ガスがかかってきた。雪はサクサクして気持ちいい。アイゼンがあってもないように滑り降りる。
部分的に氷。V字谷には雪は無く岩が見えている。大黒滝の上で右足アイゼンがはずれ後ろ向きで慎重に岩を降りる。
滝には氷のシャンデリアはなく水が流れるだけだった。雪が融けて岩も見えてきたのでアイゼンをはずす。
不動の滝あたりは落ち葉と柔らかい雪で滑落しそう。木の根などをしっかり持って一歩一歩降りる。本谷は南斜面で日当たりがいいのか雪がすぐ融ける・・・。
小屋で年配の女性。
60歳代後半?年代物のピッケル、アイゼン、ザック。「20年以上使っている。自分で靴の張り替えもする。先週来たら余りにも綺麗だったから今週も来た。」とか。「自立した方だな。」と尊敬の眼差しでいると反対に「本谷を降りたの?すごい。」と言われてしまった。私が出会った女性で最高齢の方かな?
登山口まで降りるとますます青空が広がる。今日は気温も高くすごくいい天候になりそう。
早朝の神秘的な御在所岳と出会った感動を胸に、午後の用事の為、家路を急ぐ。
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