御在所岳
     1212m
(三重)


2006年12月23日 晴れ

P7:00〜(中道)〜朝陽台9:20〜武平峠〜鎌ケ岳11:10〜(長石尾根)〜P13:15

おばれ岩で少しチムニー練習。背中や後ろ足を上げられない・・・。すっかり忘れている。直ぐ上の岩に乗り込んでみる。ここはフリクションが良く効いた。岩棚下左岩を登って見るがうまく取り付けない。前尾根チムニーすぐ上の丸い岩みたいだった。
気温が高くて額に汗が流れる。汗をかかない私にしては珍しい。その後岩棚を右から攀じ登る。


地蔵岩下。
左下のクラックを登る。隣りの小さなクラック、私にはとても無理。

地蔵岩。
今日は膝をつかずに。「怖い。」と言いながらも登る。頭も押し付け数回。
腕を伸ばして岩を持つようになるには少し斜め懸垂でもやるといいかも・・・。腕力は無いよりはあったほうがいいから。
腕力も握力も何もない私。子供の頃たった一つできなかった運動、それが懸垂・・・。
岩は冷たいけど気持ちいい。寒くないし・・・。
ここで右足土踏まずがつる。半年間使ってない筋肉を急に使ったのでびっくりしたのかな?
うまく降りるには・・・。
一番下で、なるべく左手は下を持ってひじを伸ばす。右手も持ったら体を右に振るかんじで左足を伸ばすと下の石に左足が届く。「できた。」振り子みたいに体を振るという意味がちょっとわかった。
体は硬いし重いし、休んでいたし・・・。元に戻ってしまって落ち込んでいたけど、気を取り直してやりましょう。

凹各部。
今日は岩が乾いている。直ぐ乗り込めて左上方、木の枝を持つ。
シデコブシのネコヤナギ?がいっぱいできていた。
東に朝焼けが綺麗。オレンジ色に光る海。もう少しで見逃す所だった。不器用な上に、頭の回転も遅いので一つのことしか集中できない・・・。

スラブなどはぴったり靴裏をつけて。静かに「猫足」。一回で体重を乗せる。つま先で立つとふくらはぎが疲れるのでそうでない時は疲れないように踵を下げる。疲れないし滑らない。

富士見岩下。
右手はガバを持って。今日は岩が濡れて雪も少しあって左足が滑る。足を斜めにしないで真っ直ぐに置くと滑らない。スキーは斜面に垂直に。山は地軸に垂直に。


富士見岩下のクサリ場で雪。霰の小さいもの。
触ると手袋についてくる。さらさら粉雪。
テラス上で氷が出てきた。青氷でなく白い氷。ガレ場下では背の低い霜柱。
富士見岩展望台。木のベンチが粉雪に白い。雪面に「クリスマス」と書いてみる。御在所岳はちょっとだけホワイトクリスマスになるかな?



微かに白い朝陽台。樹氷はついているかどうかわからない程度。
粉雪まぶした遊歩道を行く。いい気分。
ちびっこ広場の人工雪。白い物なら何でも反応して?走っていって雪に乗る。
青い。雪が青いのは八ヶ岳だけかと思っていたけど違った・・・。
カモシカセンター前で自然学校の林業の先生?らしき方とアップルパイを食べながら話す。スノーシューの講習会?とか。
人工の氷ばくもでき始めているが雪がないと寂しい。何か物足りない・・・。つまんない。

鎌ケ岳へ。
展望台を過ぎる。最近木が切られて鎌ケ岳全容が望めるようになった所で立ち止まる。ここからの鎌ケ岳はとても荒々しく男性的。迫力がある。
掘割道には霜柱になって盛り上がった土。霜柱が融けて綺麗な土だけ残っている。触るともろく崩れて面白い。



鎌ケ岳手前の岩場で少し樹氷。ここも微かに白いだけ。
山頂岩は左から。がさがさして崩れそうな岩がある。大丈夫かな?少し離れて左奥から乗る。
西には真白き氷の花。綺麗。ここだけ冬景色。南は霞んでいる。キララ峰や入道岳あたりは薄日が差して柔らかな光に包まれている。


南方直下の岩場にわずか樹氷。鎌尾根にはまったくない。



風が冷たいのでそのまま降りる。
長石尾根から。
シャクナゲ林近くへ笹を踏み分けて左俣を見に行く。

少し降りて、岩や苔が美しい日本庭園。
そこから見上げると鎌ケ岳山頂の岩や三ツ口源頭のガレが頭上に。今まで目に入らなかった・・・。
三ツ口に下りる鞍部を過ぎて、しばらくすると長石尾根キレット。
そのキレットの扉のような岩の隙間から右手に馬の背尾根。お気に入りの白い日本庭園も目に入る。見下ろす感じで。
ザレをあがって弥一ケ岳。
名前は以前聞いた事があったけど何処がどうとはわからなかった。


その後、雲が切れて青空がどんどん広がる。目の前には明るい御在所岳。よく見れば地蔵岩やキレットはほぼ同じくらいの標高だ。そこから山頂までの急登の様子もよくわかる。
屏風の岩に冬の陽ざしが降り注いで輝く御在所岳。迫力があって格好いい。
この尾根のこの場所から見る御在所岳は正面から見る感じ。切り立った岩肌のその量感に圧倒される。鎌ケ岳山頂や他の何処から見るよりとても堂々としている。きっと今まで目の前にあるものに目を奪われて山を見る目がなかったのだろう。
落ち葉を踏んで、左手に赤い屋根の山の家を見下ろす。二箇所目の電柱を右折れ。右に枝道数箇所を見て長石谷道へ。
右前方へ続いている尾根は馬の背支尾根。

キレットあたりから尾根は明るく開放的。そこから望む御在所岳は圧巻だった。そして今日、長石尾根キレットに続く弥一ケ岳を知った。

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