御在所岳
    1212m
(三重)


2006年1月28日 くもり

温泉最奥P7:00〜朝陽台9:25〜望湖台10:00〜武平峠(11:15〜11:35)〜P12:40

駐車場で新雪10cm。上ではもっとあるだろうけど・・・。降ってないしラッセルもたいしたことなさそうだ。スパッツだけつける。スカイラインで御在所岳下のほうだけモルゲンロート。
ロープウエイの見える岩で先行のカメラの人を追い越す。この辺り20cm。新雪を蹴って行く。気持ちいい雪。ひざで抑えなくていいから楽。
なのに体が重い。数日前から風邪気味でおなかが痛い。気持ちはラッセルしたいのに体に力が入らない。おばれ岩まで張り切っただけ。今日は無理しないでおこう。
岩棚すぐ下の岩。
ザレ場も埋もれてその岩の上を歩く。こんなの初めて。すごい。
岩棚ではきつい風に吹き飛ばされそう。寒い。立ち止まらずに通り過ぎる。風で雪が舞っている。雪嵐。

地蔵岩手前の斜めの雪原が気持ちいい。
キレット。
強風に吹き飛ばされそうでしゃがんで通過。岩場右側から降りる。ピッケルは肩に預けて。
木の階段下はもう右側がルートになりきっていた。まっすぐ凹角部へ。私の初体験ラッセル場所も雪が多いがはまらない。
テラスすぐ上の雪庇。やはり出来ていたね。「やった。」ピッケルで削り取る。いつもここからの掘割道は深い雪。
今日は締まって硬くていい。岩と雪道に隙間が出来ている。
大黒岩がみえる岩場。岩の隙間に雪がついて綺麗。
尾根下の岩場。風がきつく空が暗く寒い。
上部テラスへ上がるにも雪が多くて・・・。でも締まった雪で歩きやすい。ここでスノーシューを背負った若者二人。ちょっと長くて幅の狭いスキーに近い形。「はまり込まず、いいですよ。」
ガレ横からそのまま直登。富士見岩へ。樹氷が綺麗。幹にも小さいのが付いている。



カモシカセンター前でカッパ上衣を着る。
遊歩道の樹氷林を歩いているとお日様が出て青空がのぞく。暖かい。「太陽が出ると本当に幸せて感じ。」風がきつかったので心も体も縮こまっていたけどここでのびのびする。「お日様さまさま。」
鎌ケ岳は霞んでいる。
「新雪があるからまた雪庇尾根出来たかも・・・。」「でもスノーシューの二人が先に行ったし・・・。」右の林から入って行く。誰も行ってない。まるでアルプスの稜線を行くようだ。(知らないけど・・・。)雪はしっかり締まっている。これは最高だ。(ふかふかでも重くもない。)
超気持ちいい。風がきついので望湖台には立たない。何も見えないだろうし、冷えてますますお腹が痛くなりそうだから。山頂付近は樹氷に包まれている。美しい冬の御在所岳。
そのまま記念碑へ。このあたり締まった雪の表面がなお硬い。気温が相当低いようだ。気持ちいい雪でどこでも歩き。
そこから東屋へ駆け下りる。「わーい。」
しばらく歩いてケルン辺りでワカンをつける。
丸く雪を踏んで平らにする。ザックを置いて腰を下ろす。



付けたらやはり歩きやすい。雪は柵の上まであった。鉄柵を簡単に乗り越えて小屋前に。
ここから雪が多くて三重県側に雪庇が張り出している。雪庇尾根になっていて夏には行けないような所まで行ける。鎌ケ岳の眺めが最高。遮るものが何もない。デーンと構えている鎌ケ岳。派生した尾根が美しい。



そのまま夏道を離れて雪庇の上をどこでも行く。「きゃほー。」すごい。
締まった雪上をワカンで歩くのが超気持ちいい。最高の雪質。綺麗な雪に落書きいっぱい・・・。
そこからの峠道、美しい雪庇が次々現れる。ただ風が通り過ぎただけ。雪と風はなんて素敵なものを作るんでしょう。
丸いテーブルのような形や、波のようにうねりが出来ているものなど。掘割道に乗り出した雪庇にはイヤリングのようなものがじゃらじゃらついていたり。音はしないけど・・・。
槍の穂先のようにとんがっているもの、尖った雪が帯状に続いてナイフリッジを思わせるものなどなど・・・。
次々現れる雪庇をピッケルで削り取る。去年初めて知った面白い雪庇削り。


時々登山道に戻ったりする。
いつも目に入らない雨乞岳の裾の山にスポットライトが当たる。真っ白な山が神々しい。この山が今日の主役だった。
武平峠手前、目の前に鎌ケ岳への雪庇が目に入る。展望台まで延々と続いているようだ。誇らしげに「どうだ。」といわんばかりに張り出している。
峠手前二段の雪山雪庇を滑り降りる。峠は風が通るからか雪がなかった。(一番低い部分)みんな風で吹き上げられてしまうのか?とても不思議。
鎌ケ岳に行く道を見上げると目の前に巨大雪壁。垂直。すごい迫力。壁に入り込むように乗り越えて行く。さらに延々と上に続いている。格好いい。中ほどで見上げてそこから滑り降りる。めちゃ気持ちいい雪。
峠から鎌ケ岳に向う人一人。
この巨大雪壁下で小休止。風が当たらない。暖かいし目の前の雪壁に大満足。気温ここでマイナス3度。ペットボトルのお茶は凍っていた。あの寒さだと山頂はマイナス10度近くあっただろう。
登山道をはずれてそこから真っ直ぐ下に滑り降りる。その下も垂直に。ワカンだから出来ること。足だけでストンと滑り降りる。面白い。「上村愛子」になった気分で雪滑り。ワカン降り。
この辺で女性が一人登ってきた。今から鎌ケ岳へ?すごい。


スカイライン道では風がきつく新雪を巻き上げている。雪嵐。西多古地の滝が蒼く大きく凍っていた。下の氷は雪に隠れている。
表道との合流地点に降りると道からの雪庇が大きい岩のように突き出ていた。その道沿いに進んでそこから柵を越え垂直に駆け下りる。鳥居手前石碑の間をくぐり抜ける。
三ツ口ダムはどうなっているかな?すごい一面氷。全面氷。さすが厳冬期の御在所岳。先週半分融けていたのに刻々と変化して又このようになって・・・。
今日は滝へ行けなかったけど、どの滝もきっと凍って美しいシャンデリアになっていることだろう。

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