御在所

        1212m (三重)
GOZAISYO

2008年1月26日 晴れ時々くもり

P7:15〜(中道)〜御在所9:40〜望湖台10:25〜あずまや(10:40〜11:30)〜武平峠12:00〜三ツ口源頭13:00〜長石尾根〜(三ツ口谷)〜三ツ口ダム14:15〜P14:30

昨夜、掲示板に、25日の新雪を独り占めされた「若者さん」から「御在所は雪いっぱい」の最新情報をいただく。
「待ってました。」とばかりわくわくして出かける。
スカイラインから温泉街への道に入るとOさん。道路の雪に慎重な運転だ。湯の山温泉バス停で声をかけ先に行く。蔵之助前で除雪車を追い越す。
道路わきには昨日除雪されたような雪。一の谷茶屋前の坂は白い雪道になっている。誰も通っていないがタイヤを新しくしたばかりなのでなんの問題もなく上がった。しばらくで除雪車も到着。
今季初めて、スカイラインに雪!積雪は登山口辺りで10センチほど。ふかふか新雪。
ちょこっとモルゲンロート。

こんな柔らかい雪は中道から。
先週休んだ夫は体が重そう。同じく先週休んだOさん、なぜか足取りが軽い。パワーが違う!若いし、陸上で鍛えた足だし、おまけに雪国育ちで雪に慣れているし・・・。先週もちゃんとトレーニングした私、なぜか体が重い。いくら負けず嫌いでも、この速さにはついていけない。
今日は(今日も?)ゆっくり歩こう。小さい私は吹き溜まりの深いところで膝以上ある。この雪を膝で抑えなくても次の一歩の足がさっとあがるなんて・・・。「黄金の足」の持ち主はキレットで待ちくたびれている・・・。
雪の林にジョウビタキやコガラ?などのさえずりが聞こえる。なんか心が落ち着く。
キレットは岩と雪のついた岩を慎重に降る。この辺りから私が先に。やっぱり新雪を歩くのって気持いい。

キレットの見える岩。
今日は右から巻く。先生はいつものように普通にそのまま岩を登る。鎌ケ岳が暗い・・・。

下のテラス。
雪のついたスラブ岩、足をフラットにして登る。粉雪まぶされた富士見岩を見上げる。綺麗。
数年前の大雪に數こぎした尾根。今日の雪はその時ほどではないので、掘割道をそのまま進む。

鎖場下のカーブ。
本谷のロープウエイが見えるところで、樹氷と富士見尾根岩の隙間についた雪が目に入る。今年はやっと今日この光景が見られた。この辺りから樹氷が美しい。ここで「長靴さん」に追い越される。

富士見岩下の岩場。
寒くてネックウオーマーで顔をおおう。やはり怖くて鎖を持たずには降りられない。先生はいつものように何も持たずに普通に降りる。雪があってもなくても何ら変わらない。私には真似すらできない。雪があるというだけで緊張しているから・・・。



上のテラス。
紅葉の綺麗だった谷、今日は樹氷の花が咲き乱れている。富士見尾根にも白い花。尾根下の斜面が白い。いつか雪崩れが起きたところだけど・・・。
ガレあたりにも白い花は咲き誇っている。

富士見岩。
朝陽台から本谷への白い斜面に見とれる。灰色の空に山肌が白い。暗くて厳しくて美しい冬の御在所を感じる。
公園には高齢者カメラマンがいっぱい。皆三脚つきのカメラで楽しそう!今日の樹氷は素晴らしいからきっといい写真が撮れることでしょう。できれば青空がほしい・・・。

旧カモシカセンター前広場。
ちびっ子がそり遊び。御在所の冬の風物詩、人工の氷ばくも青い。今季一番の冷え込みと賑わいの御在所山頂。

  
遊歩道へ進む。御岳神社の長い尾根が白い。光る伊勢湾に目をやると手前の大地に白いパッチワークができている。里にも雪が降ったようだ。今回は南方に雪が多かったのかな?
山頂岩には小さいエビノシッポがいっぱいくっついている。
くすんだ灰色の空のもと、国見岳にスポットライトがあたった。

望湖台。
上水晶の尾根が美しい。雨乞山頂は暗い雲の中。今度はイブネが浮かび上がる・・・。いつも脇役がこんな日は主役になれる。
相変わらず鎌ケ岳は暗い。
記念碑からあずまや辺りを見下ろす。どの木にも白い氷の花が咲き競い、白銀の世界が広がっている。
光が差し込んだかと思えばすぐ暗くなる。なかなかシャッターチャンスに巡り合えない・・・。

御岳神社の尾根。
樹氷の上にオレンジに光り輝く伊勢湾。神秘的。

あずまやで休憩。
ふかふか雪を踏んで平にする。「岳人」などでテント設営写真としてよく見かけるけど・・・。自分で踏むのは楽しい!
外は風が冷たく寒い。ツエルト内は三台のガスを使ってあったか。ぜんざい、コーヒー、紅茶であったまる・・・。
顔はすぐ熱くなるが、なぜか足の指先だけはいつまでたっても冷たく凍ったまま。「だから高山の雪山では気づかないうちに凍傷になる。」
一息ついたところで出発。
鉄柵からの近道。この辺り、雪の表面はさくっとして硬い。最中雪みたいなさっくり感がいい。
一瞬青空がのぞいて粉雪被った御岳神社が現れた。綺麗。やっぱり青空があると白さが映える。

峠道。
私が一番に誰も歩いていない神聖な雪原に足を踏み入れる。「やったー。」この心地よさは今季初めて。
吹き溜まりにはまりこむたびに全身でさらさら雪を感じる。深いところでは腰まである雪を泳ぐ。はまり込むと足を上げようとしてもすぐには上がらない。雪の中でもがく。また時には数メートル雪滑り。一回転してもへっちやら、ぜんぜん痛くない。雪に埋もれるだけだから。
登山道には笹が少し倒れかけているだけで、道がどこかははっきり分かる。
朝出発した時点では、峠道にこんなに雪があるとは思いもよらなかった。御在所の神様からの想像以上にビックなプレゼントに感謝感激・・・。
いつかの大雪ほどではないけれど、めちゃくちゃ楽しい新雪歩き。

武平峠。
数年前に初めて見て驚いた雪壁が出来ていた。登る。いい気分。吹き溜まりの雪にはまりながらはしゃぎながら雪を歩く。風で雪が三重県側に飛ばされたところでは積雪は少なく10cmほどだが、東に伸びた雪庇がでかい。一人だけ足跡が鎌ケ岳に向っている。
雪のついた露岩も楽しい。トレースと足もとの雪ばかり見て歩いたので雪壁に気づくのが遅れた。「今日の壁は柔らかい。」ので左の尾根から。

展望台。
ここから先生が前に。深い吹き溜まりが数箇所。この雪山?を乗り越すのもめちゃ楽しい。
先行の人があきらめて引き返してきた。その後、数人山頂から降りてきた。「道が分からなくなって道なき道を歩いた。」人たち。

源頭部。
登山道から見る限り、直下は雪が少ないけど・・・。Oさんはそこから降りた。その少し上から降りた先生の後をついて我々も。
雪が少なくて所々草が出ている。谷に降りるとそこはさくさく雪たっぷり。心地よい雪を足に感じながらまたまた雪泳ぎ。気持いい。
バランスを崩した夫は起き上がるのに一苦労している。この雪をもっと歩きたくて感じたくてわざと右に大きく迂回する。以外にもさくさく雪は左俣出合あたりまであって楽しませてもらう。仰げば左俣も新雪に埋まっている。
雪の感触を足に残して草原から長石尾根へ。降った後の登りはきついがその後はトレースがあって楽。背丈の短い笹に降り積もった雪を蹴りながら鞍部へ。


左に折れて三ツ口谷へ。ダムは今季初めて凍っていた。白い氷にやっと冬の風情。「待ってたよ。氷さん。」
その後、雪いっぱいの白いスカイライン道を歩く。その雪の上に色んな足跡。登山靴、ショートスキー、スノーシューなど。誰もが待ちかねた御在所の雪を楽しんでいる・・・。
今季最高雪質の今日、峠道や三ツ口谷で新雪遊びができて幸せ。もっともっと雪降らないかな・・・。

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