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C日新聞掲載の遊歩道樹氷写真はここだなと思う所で私も撮影。今日も青空はないけど今季最高の樹氷。
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その白いトンネルをくぐって三ルンゼの大岩へ。さて藤内の雪はどんなだろう。
柵から下り始めるとトレースはいつもと違って右寄りに樹林帯を行っている。雪が少ないから?
三ルンゼには10数人。アイスクライミングの順番待ち?年配の方ばかりだけど、じっと待ってるのって寒いだろうな。
目の前に白い前尾根と国見岳が美しい。
下から次々クライミングに登ってくる。ヌルヌル岩では年配の方三人がハイキング。「こんなところ降りるんですか?」と驚かれる。それより自分や仲間のことを心配したほうが・・・。三番目の人はよろよろで見ていてはらはらする。大丈夫かな?
ここはよく雪崩が起きる所だし・・・。
その後ちょっとシリセード。雪が一緒についてくる。やっぱり雪崩れそうな雪。ここで雪崩を起こしてはいけない。トレースも崩さないように・・・。
いつも奥叉の滝へトラバースする斜面は、雪が少なすぎて行くこともできない。勿論滝は凍っていないだろうし。
その下の階段状の岩場はアイスバーンになっている。後ろ向きクライムダウンや、前向きの確実な一歩でおりる。けっして慌てない。
T尾さんはお仕事柄とても慎重だ。確実に決めてから体重移動している。いい加減な足の置き方はしない。「三点確保、絶対落ちないように歩く。」とおっしゃる。
下からザイルで4人つながってきた。ガイドのMさん、後の3人は見るからに高齢者。この中のだれか一人でも落ちたらガイドも一緒に行くんじゃない?と心配する。
枯れ枝からマイナスの滝下へ。
中ほどからクライムダウン。ピッケルを刺して一歩ずつ降る。体が壁についていると下の足場が見えないのでできるだけ離れるように意識する。そして下の足元をしっかり見る。
マイナスの滝から若者が二人降りてきた。氷がないのであきらめて三ルンゼへ行くようだ。
以前ここから前尾根フランケ下へ滑ったこともあるが今日は雪が少なすぎてそんなこととてもできない。
アイスバーンを横切って右岸へ。バランスを崩さないよう綱渡り気分で歩く。降りて再び氷を登る練習?滑落しそうなのであきらめる。 |
この後のコオモリ滝下が難関。雪が多い時は階段になっているが、今日は周囲の雪があまりに少なすぎる。慎重に降りて見上げればマイナスの滝の氷がちょっと白い。やはり全面氷ではないようだ。
最後の難関は廊下のような岩場。
ピッケルを刺し、前つめをしっかり蹴りこんで次の一歩を慎重に置いて降る。ここはいつも緊張する。
倒木を左に折れてツララ前へ。氷柱を抱きかかえて降る。最後のツララが途中で折れて切り株のよう。そんなのが上から落ちてきたらと思うと怖い。
藤内滝下へも足場の雪が少ないので慎重にトラバース。「ふーっ。」前尾根テストストンへ無事到着。 |
バットレスを見上げれば頭上に中又の氷が青い。
出合でアイゼンをはずし、ウサギの耳からもう一度籐内を仰ぐ。静かな冬の藤内壁に魅せられる。 |
雪が少なすぎてあちこち凍り、危険箇所が多かった今日の藤内沢。雪崩は勿論、我々も含めて高齢者が多いので人が降って来るような滑落事故にも気をつけなければならないだろう。雪はいつも同じではないから。
裏道から中道へ。
足が疲れてフラフラ。よく吹き溜まりができるザレを喘ぎながら登る。
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駐車場に戻って山を見上げると青空が広がった。そこには白い衣装を纏った御在所が凛として聳えていた。朝、大黒岩で魅了された美しさそのままに・・・。
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