１２１２ｍ　（三重）

２００９年３月２８日　晴れ P７：００〜（中道）〜朝陽台８：４０〜（中道）〜P１０：３０ 朝、いなべ辺りからのぞむ鈴鹿山脈、１０００ｍ以上が白いベールに覆われている。樹氷？ 藤原岳も竜ケ岳も釈迦岳も。なぜか国見岳が一番白く見える。 千草辺りで仰ぐ御在所は、淡く柔らかなウエデイングドレスのような衣装を纏っていた。なんて綺麗なんでしょう。あまりの美しさに見とれ、ため息をつきながらスカイライン駐車場へ到着。 風が冷たい。数日前から冬に逆戻りの天候。あちこちで雪が降っているようだ。花冷えかな？よく桜の咲く頃、寒くなることがあるけど・・・。 気温も低く手が冷たい。ひんやりとした空気が冬のよう。樹氷に包まれた気品ある白い御在所を見上げる。鎌ケ岳山頂も白銀に輝いている。 今季はじめて見る薄化粧の釈迦岳。手前が猫岳、中ほどが本峰、右の高いのが松尾の頭。なぜか本峰が低く見える。 あちこちに霜柱。銀色に輝く超繊細な氷にも見とれる。 富士見尾根直下の岩場。 霧氷だ！銀色に光るガラス細工が下界の青さに映えて綺麗！国見岳山頂もヤシオ尾根も淡く白い。 上のテラス。 キララ近くの貯水池が凍っている。波が立っていない池を見るのは今季二回目。昨夜はよほど冷えこんだようだ。そしてツララもあちこちに・・・。 岩に張りついた氷を割りながらしっかりと岩に靴を押し付ける。 ここからは樹氷に包まれ、その白い氷の花に見とれながら歩く。この世のものとは思えない別次元の世界にうっとり！ 桜が咲こうという季節に、氷の花に出会えた！今日、御在所の神様はなんて素敵なプレゼントを用意して下さったのだろう。感謝感激。 歩いても歩いても銀世界。透き通るような青空と純白の樹氷に包まれてめちゃ幸せ。これ以上美しい御在所はないよ。 朝陽台。 すぐ後ろから来た若い人。「今日からETCが１０００円なので東京から来ました。」遠路ようこそ三重県へ。二年間限定で高速料金が安くなるらしい。御在所にも遠方からの登山者が増えるかも・・・。 ソリ広場の雪が青く、大きいエビノシッポができている！はまり込みながらはしゃぎながら雪遊び。今日のおまけも最高だ！ 旧カモシカセンター前でテイータイム。Ｔ尾さんのお土産「赤福」とＳ沢茶。 白い御在所に会えて、伊勢のお菓子をいただいて・・・。めちゃくちゃ贅沢。 昨夜、栂池から帰るのが遅かったので今日は山を休もうかと思っていたけど・・・。休まなくてよかった。「サプライズ！」やっぱり山は出会い！どんな出会いがあるか山に来ないとわからない。 「来週は融けて雪なんてないかも・・・。」今季最後の？白い絨毯を厳かに歩く。御在所の神様、この冬も存分に遊ばせてもらってありがとうございました。 中道を降り始めると三角点から戻ってきた東京の若い人と一緒になる。今から藤原岳へも登るとか。 話すと「いきなり世界七大陸の最高峰に登った。１００名山も終わった。今２００名山、３００名山を登っている。登山歴４年・・・。」今後はバリエーションルートやマナスルなどの高山へも挑戦したいと夢がでかい。 今時の山は中高年ばかりなので、前方に灯りを見つけた気分。こんな若い人もいるんだ！頼もしい。 登山口で山を仰げば透き通るような白い御在所はもうどこにもなかった。はかなく淡いほんのつかの間の美しさだったのだ・・・。 今はただ、うす緑の春色御在所が聳えるばかりだった。