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朝陽台。
雨氷だ。いつか本谷直登コースから飛び出した辺りの木々だけが光っている。青空が透けて見える。氷は一方方向に数cm伸びている。
林の雪ははまらない。左俣の雪もいいと思うけど・・・。
ちびっこそり広場に来るとそこはクリスタル回廊。ガラス細工が青空にキラキラ輝いている。まるで不思議の国の銀世界に迷い込んでしまったよう。美しい氷に魅せられる・・・。
雨氷ができているところとそうでないところがあるけどどうしてだろう?風の通り道にできるのかな?
望湖台。
御在所の北斜面、国見岳、釈迦岳も微かに白いベールに包まれている。すぐにも消えそうなその淡い白さに魅せられる・・・。
白山は白くなだらかな裾を十二単のように広げている。御池、霊山の上には黒っぽい伊吹山。さらに琵琶湖上方に白い山や雲が続いている。
耳を澄ませば、シャラシャラと樹氷が笹に落ちる音。太陽と氷と笹が奏でる音に魅了される。清々しい・・・。
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記念碑への残り少ない雪尾根を歩き笹原の残雪を降ってあずまやへ。
半年ぶりの直進路は、所々雪が消え、倒れてむき出しになった笹に乗る。広場からは雪がなく乾いた岩が気持ちいい。
掘割道では笹が顔の辺りに覆いかぶさってくる。その起き出した笹を両手でかき分ける。関節が硬い人は笹のしなやかさがうらやましい・・・。
峠手前、ここに雪庇尾根があったという証のようにちょこっと雪。残り方がいじらしい・・・。
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展望台。
空ってこんなに広くて蒼かったの?今日の空は秋のように高く澄んでいる。その青いキャンバスに次々飛行機がらくがき。その飛行機雲が広がって青空に白いレースをかける・・・。飛行機によっては雲ができないものもあって不思議。高度が関係するのかな?
天気がいいと気分もいい。高い空をずっと見上げていられるし、遠くの山もよく見えるから。 背後の御在所は笹の薄緑と新芽の薄赤にすっかり早春の風情。
沢谷峠あたりの茶色に見えるのは「草つき」とか。岩の専門用語だよね。
峠道や、日陰尾根の崩壊箇所が目に付く。削られたばかりの赤土が、雪がなくなった山肌に傷跡としてはっきり分かる。
大休みして動き出すと足がだるくて重い。体中の血液が全部足に下がってしまったような・・・。でもものの15分も歩くとそのだるさが消えるので、いつもそのことを忘れてしまう。脳や体の中で何がどうなっているのだろう?
やっぱり、大休みしないで息を整える程度の軽い休憩で歩き続ける方が楽!
鎌ケ岳山頂。
手前から大岩へ行きたいが、なんかボロボロ崩れそうであきらめる。雪の後は岩に隙間ができて脆くなっているから・・・。
風がない大岩、小岩。雨乞も御在所も目の前。鎌ケ岳てっぺんの岩に立つ。
南に行くと残雪の鎌尾根。水沢岳にも左俣のような谷がある。
伊勢湾に浮かぶ船はもちろん、知多半島、伊勢の山々、遠く大台らしき峰まで遠望できる。
今日はなんて視界が利くのでしょう。
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先週に続いて、再び左俣。
念の為、アイゼンをつける。直下の長石尾根は泥んこだが、すぐに現われた雪はさくさくしてアイゼンがよく効く。新雪がないので団子にならず歩きやすい。
シャクナゲ辺りに先週のトレースが残っていた。前回誰かが滑落した急斜面もアイゼン、ピッケルで前向きに。真っ直ぐ降りずに斜面をトラバースするといいようだ。スキーのように斜めにジグザグ進む。
雪が消えて岩があらわなところはアイゼンをガチャガチャいわせて歩く。
左手露出した岩が怖い。滑り落ちたら怪我をしそうで慎重にトラバース。アイゼンが効いて気持ちいい。滑落訓練をしたい人もいるけどちょっと雪が少なすぎる。
先週のような雪崩れも雪の花もできない。尾根からの硬い雪面には蹴りこんだ右半分の靴跡が残るだけだった。
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三ツ口谷は久しぶりに大滝から。
雪はないけど落ち葉に滑落しないように慎重に降りる。滝の氷は融けた・・・。
ダム湖。
先週丸い蕾だったマンサクは満開。黄色い折りたたみ花びらを伸ばしている。
駐車場に戻ると午後1時。先週は残雪と新雪10cm。今日は同じコースで一時間短縮。理由は雪が融けて、新雪もなかったから・・・。
やはり左俣は今日のようなしまった雪がいい!
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