御在所

        1212m (三重)
GOZAISYO

2008年1月13日 くもり

P7:00発〜(中道)〜御在所〜武平峠〜鎌ケ岳〜(三ツ口谷)〜13:40

温泉街や駐車場から山を仰ぐ。まったく雪がない。数日前の雨に雪が融けてしまった・・・。歩き出すと結構気温が低く寒い。手も冷たくフリースの手袋で丁度いい。すずり岩には分厚い氷が張っていた。昨夜は相当冷え込んだようだ。なのに雪が降らない・・・。
朝日に赤く染まった伊勢湾を眺めながら歩く。

釈迦ケ岳。
山頂が微かに白いのは樹氷だろうか。

凹各部。
私から順に三人登る。

朝陽台。
広場の雪は消えて小さい雪山だけが残っていた。
あるかないかわからないほどの「ちょこっと霧氷」。
遊歩道を歩けば風が冷たい。正月の八ヶ岳より今日の御在所のほうが寒く感じる。山は風しだいと言うことかな?
そういえば八ヶ岳に行く前、H谷さんが「風があれば八ヶ岳も穂高も条件は同じ。凍傷だけは気をつけるように。」と言っていたけど・・・。



旧カモシカセンターは準備中。

望湖台。
一等三角点を振り返れば北面にだけ霧氷ができている。南は融けたのか、できなかったのか。
国見岳も山頂北斜面だけが微かに白い。

御岳神社。
雪がないから、笹原から記念碑辺りへ「どこでも歩き」ができない。

あずまやから神社へ。
長者池には氷がなく祠には鎌ケ岳と同じ鏡餅がお供えしてある。よく峠道でも聞く鉦を今日は自分がたたく。あんなに遠くまで聞こえる鉦。空気の振動のことを考えて鉦を作った人もそれを情報の伝達に使った人もえらい。子供の頃、理科の時間「音の伝わり方」で習ったような気がするけど・・・。トンと理科に弱い困った私。
階段を登って神社へ。
ここでも鉦をたたいて賽銭なしで初詣。風のあたらない神社からの尾根下でお茶にする。
日清のレトルト食品「ぜんざい」を湯せんで。鍋の空いてるところに餅を入れて即席ぜんざい。その蕎麦湯みたいな餅粉湯紅茶であたたまる・・・。
暖かい空間と暖かい食べものがあるってなんて幸せなんでしょう。これは冬の山という寒い場所での最高の贅沢。ビバーク用のツエルトさまさま・・・。
そしてもう外に出たくないような・・・。思い切って外に出ると冷気に気分がすっとするだけであまり寒さは感じない。
でも温度差に即対応できない私の体は鉛のように重くなっている。歩き出すとしばらく足がいうことをきいてくれない。

峠道。
わずかな岩の隙間に霜柱。何処もかしこも霜柱。持ち上げる土がなくて氷の花だけになっているものもあって綺麗。見つけては喜んで踏んで歩く。霜柱踏み遊び。

展望台。
御嶽山の白い峰が・・・。「地獄谷かな。」右には黒い恵那山がどっしりと。

鎌ケ岳。
直下から大岩に登れなくなったのでなんかつまらない。大岩中ほどから登って私の岩へ。
御在所山頂に陽が射し始めた。鎌尾根に雪はない。祠が雪に埋もれる厳冬期の鎌ケ岳を今年は見られないのだろうか・・・。

Oさんの買ったプロ志向の軽くて小さいカメラを見せてもらう。水平かどうか知らせる緑のライン入り。いつも水平に撮れない私はちょっとうらやましい・・・。

降りは源頭部から。
山頂から雪が少ない道を源頭部のガレまで降る。
その後のガレ直下は氷のように硬い雪。夫はクライムダウン練習?先生等は普通に降りる。では我々も踵で降りよう。さくさく気持ちいいー。
私にはちょっと見ただけではこの雪が踵で降りられるかどうかの判断ができない。踵が入らなければアイゼンをつけてないから滑落するだろうし・・・。
中ほどで源頭部の谷へ降りられず、尾根伝いに行ってしまった。ここは雪が硬くてまったく踵がきまらない。不安なので木につかまりながら降る。
そしてその後は雪が少ない谷へと降りて行く。雪を捜しながら・・・。あればその雪にぴょんと乗る。


大滝。
凍っていない。小滝も・・・。滝下で氷の芸術に見とれる。見上げれば御在所の鷹見岩や白い鉄塔に冬の陽射しが降り注ぎ明るい。
いつか雪原になっていた堰堤・・・。記憶の中の雪景色を思い浮かべながら、普通に降ってダム湖へ。

  
三ツ口ダム。
中洲にはちょこっと雪。湖面の彼方にはツインタワー。後に恵那山。その左に白い中央の山並み?
黒い恵那山の左下にも、右にも白い峰らしきものが・・・。「南アルプスは南北に長いから。」先ほど鎌ケ岳展望台からは何も見えなかったが・・・。
知らなかったけど丁度ここから中央、南両アルプスがのぞめるようだ。山頂でなく降りた三ツ口谷から望めるというのが意外だった。
そしてそれは緑の夏ではなく、峰が白い冬の今だからわかるのだろう。もしかして澄んだ空ならもう少し右に富士山も見えるかな?
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