御在所

        1212m (三重)
GOZAISYO

2009年3月21日 晴れ

P11:30〜(中道)〜望湖台14:00〜(本谷)〜P16:00

朝の用事で遅い出発。スカイラインも旧料金所まで開通したらしく車が多い。
ヤシャブシがうす緑の衣に着替え、キブシも黄色のかんざしをつけた。空は明るく光があふれている。
山を仰げば何となく薄緑。それはきっと起き出した笹の色。今日は春さがしの山歩き・・・。



そよ風が頬をなでる。気温が高くて暑い。なんとなく五月くらいの感覚。そろそろ冬の服装を卒業しよう。
おばれ岩でなにやら目の前を飛んでいく?ヒオドシチョウだ!写真を取ろうとしてもすぐヒラヒラ舞いあがる。地蔵岩付近ではマンサクが満開。大地は濃い緑色・・・。
コブシだけがまだネコの尻尾のままだ。でももうじきその冬の衣を脱ぎ捨てるだろう。


北谷テラス。
見下ろすと前尾根にクライマー。赤いザックがチムニー外側のフエースを登ろうとしている。たしか生きた心地がしない、のっぺりして足がかりが何もない岩だ。
「登った!」今日は風がないので岩登りには最高だね。

富士見尾根下から残雪があらわれた。たぶん御在所今季最後の雪。ザラメ雪をザクザク歩く。
このあたりで面の木さん夫妻が上から降りてきた。「ネパールへトレッキングに行ってきました。」標高は2000mほどで高山病の心配はなかったそうだ。いつも気軽に海外へお出かけでいいな、うらやましい。国内の山にもなかなか行けない人とは全てレベルが違いすぎ。

富士見岩直下もザラメ雪。気持ちよく蹴りこむ。上からでっかい氷塊が落ちてきた。「ラク。」と声もかからない!先を行く人は後の人のことを考え行動しなければならない。もちろん石や氷など落とさないように歩くべきだが、気をつけていても落ちるし、無謀な人もいる。だから下の人はいつも上をよく見よう。どんな事情で怪我しても全て自己責任なのだから・・・。

朝陽台。
観光客が多い。見下ろす山々は芽吹き始めでほんのり赤い。

ソリ広場の子供たち。
残雪遊びも身軽な服装で・・・。

冠峰稗前でタテヤマリンドウが咲き始めた。可憐な青い花が御在所に春を運んでくれた!


望湖台。
雪尾根のザラメ雪を歩く。地獄谷の雪は消え、芽吹き前の木々が生き生きしている。山々はエネルギーをいっぱい蓄えてそこにどーんとある。

ここのヒオドシチョウはひなたぼっこ!


記念碑へ降りて行く。陽あたりがいい南斜面にもタテヤマリンドウが咲き始めていた。
陽射しがきつく汗びっしょり。ちょっとあずまやの日陰で休憩しよう。日陰を求めるなんか夏の感覚だけど・・・。
突然、頭の上で「ケキョ!」とウグイス。まだ完全な鳴き方ではないけど・・・。ウグイスの声をきけるなんて予期していなかったのでめっちゃいい気分。ここにも春・・・。

スタートが遅かったのでもう二時近く。時間がないので本谷を降りよう。
その前にザゼンソウを見に行く。深い赤色の花が膨らみ、水芭蕉も小さい緑の芽を出しはじめた。



一の谷降り口の残雪をウキウキ歩いて、大黒尾根へ。
雪がほとんど消えた谷へ降る。岩の本谷降りは久しぶり。くぐり岩横岩はクライムダウンで。雪がない方が怖いよ。



倒木や流れてきた岩が多く風景が随分変わった・・・。特に雪が消えた今日感じるのは「本谷の色が違う!」ってこと。
一枚岩付近から谷が白い。それはきっと今まで苔などで黒かった岩肌が豪雨で洗われたから。
今までの暗いイメージが消えてしまって、目の前には生まれ変わった花崗岩の白い谷があるばかり。雪のようなその白さに心奪われながら歩く。「ここはどこ?」まるで全く知らないところを歩いているようだ。



登山口辺りではショウジョウバカマが咲き始めていた。楚々とした雰囲気がなんともいえない・・・。
春、いっぱい見つけました!



2009年3月23日 晴れ。

菰野町田光のシデコブシ。淡いピンクの花びらに心惹かれる・・・。


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