藤内沢

        1212m (三重)
GOZAISYO

2008年2月23日 くもり

P7:15〜(本谷)〜御在所〜望湖台10:25〜(藤内沢)〜P13:30

藤内沢を上るより、降りたほうがより楽しいかなと本谷から。トレースが一人。長靴さんらしい。
数日暖かい日が続いたからか雪が融けてベタベタ。滑りそうで不動岩横でアイゼンをつける。

大黒滝下。
真ん中のガバから。足下に雪の台が出来て楽に上がれた。大黒滝のシャンデリアは半分融けた。滝上少し手前の谷に雪崩れ跡。V字谷もあちこち雪崩れている。笹についた雪を踏みながら慎重にトラバース。

くぐり岩横岩。
今日は雪の階段。何の不安もなくあがる。滑らないし、硬くしまって楽しい。
上の氷ばくあたりにはデブリ。一度融け崩れて又固まったような雪槐が今にも落ちてきそうで怖い。
大黒岩の尾根に上がりたいがトレースがない。雪が深くちょっとやそっとでは無理だし・・・。仕方なくゴンドラ下へ。あちこち雪崩れた斜面を見上げ、足早に通過する。

朝陽台。
バイルを二本持った方。アイスクライミングの真似事に使うそうだ。持たせてもらったら重い!百軒滝など沢をやるのにこれが一番とか。
どこかで見かけたフランス製の水筒。少し黄色の塗料がはがれてアルミがのぞいている。「今じゃ口のゴムがないから売ってないよ。」30年前のだそうだが新品みたい・・・。
「水筒さん」は「行きはトンネルから2時間40分。藤内沢の硬い雪が気持ち良かった・・・。」はやっ。「帰りももちろん藤内沢。グリセードやシリセードで楽しいよ。」もっと早くなる。

遊歩道は除雪され、積雪は1m。結構しまってはまり込まない硬い雪。待ってましたこんな雪!

休憩所。
餅、パン、紅茶。


望湖台。
雪庇尾根ができた。はまり込みは10cm程。先週より随分しまって歩きやすい。もっとガリガリがいいけど・・・。御在所で一番厳しい北風が吹き荒れると思われるこの場所の雪を歩く。いい気分。

再び休憩所。
夫はアイゼンをつける。ソリ遊びに夢中の子供たちが可愛い。


藤内沢へ。
三ルンゼの氷が大きくなっていた。蒼い。沢から登ってくる人やクライミングを待っている人が大勢。ヌルヌル岩を滑り降りる。その下の斜面を降るのもさくさくアイゼンが効いて超気持いい。
雪は本谷と違ってさっくりしている。とってもいい雪!雪崩れ跡もない。
  
下から数人上がってきたのでトレースを崩さないように道を譲る。
奥俣やマイナスの滝下へは行かず、前尾根側の大岩からコオモリ滝へ降る。あっという間にフランケ下へ到着。ふとマイナスの滝を仰ぐとシリセード跡。きっと「水筒さん」。
雪が多いとめちゃくちゃ速くて楽しい。アイスバーンになっていないのでどこでも歩けてどこでも滑れる。


廊下のような岩も今日は雪の階段。

藤内滝。
そしてなにより雪が多いと足元が安定する。大きくなったつらら前もクライムダウンで楽しく降りた。

前尾根テストストン。
一壁を見上げると中俣の氷が青くてでかい。そこへ若い人二人。「中俣はどうかと思って。」「スクリューで支点を取り、三ピッチくらい行くつもり・・・。」などと話し、上へ向った。
氷が下部にもしっかりついてきっと今季最高なんだろう。冷え込んでいるし氷はたっぷりあるし・・・。
あのほとんど垂直の氷壁を登るなんて、きっと御在所へ通ってる人の中で最高レベルの人!でも取り付きへ行くまでに時間がかかりそう・・・。


今日はテストストンから滑れるよ!雪が多くて岩が隠れてしまったから。登山口まで一気にシリセード。
「キャホー。」

アイゼンをはずしお茶にする。中俣を仰ぐが先ほどの若者はまだだ。ウサギの耳からも仰ぐがまだまだ。直登して行ったけど、日が暮れるのでは?と心配する・・・。

裏道から中道への通り抜け道には本谷のようにあちこち雪崩れ跡。
来週はもう弥生三月。寒さのピークが少し遅いような気がするけど・・・。冷え込んで氷ばくいっぱい、冬真っ只中の藤内沢だった。

温泉。
雪景色と降り続く雪を眺めながらぬくぬくあったまる。雪遊びで冷え切った体にはこの上なく有難い。温泉さまさま・・・。

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