そのまま左斜面をトラバース。岩のように硬い雪。待ってました、こんな雪。暖冬の今年はこんな雪にならないと思っていた。
ヌルヌル岩までほとんど垂直雪斜面。アイゼンを蹴り込んで直登したり、さくさくと横に歩いたり超気持ちいい。
最上部で岩にがっちりした氷。滑落しそうでちょっと自信がなく踏み出せない。少しやり過ごして雪のついた氷面に乗る。アイゼンが氷にくい込むのを感じる。そのまま行き止まりまで登りつめる。今日の核心部その二もとてもいい気分。
三ルンゼアイスで、日向小屋のU田さん。「今年は前壁ルンゼのアイスがすごいよ。小屋のHPに毎日氷を載せているから見て。Mさんがやってるよ。」前壁のアイスクライミング・・・、やりたいけどちょっと怖い・・・。
ヘリが一機通り過ぎて滑落?とびっくりした。一回きりなので取材だったらしい。
上から誰かの呼び声。なんか聞いたことある・・・。右の大岩沿いに硬い雪を直登して遊歩道へ。「変な所から出てきた。」といわんばかりのSさん等三人がお出迎え。
その後、前尾根のP1へ。「あの氷がアルファルンゼかな?」などど北斜面を見降ろすがここから藤内壁の氷はまったくわからない。
目の前に白い藤内沢。大勢の人が次々と登って行くのが見える。ここでアイゼンをはずす。
裏道へ戻って、峠から国見の岩場へ。ロープ手前の右岩から。日当たりがいいのに雪はガリガリで岩のよう。夏のアルプスの雪渓みたい。
久しぶりの岩場。ここで小休止。迫力ある美しい白い御在所岳に見とれる。藤内壁、スキー場、望湖台と綺麗。風がなく暖かでまったくの別天地。
国見岳に向うと雪が多くなる。雪面に映る木の影に見とれる。この辺りは夏に歩くの好きだけど冬の今日もいい。
分岐から尾根道へ。硬い雪の誰も歩いてないところを歩く。いい気になっていると突然予告なしに腰まではまる。
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