|
岳峠。
山頂を見上げると白い花崗岩に緑のあしらい。とても夏らしい。
滋賀県側から涼しい風が吹いて来て気持ちいい・・・。ここで日傘をさして一休みする。
犬星の滝から尾根への道、イマイチ自信がない。
白はげから滝へ。滝下の倒木が綺麗に片付けられていた。釜跡から登り始める。二回ほどジグザグ登って犬星の滝上の沢へ。主流を遡行して小滝へ到着。ここまでは順調。
この後が問題・・・。
滝左手を巻いてすぐ右岸の大杉辺りへ渡る。微かな踏み跡があちこちにあるのでどういっていいのやら。きっと冬にどこでも降りるのでこうなるのだろう。こんもりした杉林が目印。右手に現れる沢沿いに尾根を登る。この辺りからははっきりした道となり迷うことはない。
右前方にヌタバが現れた。イモリかヤモリかがいる。尾根道に合流。
右に折れて長石尾根を進む。谷からの風がめちゃ爽やか。鞍部から左に折れて三ツ口谷へ。この降り道も気分がいい。
|
堰堤下の、冬、雪を駆け下る斜面にはコアジサイがいっぱい咲いていた。ダムに降りると、何処からともなく吹いてくるそよ風に漣が起きて緑の湖面が揺れる。水面の青空が白く彩られていく・・・。つぎつぎ繰り広げられる水と風の芸術にしばし見とれる。
淵にはモリアオガエルの白い泡卵が産みつけられていた。ソフトボールくらいの卵の下には乾いた土はなく浅瀬。水のことをちゃんと考えて産み付けているのに恐れ入る。それに一匹であんなに大きい卵を産むのかな?そうならすごいエネルギッシュ。やはりカエルも体張って生きている。命つないでいる・・・。
|
ダム下でササユリ一輪。まだ蕾。花開くには数日かかりそう。
緑の風が吹き抜ける御在所鎌ケ岳はまったく初夏。その風が梅雨時とは思えないほど爽やか。六月もずっとこんなだったらいいな。
|
|