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峠道。
私が一番に誰も歩いていない神聖な雪原に足を踏み入れる。「やったー。」この心地よさは今季初めて。
吹き溜まりにはまりこむたびに全身でさらさら雪を感じる。深いところでは腰まである雪を泳ぐ。はまり込むと足を上げようとしてもすぐには上がらない。雪の中でもがく。また時には数メートル雪滑り。一回転してもへっちやら、ぜんぜん痛くない。雪に埋もれるだけだから。
登山道には笹が少し倒れかけているだけで、道がどこかははっきり分かる。
朝出発した時点では、峠道にこんなに雪があるとは思いもよらなかった。御在所の神様からの想像以上にビックなプレゼントに感謝感激・・・。
いつかの大雪ほどではないけれど、めちゃくちゃ楽しい新雪歩き。
武平峠。
数年前に初めて見て驚いた雪壁が出来ていた。登る。いい気分。吹き溜まりの雪にはまりながらはしゃぎながら雪を歩く。風で雪が三重県側に飛ばされたところでは積雪は少なく10cmほどだが、東に伸びた雪庇がでかい。一人だけ足跡が鎌ケ岳に向っている。
雪のついた露岩も楽しい。トレースと足もとの雪ばかり見て歩いたので雪壁に気づくのが遅れた。「今日の壁は柔らかい。」ので左の尾根から。
展望台。
ここから先生が前に。深い吹き溜まりが数箇所。この雪山?を乗り越すのもめちゃ楽しい。
先行の人があきらめて引き返してきた。その後、数人山頂から降りてきた。「道が分からなくなって道なき道を歩いた。」人たち。
源頭部。
登山道から見る限り、直下は雪が少ないけど・・・。Oさんはそこから降りた。その少し上から降りた先生の後をついて我々も。
雪が少なくて所々草が出ている。谷に降りるとそこはさくさく雪たっぷり。心地よい雪を足に感じながらまたまた雪泳ぎ。気持いい。
バランスを崩した夫は起き上がるのに一苦労している。この雪をもっと歩きたくて感じたくてわざと右に大きく迂回する。以外にもさくさく雪は左俣出合あたりまであって楽しませてもらう。仰げば左俣も新雪に埋まっている。
雪の感触を足に残して草原から長石尾根へ。降った後の登りはきついがその後はトレースがあって楽。背丈の短い笹に降り積もった雪を蹴りながら鞍部へ。 |
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左に折れて三ツ口谷へ。ダムは今季初めて凍っていた。白い氷にやっと冬の風情。「待ってたよ。氷さん。」
その後、雪いっぱいの白いスカイライン道を歩く。その雪の上に色んな足跡。登山靴、ショートスキー、スノーシューなど。誰もが待ちかねた御在所の雪を楽しんでいる・・・。
今季最高雪質の今日、峠道や三ツ口谷で新雪遊びができて幸せ。もっともっと雪降らないかな・・・。
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