御在所

        1212m (三重)
GOZAISYO

2008年2月16日 くもり

湯の山バス停P7:00〜温泉最奥P7:30〜(中道)〜御在所10:30〜(中道)〜最奥P11:20〜P11:40

朝、湯の山のバス停に来ると路面が白い。数センチの積雪。降りが心配なので上の駐車場には行かず、Oさんの横に止める。本谷から登るというT尾さんと蔵之助まで。
登山口の新雪は10cm以上。どんどん深くなる。
新雪の下にある硬い雪を靴で確かめながら歩く。その足応えがあるので一歩が踏み出しやすい。
ロープウエイの見える岩手前に綺麗な雪の波。「壊すのもったいない。」と思いながら波に乗る。
さくさく新雪を蹴っていく。五竜に行ったのでスキーの話をしながら進む。ゴンドラは以前玉子型だったらしい。なぜかいつも五竜の武田菱には雪がつかないようだ。槍ヶ岳もそうらしい・・・。岩が黒いから融けるのかな?

裏道への分岐。
大きい吹き溜まりを乗り越える。

岩棚。
雪が多くてカッパのズボンをはく。

地蔵岩。
遠くハライドの南コブ辺りの粉雪が綺麗。「やっぱり山は二月が一番。」なんて・・・。今年はもうこんな雪景色は見られないと思っていたのでほんとにラッキー・・・。

ガレ手前。
大きな吹き溜まり。腰まである雪に入って通り抜ける。
ガレを越えてOさんが新雪を進む。「ここはどこ?」と思えるような場所。岳人にでも出てくるような・・・。「御在所なんです。」

キレットへ。
手前、大きく張り出した吹き溜まりをいくつも乗り越える。どうやってできたのかと思うほど大きい。藤内からの風と雪の仕業・・・。

キレット。
風が冷たい。雪のついた岩に滑りそうでへばりついてしまう。ちょっと怖い。

凹角部。
はまりこみそう。はしごを上る。

下のテラス。
手前の深い新雪に潜る。その後の吹き溜まりは胸くらいまである。掘割道と尾根の間の雪が飛ばされたような窪みを行く。ここで先生はピッケルを出した。
いつか雪が深い時、左の尾根に上がったあたり、今日はどうにか行けそう。雪を泳いでそのまま進む。

  

富士見岩下岩場の右カーブ。
岩の隙間の目地の細い所にもくまなく入り込んだ雪の網目模様が綺麗。

富士見岩下の岩場。
鎖場下の大岩が雪に埋もれて、前方に真っ白の雪斜面があるばかり。「ここはどこ?」岩がないとどこにいるのかわからない。こんな雪景色はじめて見る・・・。
雪が深い為、足場が高くなってすんなり岩に登れた。「膝を使うのはこれ位の雪。」鎖場下で先生は雪に膝を押し付けている。

上の鎖場、やはりしっかり手で鎖をつかむ。ワイワイ沢に降りるあたりもさくさく粉雪。気持いい。一歩踏み外せば谷へ・・・。

上のテラス。
手前のボルトも岩も埋もれてしまった。あるのは雪ばかり。柔らかいので左手富士見尾根にはまだ登れない。
その後のアイスクライミング練習岩?からは雪下のトレースをはずさないように進む。それると腰くらいまで潜る・・・。
目の前には綺麗な雪原が広がる。「どうぞ自由に歩きなさい。」御在所の神様からそう言われているよう。最高のプレゼントを有難くいただいて「うれしくて・・・。」楽しく歩く。ピッケルで雪をどけて膝で押して踏む。リズミカルにできる。

ガレ下。
注意書きの看板も埋もれている。「せっかくあるんだから・・・。」まっすぐガレを登る。ここは腰くらい。中ほど左寄に行ってガレ上をラッセル。新雪の下の岩に滑りながら、鎖を超える。アイゼンなしだからちょっと慎重に。はしごは埋もれていた。


富士見岩。
本谷に人影はない。勿論トレースもない。今日の雪はさぞ大変だろう。


朝陽台。
山頂は1mほど。午後の用事の為、ここで引き返すことに。

富士見岩から見下ろせば赤と黒のカッパの人二人。T尾さん、本谷ラッセルお疲れさま。観光客も注目してます・・・。

降りは今来たトレースをあっという間に駆け下る。サックリした雪なので滑落の心配もない。滑り降りたり飛び降りたり気持いい・・・。三時間かかって登った雪道を、50分で。
さらにここからバス停まで駆け足20分。
結局アイゼンもわかんも使わずじまい・・・。

土産物屋さんが駐車料金(¥800)を集めに来て、「湯の山は三日続いて雪が降った。」と言う。
今日はその三日分の新雪を独り占めしたの!なんと贅沢な・・・。
何年ぶりかでラッセルらしいラッセル体験!
御在所の神様にいい雪を楽しませてもらったことを感謝しつつ帰途につく。

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