藤内沢(御在所岳)
     1212m
(三重)


2007年4月1日 くもり

P8:00〜(藤内沢)〜朝陽台〜国見尾根〜(裏道)〜藤内小屋〜(中道)〜P14:00

中道から裏道へ。
国道への案内板下であまり目立たないバイカオウレン。「わー可愛い。」白い可憐な花に見とれる。(そして帽子を忘れて行った・・・。)
藤内小屋手前、ミヤマシキビの黄色い花。
小屋でO川さんグループの写真集が販売されている。部数に限りがあるようだ。¥3000
テストストンは濡れているし、靴も柔らかいのでうまくできない。ここで帽子がないことに気がつく。少し戻って捜すが見つからない。帰りにもう一度中道への道を歩くことにする。
こうしていくつ手袋、サングラスなどを山に置いてきたことだろう。不器用でぼんやりしている自分に落ち込む。
O川さんの奥さん、「最近体がついていかなくてだんだん山への意欲が・・・。」 近頃御在所で見かけないY方さんも先日そう言っていた。
体力気力の減退から、山から遠ざかる時が私にも直ぐ来るのだろう。そんなことわかりきっていることなのになぜか寂しくなってきた。考えたくなかった。
朝なのに体からすっかり力がぬけてしまった。重くて動けない・・・。


沢出合で花びらが伸びきったようなマンサクに出会う。ここで餅一個ほおばる。
前尾根P7取り付きにクライミングの人5、6人。元気な彼らに励まされ、気を取り直して藤内沢へ。
フランケ下のコウモリ滝。久しぶりに右岩の隙間から。滝下のざらめ雪に乗る。枯れ枝右の尾根は岩が濡れて滑る。スラブ岩も右端から慎重に。
奥又の滝近くは残雪が多く左に高巻く。その後は沢の右から。
ヌルヌル岩手前にシュルンド。その気持いいざらざらした雪を蹴って歩いて一旦シュルンドに降りる。岩と雪渓に挟まれて不思議な気分。北アでシュルンドに落ちて死ぬことがあると聞くが今は大丈夫。


ヌルヌル岩を登る。三ルンゼ岩壁に氷の残骸。今にも頭の上に落ちてきそう。左の夏道から登ってざらざらのスラブ岩を歩く。
脆いので崩れやすい。大丈夫かどうか確かめて足を乗せ大岩まで。靴が柔らかいので頼りないがフリクションが効いて気持ちいい。
三ルンゼを見下ろす。厳冬期に遊歩道に直登する所に今季最後の雪が残っていた。御在所の名残雪。


山頂公園から国見峠へ。
岩場から籐内壁を望む。先ほど前尾根P7にいた人がP3二つ岩下の急な岩壁にへばりついている。たしかのっぺりして足がかりが小さく難しい岩、P3の核心部。一壁には誰もいない。
先週あった国見尾根分岐の雪は消えていた。尾根を降りて最初の名もなき岩に乗る。ここは二回目。左から乗って、前方の岩へ。
三角の国見岳山頂を仰ぐ。
天狗岩。
風がきついので尻尾の方だけ。前向きで降りたがザック底が岩に残って前のめりになる。後ろ向きで降りるべきだった


ゆずり岩。
がたがたいう岩も右の高岩にも夫は身軽く乗る。
尾根一番下の岩から裏道藤内沢出合下へ。
先週のショウジョウバカマの蕾が咲いていた。下の方では群落。綺麗。


白い岩峰が動物の背のような前尾根と三角オニギリのような一壁。ここから見上げると今朝登って行った藤内沢は垂直。
夫はこの道ははじめてだったが「もっと岩だらけかなと思っていたがいい雰囲気。」と気に入った様子。



藤内小屋入口にK田さんのボルダリング写真。若くて足が長くて(私にないものばかり)格好いい。
「四月の一壁は寒くて行かない。」と言っている。もっと暖かくなったら藤内へ勇姿を見に行こう。
帽子を探しに中道へ。朝一番に写真を撮ったバイカオウレン横にあった。
朝の躓きのおかげで忘れていたことに気づく。自分にとって山に来れる時間は限られている。いつも「今が全て」なのだと・・・。

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