御在所

        1212m (三重)
GOZAISYO

2007年12月2日 晴れ時々くもり

P10:50〜藤内小屋〜藤内沢出合〜(藤内沢)〜御在所〜(本谷)〜P14:50

天気予報は晴れ。朝の用事で遅い出発。中道から裏道へ抜ける道、ふかふか落ち葉を蹴って歩く。
K田さん、ボルダリングの後、ここから中道、そしてアゼリアへ。
小屋を通り過ぎても、なぜか体が重くて足が思うように進まない。
藤内沢出合で茨餅。少し力が出た。
見れば傍にケルン。小石が積んで生花が立ててある。最近藤内壁でなくなったのかな?
それを見たら、よけいに気分が乗らない。午後に山に入るのはおっくう・・・。
テストストンに目もくれず、すぐ登り始める。この体調で上までいけるかちょっと心配だけど・・・。岩は乾いて歩きやすい。
一壁にも誰もいない。やはりもう岩の季節は終わったようだ。
出合まであんなに重かった体が岩を歩きだした途端、軽い。なんてげんきんな・・・。
スタンスを見つけながら岩を歩くのは楽しい。あっという間にヌルヌル岩を越え三ルンゼ。
今年もここに氷や樹氷ができるかな。
左へ夏道。ザラザラした岩を歩く。気持ちいい。時々ザレも歩いてみるがズルッと滑るので歩きにくい。やっぱり硬い岩歩きがいい。一番上の大岩到着。前尾根を見下ろす。ヤグラも国見岳も静かだ。人がいない・・・。
ここからのどっしりした重量感ある国見岳が好き!


朝陽台には珍しく若いカップルが多い。きっと車で紅葉を見に来て、ちょっとロープウエイに乗ったのだろう。どんな理由であれ、若い人が山にいるとホッとする。
時間が遅いので休憩もそこそこに本谷へ。



ここ本谷の降りは久しぶり。赤いロープウエイが紅葉の温泉街をバックに格好いい!
岩場を後ろ向きに降るのは何度やっても怖い。体が岩にくっつく。いつも登るんだから良く考えたらスタンスがわかりそうなものなのにできない。ぎこちない。
登山道でも登りと下りは全く違う道のように感じるけどそれと同じかな?
くぐり岩横は大黒尾根側寄りに下る。滝の上は足元がぬかるんで大変。滝下は中ほどの大きいガバを持って。
不動滝南斜面は落ち葉で足を滑らしそう。滑落しないように木の根などをしっかり持って降る。
ここで小休止。
滝下の岩場で、クライムダウン特訓はまだ続く。岩場には落ち葉が多い。小さいスタンスにたまった落ち葉を除けながら確かな一歩を置く。登山口あたりまで谷にも岩にも落ち葉がいっぱい。今日の本谷は落ち葉道。


藤内沢から本谷まで四時間の行動。以前はこれで十分だったけどなんとなく物足りない。六時間くらい行動しないと満足できない困った私だった。



2007年12月9日 霙、霰、くもり時々晴れ。

P7:30〜(中道)〜P

駐車場につくと小雨から霙になった。山頂は雪かも・・・。

ロープウエイの見える岩。
山は薄く雪化粧している。

おばれ岩あたりで岩にうっすら雪がでてきた。

岩棚。
大地は明るく、空が暗い。山頂800m以上はガスっている。霰が降ってきた。カッパをきるまでもないのでそのまま歩く。

地蔵岩の上。
滑らないように岩棚を歩く。

キレット。
雪のついた岩を歩く。楽しいけど慎重に・・・。

下のテラス。
うっすら雪を楽しみながら滑らないように岩を飛んで歩く。

掘割道。
雪に不安そうな人、「大丈夫ですかね。アイゼンないんですが滑らないですか?もう戻ろうかと思って・・・。」
一緒に進む。


富士見尾根。
クサリ場では足を支えてあげる。山頂直下のクサリ場ではしっかりクサリを持って慎重な動作だ。

山頂。
霧氷が枝や幹について白い木々。ガレ場は雪を被って白い。本当はそこを歩きたいが・・・。今日はやめておく。
あたりはガスッて霧の中。何も見えない。
寒いのでカッパを着る。
雪はきっと朝降ったものだろう。下とほとんど変わらない薄化粧だ。
雪不安な人は「危ないので裏道を降ります。」といって別れる。

休憩所に三人。
紅茶とパンを少し。寒いので彼らより先に降り始める。

直下の降りは滑りやすいので笹や鎖につかまりながら慎重に一歩ずつ。
上のテラスまで戻ると溌剌とした数人の若者が登ってきた。


富士見尾根。

岩に登って霧氷に見とれる。これは何の実だろう。リョウブかな?
下のテラスまで戻るとハライドが明るい。
キレットの見える岩に乗ると少しガスが空き始めた。見下ろせば小雪が舞う中、キレットがはっきり。結構登山者がいる。

キレット。
岩でトラバースの練習。重心のことを考えながら右に左に岩を移動する。山頂にいた三人が追いついてきた。うろうろしている私を心配して?「ゆっくり行ってください。」と声をかけてくれる。
ガスが流れ、ゴンドラが霧に見え隠れ。
雪が怖くてなんだかんだと騒ぎながら登っていく人。「今日は晴れだと思ったのに残念・・・。」といいながらUターンしていく人、「山頂の雪はどうですか?」と聞いてくる人など大勢。

地蔵岩に来るとハライドとその尾根に陽が差してきた。山が明るいと希望が出てきて晴ればれした気分になる。天気予報は当たった。午後から晴れだったから。
いつか出会ったオーストラリアの方が10人ほど友達を連れている。皆口々に何か叫んで感動しているようだ。

岩棚。
手前でまた空が暗くなってパラパラと霰。手袋についた霰はとても小さく細かい。
登山口にはまだ紅葉が残っていた。モミジの落ち葉絨毯にも見とれる。
先日のカエデはほとんど葉が落ちた。枝先を見ればしっかりした赤い冬芽が育っている。
希望荘を過ぎると、青空に菰野富士の紅葉が綺麗。もしかして麓はずっと晴れていて山だけ霰が降ったのかな?


Gホテル前のモミジ。黄色に赤の斑入り。風にくるくる舞って、まるで落ち葉のダンス。
確かそんな歌があったような・・・。
風を避けて「きれいどころ」を車の中で撮影。
帰りに山を仰ぐ。そこには朝のままに白い雲が纏わりついた御在所があった。どことなく初冬の風情を漂わせて・・・。
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