御在所岳
     1212m
(三重)


2007年6月3日 小雨のちくもり

P10:15〜(本谷)〜御在所〜武平峠〜(峠道)〜P14:15

いなべから望む鈴鹿の山は1000M以上がガスっている。駐車場に着くと隣りの車の屋根が濡れている。先刻まで雨が降っていたらしい。我々は丁度雨上がりに到着したらしい。雨宿りしてから歩き始めた元気な小学生とお父さんは中道へ。
我々は本谷へ。
山の家前でナルコユリ。登山道は雨の後らしく水を含んでいる。藤原でよく見たシロイトソウも咲いている。



雨上がりの本谷には大勢。一枚岩の下で本格的にザイルを出して岩を登るF山岳会など、天候が悪いのにも拘わらず意欲的。高齢者が多い。
今日は意識して踵を下げて片足に乗り切るようにしよう。そして一歩を確実に置くようにしよう。

一枚岩。
クサリを持つ。

大黒滝下。
岩が濡れているので慎重に中ほどを登る。
V字谷横の登山道も土もぬるぬる滑りやすい。足裏を意識しながら一歩ずつ。

くぐり岩の右岩。
中ほどを行く。片足に乗りきろう。自然にチムニーのように後ろ足を掛けて上がっていて、我ながら驚く。岩登りは一般道歩きでも役立つ事を知る。自分ではわからないけど少しずつ身についているものがあるのかな・・・。
その後もしっかり岩を見て足を置き、踵を意識する。
大黒岩下の小さい岩場も片足に乗りこんで上がると怖くない。岩に水を含んだ苔がこんもりと薄緑で美しい。
山頂には御在所が重いというほどのカッパを着た人々。清掃登山。各山岳会の横断幕がかけてある。雨の中ご苦労様。係りの方が我々にもゴミの袋を持ってきてくれた。


裏道ケルンででかいザックの若者、女性一人を含む四人。80リットルとか。ウサギの耳でテントを張ったらしい。こんな若い人が山にいるとホッとする。明るくて爽やか。
カモシカセンターで新しく6月の部?花の写真展。
5月の部?の写真家、水谷のりやさんにお会いする。夫は面識があったようだ。以前一壁で。いつも人の顔をよく覚えているのでびっくりする。特技?
寒くてカッパ上衣を着る。軽く食事しているとSさんら。表道を降りるそうだ。

我々は武平峠へ。
鈴なりに花をつけたシロヤシオが雨にしっとり濡れて綺麗。今日が一番かな?あちこちでシロヤシオ絨毯。こちらも綺麗。
サラサドウダン、ベニドウダンの蕾が膨らみ始めた。まだ小さい・・・。

峠道。

ツクバネウツギ、イワカガミ。雨に濡れたヤシオの葉に魅せられる・・・。
ホトトギスの澄んだ声が谷に響きわたる。すっかり夏の風情。


1000mより下に降りて来ると視界が得られた。
黄金色絨毯の麦畑が美しい菰野の町。濃い緑の鎌ケ岳、雨乞岳。振り返れば緑に染まった御在所も雨にあらわれ綺麗。
今日は出発がいつもより三時間遅いし、天候もはっきりしないので峠から降りることにする。
灰色の空にタニウツギのピンクの花が可愛い。
スカイラインでなく以前の登山道へ。表道に出会うまでが余り歩かれていなくて静かでいい。
少し前からジョギングを再開した夫、体を絞ったので歩くのが随分楽になったようだ。見ていてわかる。五月の涸沢ではとても苦しそうだったから。
自分自身の荷物、増やすのは簡単、減らすのは大変。


雨に降られることもなく、どこか梅雨を思わせるような雰囲気の肌寒い御在所、四時間の散歩だった。
いつものことを思うとちょっと物足りない・・・。せかせかした我々、時にはこんな日もあっていい。
帰り、シャモニへ夏靴を見に行く。

 トップメニューへ
 
inserted by FC2 system