藤内沢
    1212m
(三重)


2006年1月29日 快晴

温泉最奥P6:55〜小屋〜出合8:25〜(藤内沢)〜奥叉アイスクライミング見学(9:40〜10:00)〜三ルンゼ鋸岩10:20〜朝陽台10:55〜望湖台11:25〜(藤内沢)〜P14:00

風もなく好天。体調も回復。小屋で登山者が多い。

先日、本谷で一緒にラッセルした関の人、今日はアルフアルンゼから三ルンゼアイスクライミングとか。ザックにはしっかりバイル。
出合でアイゼンをつける。沢の雪は締まっている。硬い雪。
中又の氷が青く美しい。まず一壁取り付き上の氷から一壁下へ。氷と岩と雪の急登なので慎重に。バットレスや前尾根を仰ぐ。
降りる時は一壁取り付きまでクライムダウンで。雪山訓練。
さらに降りてテストストンへ。下に1mくらい雪があるのでストンも半分雪の中。忘れていないかな?体重移動。アイゼン登りもまあまあ。
藤内滝手前から左へ。今年も大きいツララになっている。しっかりピッケルとアイゼンを刺して登る。ツララを抱きかかえるようにして。
ここで元Sクラブ六人。全員がザイルでつながっている。一人落ちたらみな落ちるんじゃないの?最後尾の人が初心者みたいだし・・・。
マイナスの滝下は氷が大きい。前尾根フランケ下からコオモリ滝上枯枝岩場を行く。下から直登する感じだ。雪が締まって硬くていい。


ここで上から人が降りてきた。奥又のアイスクライミングに行く人だ。Mさん?いつもロープウエイで登って奥又へ入る。
我々も奥又の滝を見に行く。上部が分厚い氷になっていた。Mさんはいとも簡単に自由自在に氷を登って行った。軽業師のようで見事だった。
今日はここからの展望が最高。御嶽山もくっきり。恵那山のずーっと右に微かに富士山。
周囲の山に見とれているうちに寒くなってきた。ここは日陰だから。
沢へ戻り、左寄り雪壁トラバースの練習。アイゼンで雪壁を蹴る。蟹のように横歩き。締まった雪なのでアイゼンもピッケルも本当によく利く。こんな雪最高。


ヌルヌル岩手前直登。先ほどよりさらに雪が締まってアイゼンが利く。三ルンゼ鋸岩。氷で遊んでいる人一人。アイゼンで蹴った氷が割れて落ちる。落石じゃなくて「落氷」。危ない。


我々は左寄りに出来ている小さな氷を登る。思ったより分厚くて、ピッケルでは刺さらない。バイルだといいんだろうな・・・。アイゼンをしっかり利かす。
大岩沿い右寄りに行く。ここは急斜面。今日は雪が締まっているからいい。ふと「三ルンゼの雪崩れはここから始まるんじゃないかな?」と思いながら、遊歩道へ抜けようとした時、上層部厚さ30cmほどの雪が3mほどゆっくりずれ落ちた。木の根で止まった。
新雪部分だけ落ちた?気温が低いからその程度で済んだのだろう。やはり油断できない藤内沢。

朝陽台大岩。視界良好。南方の山が先週よりさらにいい。今季最高の冬晴れ。
余り美しいので望湖台まで行く。昨日つけた雪庇尾根踏跡は道路になっていた。観光客も多い快晴の望湖台。
春のような陽射しに南方ははるか青山高原を越えて大台ケ原や吉野の山まで遠望。幾重にも青く重なって美しい。北も白山周辺の山なみが際立って美しい。
しばし望湖台からの絶景に魅了される。


下りも藤内沢を降りる。ザイルで確保されて登ってくる人、降りる人、アイスクライミングする人など、藤内沢は人、人、人。
雪はまだ締まっている。かかとを使う。アイゼンが利いて気持ちいい雪。今度宝剣岳に行っても泣かなくていいようにしっかり気を入れて練習。
マイナスの滝には行かず、左手のコオモリ滝を降りる。ここは誰も歩いていないし最高雪質。藤内滝付近は慎重に。
一壁取り付きから滑り降り、出合でアイゼンをはずす。
裏道は踏まれて固い雪道。中道に抜ける道も踏まれて大通りになっていた。今日藤内沢へ入った人は皆、ここを通ったようだ。すごい人だったもの。
天候に恵まれ、今季最高雪質の藤内沢を楽しんで帰途につく。


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