岩クサリ場あたりから白いリョウブがいっぱい。その花にアサギマダラがひらひらと。
富士見岩柵外に大輪の菰野菊。
遊歩道階段ではミヤマママコナ。小さい可愛い花。朝陽台も白いリョウブが満開。


ケルン横の案内板左手に白いヨツバヒヨドリ。そこにアサギマダラが大きい羽を広げている。
望湖台に行く。カモシカセンター前で去年見たようにトンボ調べをしている。遊歩道でも。
雄雌の区別をかいて赤のサインペンでGとトンボの羽に書いている。書かれたトンボも大変だな。羽が重くないのかな?
望湖台。谷からガスが流れてひんやりして涼しい。一番前の岩から足下を見ると何かピンクの花。シモツケソウかな?
岩を少し降りて写真を撮りに行く。やはりそうだった。
岩に戻り寝転ぶ。気持ちいい。ただセミの声が谷から聞こえるだけ。これは夏の御在所岳最高の贅沢。岩と涼しい谷風とせみ時雨。


低音のセミはエゾハルゼミとか。三角点手前で木から飛び立った。小さくて羽も透き通ってツクツクボウシンに似ていた。声からは想像できない可愛らしさ。
国見峠では生い茂った伊吹笹が道をふさいでいる。
国見のテラスで軽く食事。パン、さくらんぼ。籐内壁を見ながらのつもりが生憎ガスに包まれている。
ところが少しずつガスが流れて時々ヤグラが見え始めた。
あきらめていたのにその下の二つ岩などの前尾根、それに中尾根ツルムの上のオニギリも見えた。(名前は前聞いたことがあったけど今日初めて知った岩)
さらに一壁やバットレスも。赤いザック?のクライマーが前尾根を行く。
ガスが沸き立つ藤内壁は一服の絵画のようだった。時々青空ものぞいてやはり夏の藤内壁は圧巻だ。
上昇気流に乗ってトンボが上がってくる。空いっぱいのトンボ。写真に撮ると白い雲にゴミのように映る。ここもせみ時雨。


尾根から下りる。
天狗岩。ここは二回目。頭に登る。前より怖くない。背中を歩いて降りる。尻尾は階段状になっていた。
下の階段に下りる時腰を下ろすとザックが引っかかるからかえって危ない。立ったまま降りるのが安全。
ゆずり岩。「ガイドブックにコトコト音がするとか書かれているけどしないよ。」と思っていた。
ところが右に左に行き来したらわずか動いた。この岩やはり動くんだ。初めて知った。怖いよ。
真ん中の岩にも乗る。藤内側から登り北側へ下りる。



尾根取り付き点から裏道へ。ここは初めて。すぐ下の登山道は崩れていた。少し上の登山道を下る。傾斜は急。
この辺りでヒグラシの大合唱。「カナカナ。」と澄んだ高い声が谷に響き渡る。
それは短い命を謳歌しているようで、悲しそうに聞こえ心に染み入る。
途中空があいて、薄くガスに包まれた一壁が眼前に見える所に出た。
前尾根、P6のチムニーがある岩も。四角い積み木を積み上げたような岩。たしか一壁からよく見える。
ここから見る前尾根は斜め四十五度でしかも立体的。いい角度だ。あっという間に藤内沢出合下の裏道に出た。
歩きやすい道だった。登りに使うとはやく尾根に出そうだ。急いで尾根に出たい時いいかも・・・
裏道ではヒグラシの声が聞こえなかった。なぜかな?
小屋前テストストン。右岩上部でまだザイルを持ってだけど、前回から右上に足を掛けて上がれるようになった。
今日は柔らかい夏靴なのに・・・いつもの硬い靴じゃない。
前はこの靴では下から上がることさえ怖くてできなかったのだ。柔らかすぎて・・・
積み重ねの大切さを靴で知った。
左岩。できるだけ腕を伸ばすようにする。重心が岩にうまく乗って、中程より下はザイルなしで歩く。
右岩の最後は掌で岩をつかむように持って上がるようだ。いつかザイルを離してそうやって出来るようになるかな?積み重ねるしかないのだから、しっかり練習しよう
岩とアキアカネとせみ時雨。夏真っ只中の御在所岳。今日はその醍醐味を知った。




2005年7月24日 くもり

旧料金所P7:40〜(本谷)〜朝陽台〜(峠道)〜武平峠10:40〜鎌ケ岳11:30〜(長石谷)〜登山口12:45

久しぶりに本谷を行く。水は少ない。岩が濡れている。上部にシモツケソウが満開。本谷はピンク色の谷だった。美しい。三角岩上で落岩がある。ここは早く通過する。


大黒岩直下辺りにカキラン?左上の岩場にもシモツケソウ。笹が生き生きして生い茂り濃い緑。夏の本谷。
朝陽台にはトンボがいっぱい。アジサイや笹や岩のどこにも止まっている。



ヨツバヒヨドリにアサギマダラ。峠道にリョウブ、ノリウツギ。
三ツ口源頭部手前に小さいセミの抜け殻。エゾハルゼミか、ヒグラシのだろう。ここもせみ時雨。


鎌ケ岳山頂はガスっている。長石谷を降りる。犬星滝の水は少ない。イワタバコの花はやっと蕾。咲くのは来週あたりかな?
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