御在所

        1212m (三重)
GOZAISYO

2007年11月10日 小雨のちくもり

P7:00〜中道〜朝陽台〜峠道〜武平峠〜P

今朝の天気予報では9時〜12時は晴れとなっていた。でも小雨が降っている。しばらく傘をさしながら歩くが、気がつけばいつの間にかあがっていた。

ロープウエイの見える岩。
紅葉は白い鉄塔より下に降りてきた。本谷の不動岩下辺りの尾根や、鎌ケ岳日陰尾根末端が綺麗。
松の紅葉?見ればあたりの木々全て、育った新芽と親木の境が黄色になっている。庭木の松は春に新芽を摘んでしまうのでこんな風にならないのだろう。松の木もちゃんと世代交代している・・・。

ザレ場。
今朝方の雨ですっかり葉が落ちたのかな?先週あんなに綺麗だった国見尾根の黄葉がない。


下のテラス。
上空に黒い雲がたちこめている。その切れ間からまるで障子の隙間から差し込むような朝の光・・・。
薄い雲が菰野富士あたりにまとわりついている。雲と光と山が織り成す墨絵の世界に魅了される。


朝陽台。
既に冬枯れてしまった。茶色のヤシオの葉ばかりが目にとまる。

カモシカセンター前広場。
スノーマシンが二機。機械で作る雪は六角形の結晶でなく丸いのでアイスバーンになりやすく、普通の雪より滑りにくいとか。雪を知り尽くした人の感覚だろう。
もうすぐ冬。雪の季節がすぐそこにやって来た・・・。


遊歩道。
落葉松の落ち葉?御在所にこの木があるとは知らなかった。赤いカエデの落ち葉の中に尖った黄葉も混じった枯れ葉絨毯を歩く。いい気分・・・。
天候がイマイチにもかかわらず武平峠から次々人が来た。

峠道中ほどの岩場から見渡せば、峠谷や武平峠辺りが綺麗。鎌ケ岳山頂は既に冬景色。武平峠あたりのスカイライン沿いが今日の一番かな?

冬に雨乞岳からの風が冷たく駆け下る岩場で小休止。岩に座って足をブラブラさせて谷を見下ろせばあちこち鮮やかな赤や黄のパッチワーク。その上下の谷の色はくすんでいるのに、なぜかそこだけが綺麗な色。「ずっとここにいたい・・・。」立ち去りがたい気分・・・。
眼下に広がるパノラマに心弾むこの岩場で、お茶にしよう。気温が低いのかはく息が白い・・・。いつの間にかあったかい物が恋しい季節になった。もう冷たいフルーツはいい。熱い紅茶をいただきながら紅葉を愛でる。
ここは今日一番の特等席。めちゃいい気分。

アカヤシオが・・・。シロヤシオが・・・。新緑が・・・。紅葉が・・・。と見とれている間に一年がすぎた。御在所の四季の移り変わりをよーく見続けた日々だった。そして今度は雪!
毛糸の帽子とカッパを着込んだが体が冷えて寒くなってきた。
それじゃあそろそろスカイライン沿いの紅葉を見に行こう。


御在所西多古知の滝あたりや日陰尾根がいい色。多分この辺りの紅葉を見るのは初めて。今までよく見ていなかったけど、いつもこうやって望湖台から始まった御在所の紅葉前線は錦絵巻を紐解くように少しずつ確実に降りて行って温泉街や山裾までを彩るのだろう。

表道登山口。
紅葉に魅せられてドライブの人も車を止めている・・・。


三ツ口谷。
ダム湖が明るい。先週少し色づき始めていた長石尾根の山肌が、今日は全山黄色に染まっている・・・。あでやか!
黄葉を写した緑の湖面も一段と綺麗・・・。

ダム下で、きのこの写真を撮っている人。「・・・もどき」とか。きのこより何より前方の紅葉の方が綺麗・・・。光と木々の競演。今一瞬の輝き。美しい。
足元には赤くてでかいカナダの国旗のような見事なカエデ・・・。


この秋、数回中道から武平峠をぐるり周回したので、御在所の紅葉がどんな風に彩られていくのかを知ることができた。来週は登山口、温泉街、里まで降りて行くのだろう。
山頂は三週間前では早くて、今週では遅かった。十月の最終が一番よかったのかな・・・。
秋は駆け足で通り過ぎる・・・。見過ごせば、(見ていてもぼんやりしてしっかり見ていない時が多い私だけど・・・)花火のように終わってしまうはかなさ。
つかのまの御在所の彩を一人占めしました・・・。
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