御在所岳
    1212m
(三重)


2006年2月4日 小雪時々くもり

湯の山温泉バスのりばP7:25〜中道登山口8:00〜朝陽台10:30〜登山口12:00〜温泉最奥P12:15〜湯の山温泉バスのりばP12:45

千草あたりの道路で既に積雪。路面が真っ白。どうしようかな?行ける所まで行くとしよう。スカイラインに入ると除雪されている。湯の山温泉バス乗り場あたりでは又雪がそのまま。除雪されてない。
しばらく迷うが、小雪も降っているし今日はここに車を置くことにする。
この時ここが有料とは知らなかった。以前友人から聞いたような気もするけど・・・。

温泉最奥駐車場に車が二台。中道登山口にはトレースが一人か二人?その跡を頼りに行く。雪はふかふか。軽い軽―い雪。こんな新雪を蹴りながら行くのは気持ちいい。
岩棚。
小雪が降り続く。御在所岳は望めない。先週のような風はないので寒さは余り感じない。静かなモノクロの世界に浸る。
テラス。
すぐ上の雪庇。先行者に崩されていない。ピッケルで雪庇削り。その後の雪も多くうねうねと美しい雪庇が続く。
先週、岩と雪道の間に隙間があったが(多分風の通り道)そこに新雪がたまっていたりするとはまり込む。出来るだけ先週のトレースらしき所を探して歩く。
掘割道が埋もれて広い雪の尾根道。夏とは雰囲気が違う。時々新雪が吹き飛ばされて氷だけになっている。そんなところは一歩で乗る事が出来ず足の置き場をさぐりながら行く。しばしば滑る。このあたりから先行者のピッケル跡。私も同じ所を使わせていただく。
富士見岩下の鎖場手前でアイゼンをつける。ついでにカッパ上衣も着る。小雪の中を薄手フリースでいたので濡れて体が冷えてしまった。雪が降っている時は早めにカッパを着るべきだと反省する。


アイゼンを中手袋だけでつけようとするが手がかじかんでなかなか付けれない。
カメラのシャッターを押す時も外手袋をはずし中手袋一枚だけになる。この時も指先が冷たいのを通り越して痛い。カイロを握り締めてもなかなか戻らない。しばらくグーにしているとやっと感覚が戻る。相当冷え込んでいる。
岩場につくと薄日がさして薄化粧した国見岳やハライドが微かに浮かび上がった。冷たくて痛かったけど(今も痛い。)この景色に出会えてほっとする。綺麗。
クサリ場下は凍っていた。ここは慎重に。テラスへ上がる直前などはフワフワ雪が頼りないので二・三回踏みしめてから一歩進めたりする。
ガレ横。
先行者はここでアイゼンをつけたのか雪面が踏まれている。そこを直登してそのまま富士見尾根へ。
今度は樹氷の上に霞がかかった白い国見岳を望む。尾根樹氷林の下方に温泉街も。美しい。しばし幻想的な山の姿に見とれる。



相変わらず小雪は降り続いている。先行者のトレースと話しながらそして励まされながらここまで来れた。
通いなれた中道でもこの天気でトレースがなかったら軟弱な私のことだから途中で引き返しただろう。雪道にトレースがあると心強い。
富士見岩。
ここでやっと樹氷の写真を撮る人に会う。そういえば今まで人に会わなかった。
朝陽台の大岩へ。
山頂の樹氷は雪も被っていつもの何倍も美しい。



下りはアイゼンを利かせてサクサク歩く。気持ちいい。富士見尾根からそのまま垂直のガレ横を降りる。
時々小雪がやんだりする。凹角部下でMさん。「名古屋は晴れてたのに・・・。」今日の御在所岳の天候にビックリ?
登山者は下りでわずか八人ほど出会っただけだった。三重県北中部に大雪注意報がでていたもん。当たり前だよね。




おばれ岩下で今日は寒くて何も口にしていなかったことに気づく。雪も止んでいるので、目の前の鎌ケ岳と谷の雪を見ながら小休止。テルモスの湯を注ぎ紅茶を入れる。温まる。
何度もはずれたアイゼンを片付ける。なぜはずれたんだろう。履く時、靴とアイゼンの間に雪が入ったままだったのかな?
歩き始めると又雪が降ってきた。積もりそうな牡丹雪。
温泉最奥駐車場の五台の車を横目で見て、今日はまだここから下のバス乗り場まで歩かなくてはならない。道路に積もった10cmほどの新雪を蹴って歩くこと三十分。バス乗り場駐車場に着く。
するとどこからか人が来て「800円です。」ここは有料駐車場だった。
車のあちこちには「つらら」。車も凍る寒さだったの?粉雪が降り続いて、指先が痛かったけど・・・。
今日は立春というのに、春は名のみの凍えそうな御在所岳だった。


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