御在所岳
      1212m
(三重)


2006年7月16日 くもりのち雨

旧料金所P11:55〜(本谷)〜朝陽台14:00〜(中道)〜P15:00

三連休のまん中の今日、午後から出かける。天候はぱっとしなくて今にも降り出しそう。梅雨明けもしていないし・・・。
今年は家庭の都合で北アルプスの夏山は行けないし、御在所岳もそう来れないだろう・・・。
せめて来た時は短時間でも思いっきり楽しもうっと。花や山をしっかり見よう。

久しぶりに本谷。雨で岩が濡れている。水も多い。絶対ケガをしないような歩き方で。慎重に。
うすむらさきの岩ギボウシ。雨に濡れて美しい。この花は夏の本谷の顔。
一枚岩。
ぬるぬるしている。慎重に。
大黒滝下。
中ほどからガバを持って。滝の水量も多い。滝横に見事な岩ギボウシの群生。綺麗。


滝上。
冬に雪崩れが怖かったV字谷も草に覆われて狭い。しばらく右の岩壁を行くと樹間にたかみ岩を仰ぐ。三角岩があったあたり落石が多い。危険なので早く通過する。くぐり岩右の岩場、いつの間にか慣れて登りやすくなった。
右手岩の隙間にキンコウカ。黄色い穂のような花が揺れている。派手さはないけど夏らしい。
薄緑色の苔も生き生きしている。そして去年はじめて見たモウセンゴケのような植物。丸くて面白い。
上部ではピンクのシモツケソウ。まだ蕾。咲く前のこの小さい粒々が可愛い。


上から新道と間違えて降りてきた女性数名。「せっかくだから降りようか。」と言っている。
「登った事がなかったら危険。岩がヌルヌルだから滑落するよ。」というと上へ戻って行った。が戻る方向もわからないようだ。
霧で姿が見えないので声だけでやり取りする。「上がったけどこれからどう行くの?」「尾根をもう少し上がってから左へ降りて。」などと・・・。どうやら道がわかったようで声がしなくなった。


右に折れて朝陽台に上がる岩でカキラン。去年初めて見た花。花びらは柿のようなオレンジ色。
鉄塔手前の岩にはキンコウカ。「本谷は風が涼しくていいなあ。」と「夏の御在所岳」を感じていると急に空が暗くなってきた。カッパ上衣を着る。やはり降り出した。
鉄塔上の岩陰あたりで雨の上がるのを待とうとしたが今のうちにここを通過した方がいいと判断。休まずロープウエイ終着駅横の崖を攀じ登る。
休憩所に着くとザーッとすごい雨音。大勢の観光客も皆飛び込んできた。オニギリとパンで軽く食事。
トンボが飛び始め、小降りになったので歩き出す。岩が濡れているので滑落しないように慎重に歩く。雨は上がるのかと思えば又大降りになったりする。
登山道は見る間に川のよう。濁流を慎重に歩く。その水が滝のような音を立てて流れる。スパッツもカッパもつけているのに靴の中まで雨が入ってきた。グチュグチュして気持ち悪い。
朝登った本谷はきっとすごい水量だろう。道迷いの人たちはちゃんと新道を降りただろうか?本谷を降りるのを引き止めてよかった・・・。
夏の花、岩ギボウシとシモツケソウに会えた今日、御在所岳は豪雨となった。
こんな日は心の中では「慌てないでおこう。」と思っても心身共余裕がない。ただ「ケガをしないように慎重に・・・。」と一歩一歩に気を入れて歩き続けた。





2006年7月9日 小雨

旧料金所P13:00〜(一の谷新道)カモシカセンター前広場14:15〜朝陽台14:40〜P15:30

朝、用事があって午後から出かける。悪天候にも拘らず車が多い。
今にも雷雨が来そうな空模様。こんな日は逃げ場のない尾根道は怖いし、時間もないので新道から。霧のような小雨が降っている。
山の家前に先週蕾だった沙羅双樹が咲いていた。白くて大きい花は上や横を向いている。下を向いているものはない。
はじめて見るこの花は「ナツツバキ」の別名通りなんとなく椿に似ていた。


あたりはもやっとしている。それがこの季節らしい雰囲気。その白い霧を歩いているととても神秘的。まるで不思議の国にでも迷い込んだ気分。樹木だけが黒っぽい。
ツルアリドウシが二輪くっついてあちこちに。登山口からずっと咲き続いている。この花が御在所岳にこんなに沢山あるとは知らなかった。小さくて白くて可愛い。
たかみ岩手前で滝の音。景色はないけど豪快な音。いつもここから空気が違う感じがする。今日もそう。先ほどまでと違ってひんやりする。
二週間前のタニウツギは終わって黒っぽい種になっていた。
写真を撮らずに歩くのであっという間にクサリ場、そしてセンター前の広場に出た。新しい案内板が出来ていた。アキアカネガ数匹。
遊歩道に一本だけウツギ。満開。たしか先週登山口のは散っていたが・・・。



数メートル先も見えない幻想的な御在所岳。遊歩道を歩いて行くと冬、藤内から道なき道を登ってくるあたりにササユリの蕾。可憐。霧雨に浮かびあがる。
中道を降りようとすると二輪ずつ数箇所。
ここの案内板も新しい。
富士見岩ではイワギボウシの蕾。本谷ではもう咲きはじめているかな?
富士見岩下の岩場。今日はここにアキアカネが岩に羽を休めている。そしてキンレイカの蕾。小さくて黄色くて真ん丸。
藤内小屋の見えるザレ場のは少し咲きかけていた。


中道のツルアリドウシは新道に比べ少なかった。
霧の御在所岳、超せかせか歩きは新道から中道。二時間ちょっとの周回コース。早く歩きすぎて踵が痛い。

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