御在所岳
     1212m
(三重)


2007年7月1日 くもり

P10:15〜(本谷)〜御在所〜鎌ケ岳〜(長石尾根から三ツ口)〜P16:30

朝の用事で遅い出発。山の家前で沙羅双樹の花が一輪咲いていた。蕾がいっぱい。本谷は水が多く岩も滑りやすい。薄紫の岩ギボウシが優しく迎えてくれた。

一枚岩。
岩が乾いているので立って歩けた。

その上、馬の背岩。
久しぶり。立てるかな?やはり怖くてできない。進歩が見られない人・・・。乗馬のような姿勢で歩く。その後のスラブ岩など靴を信じて、でも少しヘッピリ腰で。
大黒滝下で大きいクルマバツクバネソウ。クルマバの部分が直径20センチほどもある。
大黒岩下あたりではキンコウカ。カキランの葉も伸びた。そしてシモツケソウの赤い蕾。来週あたり咲くかな?


くぐり岩横も大黒岩下の岩も楽しく登る。怖くて泣いた数年前の私はもういない。
ロープウエイ終点辺りの笹にトンボ?今年もやってきたアキアカネ!こんな湿気が多い日に里から上ってくるのかな?
朝陽台には、いっぱい飛び回っている。御在所夏の風物詩アキアカネ。
ササユリを見に富士見岩まで降りるが一本もない。

遊歩道に戻ってカモシカセンター前へ。
ケガで山を休んでいたY方さん等(先週あたりから復帰されている)が遊歩道でショウキラン、武平峠で野性のランを見たという。「イチヨウランかな?」と話し別れる。
残念ながらY方さんほど花を見る目がない我々、遊歩道のショウキランは見つけられなかった。


ササユリは武平峠手前で数本。鎌ケ岳への峠道でも数本。


展望台で鎌ケ岳のアキアカネ。
このトンボは御在所でなくてどうして鎌ケ岳に来たのだろう。なんとなくなのか、ちゃんと鎌ケ岳目指してきたのか、トンボに聞いてみたい。
ザレでなにやら黄色い花。イワキンバイ?高山植物のミヤマキンバイなどに似ている。
オトギリソウの蕾も。

鎌ケ岳山頂。
岩場からミソサザイの長いさえずり。近づいても恐れることなくラブソング。茶色で10センチほどの小さい体なのに綺麗な大きい声で鳴く。「尾をピョンと上げて谷に向って鳴き、岩場に隠れる。」の行動を繰り返している。
面白くてしばらく見とれる。本人(本鳥?)は恋人を獲得する為に必死だから笑っては失礼かな。

鎌ケ岳のアキアカネは御在所ほどではない。少ない。
ここのツバメは下のと同じだと聞いていたが・・・。今日のツバメを観察する。飛んでいる後姿の腰の辺り体の真ん中辺りが白い。イロワケイルカの様なパンダのような燕尾服を着ている・・・。
我が家に毎年来るツバメにそんな模様はないけど・・・。調べると「アマツバメ」と言う事がわかった。飛び方などツバメに似るがヨタカやカワセミに近い鳥らしい。

山頂の岩を歩いて尾根道へ。
少し降りた岩場がなにやら黄色い。先ほどのイワキンバイ?土など何もないような岩に咲いている。岩に咲く花だからイワキンバイ。イワカガミに似ている・・・。

尾根で白と紫のタツナミソウ。


三ツ口谷でキンレイカの蕾、ギボウシの葉。ミカエリソウの葉も大きくなっている。ダム手前の小滝で清楚な山アジサイ。
山の花は刻々と移りかわって、いつの間にか夏の花が主役に・・・。


車に戻って武平峠へ野性のランを見に行く。スカイライン沿いにはノリウツギの白い花。
ひとしきり捜してあきらめていた頃、木苺の下に数株。これかな?10センチほどの高さで薄緑色の小さい花をつけている。はじめて見る花。
調べればクモキリソウかシガバチソウか・・・。よくわからない。葉や花の形から多分クモキリソウ。目立たないので乱獲されずにすんでいるらしいが・・・。


数多くの花や鳥、虫に出会った今日、最終章を飾ってくれたのはこの花だった。

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