御在所

        1212m (三重)
GOZAISYO

2009年4月4日 くもりときどき小雨

P7:00〜(本谷)〜大黒岩〜望湖台9:15〜武平峠〜鎌ケ岳11:00〜(三ツ口谷)〜P13:00

朝、T尾さんから、「きのこ蕎麦」カップ麺を頂く。Oさんからのプレゼントとか。早速、今日、持っていくことにする。
彼はすっかり夏の定番、ショートパンツで。やっぱり若い人は違う!

A葉さんと総勢5人で、いざ出発。



本谷から。
不動滝下でミソサザイがお出迎え。こげ茶色で全く目立たない。体もすずめよりずっと小さい。尻尾をピンと立てて澄んだ大きい声で鳴く。巣が完成したので雌を呼んでいるのだろうか?
ミソサザイのオスは苔で覆った立派な巣を作るそうだ。雌はその巣が気にいったらOK。雄は雌に気にいってもらえるように必死で作らなければならないようだ。強い雄は一期に次々巣を作り、自分の子孫を沢山残すとか。
どこかの世界とよく似て、ミソサザイの人生?も並大抵ではないようだ。
バイカオウレンを見つける。ここのは見頃を過ぎている。


一枚岩。
手前の垂直岩壁を登っていくT尾さん。どこからでも崩れてきそうで怖い。最近間違えて直進し一の谷の尾根へ出る人がいるようだからか、黄色の矢印が描かれていた。
ぱらぱら小雨があたってきた。

ガバのある岩。
突然、Tさんが私の前に直登してきた。何処から来たんだろう?
私はいつもの乗馬スタイルでしっかりガバを持って。今日は、岩が乾いているからいい。全員通過。

バンドのような岩。
待ち針のような蕾をつけたバイカオウレンが岩の隙間に。咲き方がいじらしい。大黒滝に水がない。

くぐり岩横岩。
乾いているから楽しく。

すぐ上のスラブ岩で歩く練習。降りは重心を低くする。傾斜が緩いからか?普通に膝を伸ばしても降れた!こんな岩がうちの庭にあったらいつでも練習できるよね。
この辺りからは以前のままの白くない谷・・・。カビや苔がついたままの黒い暗い岩を歩く。

雪渓が所々に。アメーバのように縮んだ雪は岩のよう。底を触ってみるとガチガチに凍った氷。裏側も、夏のアルプスに残った雪渓の表面と同じようにスプーンカットになっている。夏でもこんな隙間に落ちたら冷蔵庫の中と同じで凍死するよ。下には氷水が流れているだろうし・・・。

小雨か霰?が降ってきた。カッパ上下を着る。

大黒尾根へ。
手前の急斜面ルートから。まったくの木登り状態。大黒岩すぐ下に出た。岩の左側をピョンピョンと行く前の人。(一つ間違えば本谷へ落ちるよ。)後ろの若い人は岩から岩へ飛び跳ねる。(私は怖くて行けないよ。)
目の前にある中道はまったくの岩尾根道。よく見れば前尾根と似ている・・・。
鎌ケ岳三ツ口と左俣の下にほんのちょこっと雪が残っている。今期、最後の雪だよね。たぶん三月に誰かが滑落した所・・・。
冬に朝陽台へ直登したルンゼも見上げる。雪があったから行けた!

広場。
御在所山頂雪もまだ残っている。草もち一個。よく似た色でウグイス餅と言うのもあるそうだけど・・・。ウグイス豆の粉から作るのかな?

望湖台。
先週は白くて綺麗だったそうだ。残念なことに赤福につられ道草、途中で帰ってしまった私・・・。
黒い雲が低く垂れ下がってきた。天気が崩れる兆候とか。今日は暗い望湖台・・・。
記念碑のタテヤマリンドウは咲こうかどうしようか迷っている。日の光や気温が十分でないと咲かないの?


武平峠からの登り。
「ここが一番キツイ。」と列後ろへ下がるT尾さん。峠へ楽に降った後、登り返す時の辛さは誰も同じなんだ。たぶん降りと違う筋肉を使うからだろう。
朝顔のように巻いた花びらのタテヤマリンドウ一輪!ときどき、ショウジョウバカマの蕾や、艶々したワイン色のイワカガミの葉に見とれる。彼女等に励まされて元気になる・・。
二段の雪壁手前あたりではバイカオウレンの蕾。ここのはまだ咲きはじめたばかりで可憐・・・。


源頭部から見下ろせば三ツ口谷の雪がちょこっと残っている。既に、先週Tさんらはその残雪遊びを終わったそうだ。頭上に、崩れたばかりらしい赤茶色のガレが目に飛び込んできた。やはり源頭部は危ないよ。

鎌ケ岳。
大岩へ。スラブ岩が乾いて超気持ちいい。小岩には立てるよ。風がなくて最高だ!
南へ行った人達がこちらに戻ってきた。連なった蒼い山が美しい。琵琶湖彼方の京都の山々や?雨乞岳を前にランチタイム。
皆でOさんの「Sッポロ一番」「きのこ入り蕎麦」3分待って・・・。「いただきます。」全員口を揃えて「美味しい!」なぜかOさんのお店限定販売らしい。
T尾さんへのお祝いがなんにもなくて、チョコとデコポンで・・・。(聞いていればケーキでも持ってきたけど・・・。)質素でごめんなさい。
なんか今日も体重が増えていそうで怖い・・・。


「やはり、あの雪歩きたい!」という私の希望で、降りは三ツ口源頭部から。
残雪は硬かった。皆うまく滑り降りたのに、私はこけました!



その後は巻き道でなく、そのまま以前の谷道を。日陰尾根からの崩壊場所を見上げる。土砂で洗われた白い谷。さらにもう少し下でも崩れていた。
御在所でも、鎌ケ岳の登りでも目に付いたスズカカンアオイ?の葉。どの葉も何かに齧られたように穴があいている。ギフチョウが好きらしいけど・・・。「確か花が茶色で目だたないはず。」と言っていたらその花に会えました。ちょっと花と思えない花。
イワウチワは見当たらない・・・。

ダム湖ではマンサクが満開。
そしてコブシ!
猫の尻尾の毛皮を脱いで、白い蕾が顔を出していた。いつもながら気ままに、皆あちこち向いて・・・。
スカイラインに出る手前で再びスズカカンアオイ?の花。
世界一大きい花ラフレシア?に似ているとお二人さん。その花のことをよく知らなかった私。調べたらそっくり。ちょっと怖いような雰囲気まで似ている。この花を見る時は「花は綺麗!」というイメージを捨ててからでないと・・・。

         トップメニューへ
inserted by FC2 system