御在所岳
     1212m
(三重)


2007年7月27日

中道の入り口でオオバノトンボソウ。緑の目立たない花。形がトンボが飛んでいるのに似ているのかな?おたまじゃくしみたい・・・。確かにクモキリソウにも似ている。
ノギランも、リョウブもあちこちに。

遊歩道にはノリウツギも多い。
花はアジサイのようで真ん中が盛り上がっている。素朴なその白い花が青空に映える。その地味さがいい。

望湖台はもやっとしている。

伊吹笹の緑が目に鮮やか。足元のあちこちにオトギリソウ。
キンレイカもやっと花が咲き揃った。その小さい花一つ一つがいじらしい。けなげに精一杯生きている姿がいとおしい。・・・。

帰りにもう一度オオバノトンボソウ。全く人目につかない。
「これ花ですか?」訝しそうに通り過ぎる人、一緒に覗き込む人、いろいろ・・・。

登山口でネムの木の花を見上げる。綿みたいにふわふわした赤い花はただ風に身を任せ揺れていた・・・。




2007年7月15日 くもり 強風

(中道)〜朝陽台〜(一の谷新道)

希望荘入口に「落石の為スカイライン通行止め。」の看板。温泉街から奥の駐車場へ。
台風4号の余波、強風。
こんな日の谷は増水、落石が怖いので尾根道を





地蔵岩。
下界が綺麗。大気の汚れが吹き飛ばされ、密集している名古屋市街もはっきりくっきりよくわかる。
稲が育って大地には緑色絨毯が敷き詰められている。美しい・・・。
木曽三川は濁流。もちろん伊勢湾も泥色。こうやって山が削られてその土が海に流れる・・・。

岩棚。
吹き飛ばされそうで立っていられない。鎌や御在所の山頂は雲の中。あたりの景色が見られたのもここまで。その後は強風との戦いで余裕がない。安全に先へ進むことだけに必死になる。そしてガスの中で景色もない。

朝陽台。
強風が吹き荒れる山頂。人っ子ひとりいない。アキアカネも何処にもいない。風は治まる気配がない。峠道も飛ばされそうなので鎌ケ岳はあきらめ、一の谷新道へ。
「アルプスでもこんな日もあるから良いトレーニングだよね。」などと話しながら歩くと、ケルンで裏道から来たらしい登山者。
「山頂は何処ですか?」はじめて御在所に来た若者二人。怖いもの知らずで頼もしい。我々も似たようなものだけど・・・。霧の中に消える彼らを見送る。山頂で出会った登山者はこの人たちだけ。
新道を降りはじめるとアキアカネがいっぱい。谷は山頂ほど風があたらないことをちゃんと知っていて避難しているトンボ達・・・。本能だろうがその賢さに驚く・・・。
中ほどの岩場で若いカップル。ジーンズにスニーカー。台風なんてものともしない溌剌さがある。ほほえましい。
掘割道へ降りる手前で小休止。風は強いがここまで降りると空も明るくなって来た。目の前に長石尾根も見えてきて気分もいい。


山の家では夏ツバキ(しゃら双樹)の花と蕾がいっぱい。堰堤には本谷からの水が溢れている。
温泉街の三滝川は激流。すさまじい白い流れに圧倒される。
ちょっと物足りないけど・・・。
無謀な我々、今日のところは控えめに。


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