御在所岳
    1212m
(三重)

国指定の天然記念物 菰野町田光の「シデコブシ」

2006年4月8日 くもり一時霰と雨 のち晴れ

旧料金所P6:45〜(中道)〜朝陽台〜望湖台〜(中道)〜P10:45

昼前から雷注意報。
スカイラインがやっと開通。久しぶりに走る。希望荘上の桜はまだ蕾。来週かな?
裏道登山口に車がすでに五・六台。旧料金所Pには一台もいない。
歩き出すと先週休んだので体が重い。
登山口辺りでアシビが咲き出した。薄紫のショウジョウバカマも可憐。あちこちに。まだ茎が短い。花に励まされて歩く。
おばれ岩にヒオドシチョウがいるかな?と探すが見当たらない。風がきつい。
岩だな。
本谷にわずか残雪があるのがわかる。鎌ケ岳左俣にもわずか。

地蔵岩上でコブシが咲きかけている。
凹角部。階段から。
キレットの見える岩。
立ち岩やキレットを望むがなんとなく霞んでいる。ここのコブシはまだ猫の尻尾のまま。
冬に雪が多くて左側尾根に上がった掘割道はまだまだ雪。つま先で蹴って行く。
富士見岩下でAさんと息子さん。
週二回のジム通いとスキーと山三昧の今冬だったらしい。八キロダイエットしたとか。
八ヶ岳阿弥陀岳南稜に引き続いて、アイスクライミングも体験。私が憧れている赤岳西壁主稜ももうすでにクライミング済み。
山を始めて数年でのめりこみ方が激しい。姿勢が前向き。私も見習わなくちゃ。
これからアルプスなど縦走するので今日は鎌ケ岳まで行くとか。私は今日は足慣らし。明日西穂高岳を歩くために。でも本当は私も行きたいんだけど・・・。
はやめに帰らなきゃ・・・。
テラスの上でスノーブリッジ。雪の下は空洞。
富士見岩直下のガレ場の残雪を歩こうとしたらはまり込む。そこからは雪が崩れ落ちるかどうか足で確認しながら進む。
朝陽台。
やはり辺りの山は霞んでいる。どうも「黄砂」らしい。林の固い残雪を行ってケルンへ。望湖台へ向う。風がきつい。カモシカセンター前の雪山はほんのわずかになっていた。
遊歩道のアシビは赤く膨らみはじめている。タテヤマリンドウが咲き出したと新聞に出ていたので探すが見つけられない。
望湖台手前や記念碑前にはまだ雪があった。



黒い雲が流れて空が真っ暗。今にも降りだしそう。予報の雷も怖いので早々に下山。
富士見岩下あたりは滑落しないように慌てず慎重に。


このあたりで笹にさらさらと言うような音。「霰」
次第に雨交じりになって下のテラスあたりからは雨。傘をさして歩く。
遠路静岡から来たというグループ「雨で残念です。」でも表情はとても明るい。
キレットで頭からTシャツまでずぶぬれの若者が登ってきた。体が冷えて風邪ひかないかなと心配になる。
ここは風あたりがきついので傘ごと吹き飛ばされそう。登山口辺りまで降りるとすっかり雨はあがって風も治まった。雷予報もはずれた。午後、天気は回復しそうだ。
スカイライン道路沿いではヤシャブシの若葉がいかにも春色。薄緑。
そしてキブシ。まるで舞妓さんのかんざし。シロモジ。小さい黄色の花の集まり。紫のミツバツツジも咲きはじめた。
温泉街では白木蓮や木蓮、黄のレンギョウ、白いユキヤナギが目を引く。そして桜。
菰野町庁舎でもう一度山を仰ぐ。桜と菜の花に包まれた御在所岳は黄砂に霞んでいる。


さらに帰りに菰野町田光の「シデコブシ」を見る。東海地方に自生するモクレン科の花で、昨年国の天然記念物に指定されたとのこと。
日当たりのよい場所を好むので周辺の木を伐採して守られているらしい。
鈴鹿でよく見る白いコブシやタムシバに似ている。
違いは色が淡いピンク。四方八方に向いて咲いている。花びらも細く枚数が多い。咲いている場所は湿地。



はじめて見るとても可憐な花「シデコブシ」に魅せられて帰途につく。

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