国見峠から上水晶谷へ。ここも笹が覆いかぶさっている。又手でかき分け進む。すぐ、スキー場を左手に見上げる所に出た。少し先の上水晶への道に大きい岩。
左に小さいクラック。そこに左足をかけ上がる。
少し傾斜のある平らな岩。どうぞ休んでくださいと言わんばかりの形体。
そこに座ると正面に佐目峠、イブネ、クラシなどがのぞめる。両サイドには御在所岳と国見岳。静か。
霧が東から流れ、国見の山頂辺りが見え隠れする。美しくひんやりした大気を全身で感じる。
ヒグラシの大合唱が両サイドの国見岳からと御在所岳からステレオのように聞こえてくる。競い合ってるように。声を掛け合ってるように・・・
ヒグラシは23度から24度で鳴くらしい。それ以上高くても低くても鳴かないそうだ。鳴き声で温度がわかるなんて便利。
ここはなんて静かで落ち着いた空間なんだろう。夏の御在所岳と国見岳を独占できる。いい気分。
谷を上水晶谷出合まで降りる。すべりやすいので谷右側を歩く。出合から左に地獄谷へ。
岩がヌルヌルして歩きにくい。何度も滑ったり水に嵌ったりする。
ここの下りは一気に駆け下りるので楽だけど、上りは結構きつい。
最後は沢を詰めて望湖台へ。風が爽やか。気持ちいい。
気温23度。谷から一斉にヒグラシの声。よりいっそう爽やか。汗をかかなきゃこの爽快感は味わえないよね。
センター前にはトンボ調べの子供たち。一の谷新道を降りる。
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