御在所

        1212m (三重)
GOZAISYO

2007年12月16日 小雪

P7:00〜(中道)〜御在所〜(本谷)〜P

駐車場に雪を被った車が二台。小雪がちらついている。本谷を登るより降ろうと中道から歩き出す。
昨夜また積もったようで、登山道からすぐに雪がある。人が歩いた気配はない。「やったー。」新雪に大喜び!
おばれ岩のてっぺんにも雪。


岩棚下からは私が先に。昨日のさくっとした雪が少し硬くなった感じ。今日も新雪を歩けるなんて思っていなかったのでうれしい。このサックリ雪を足裏に感じながらつま先で蹴っていく。超気持いい。
やっぱり雪っていい。雪があるだけで楽しさが何倍にもなる。うきうき心弾ませながらの雪歩き。
なにやらつめが鋭い足跡を見つける。キツネ?


下のテラス。
下から一人、足取りが軽い人が来た。先を越されたくないが、私が遅いので道を譲る。誰も歩いていない雪道をずっと歩きたかったのでちょっと残念・・・。後からついて行くと彼の一歩は私の二歩分!足が長い・・・。

朝陽台。
追い越した人は裏道へ行っている。誰もいない誰も来ない冬の日の静かな御在所。熱いお茶であったまる。


本谷でアイゼンワーク練習の為、アイゼンをつける。
直下が滑落しそうなのでゆっくり慎重に。ロープや階段、木の根などにアイゼンを引っ掛けないように気をつける。アイゼンの歯どうしとか、アイゼンとスパッツとかよくからませてしまう私だから。

長靴さん。
最近よくお会いする鈴鹿のKさん。一枚岩で真ん中から登ろうとして落ちたそうで右脇腹を押さえている。釣具屋さんで買った長靴は裏に滑り止めがついているが、やはり柔らかい雪は滑るようだ。


くぐり岩。
そこまで辿りつくのも滑って足元不安定。
さていよいよ今日の核心部。この岩と雪の降りは大変だろう。私にとって後ろ向きに雪のついた岩を下ることほど難しいことはない。怖くて足も体も心もガチガチになってしまった。右岸から降ってさらに真下までクライムダウンで。生きた心地がしない・・・。
三角岩跡あたりで年配のピッケル三人組が登ってきた。

大黒滝上。
ここの降りも慎重に。あわてないあわてない・・・。

大黒滝下。
バンドのようなところを下から二人。女性が「怖くて上がれない。」と叫んでいる。見れば長靴。我々のロープを木にかけ「使ってください。」と声をかける。彼らのを腰に巻いて男性が肩がらみで確保。女性は両手でロープを持って上がった。
弱音とも思える言葉とはうらはらに逞しい登り方!「昨日もここを登りました。」「二人だったら戻っていたかも・・・。」と感謝される。
怖いのに登りたいところが誰かに似ている・・・。
「この後も大変だけど、昨日も来たんだから大丈夫だよね。気をつけて。」
我々もロープを持って降りる。下から引き降ろす。

一枚岩。
鎖を持って後ろ向きに。「長靴さん」の落ちた跡が雪に残っていた。

不動滝。
やわらか雪とぬかるんだ土と濡れた落ち葉がアイゼンに絡む。
滑落しそうなのでしっかり木や木の根を持って降る。この時期のこの降り、特に緊張する。

   
だんだん雪が少なくなる。岩についたうすい雪に捻挫しそうになったり滑ったり・・・。
降り始めの柔らかい雪と岩をアイゼンで歩くのはとても難しい。前シーズンもアイゼンをつけたはずなのに、なかなかうまく歩けない。いろんな技術を身につけるのに時間がかかる困った私。
今日の本谷降りはいいトレーニングになったけど、怖かった・・・。
来週も雪降るかな。
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