御在所

        1212m (三重)
GOZAISYO

2009年5月31日 くもり時々霧雨

P6:30〜(中道)〜御在所8:30〜峠〜鎌ケ岳〜(長石尾根、三ツ口谷)〜P12:30

曇って今にも雨が降り出しそう。前尾根を歩くような天候ではない・・・。悪天のため、車が少ない。駐車場のあちこちに卯の花が咲き始め、初夏を知らせてくれている。


湿気が多いからか額から汗がポタポタ流れる。普段汗をかかない私には珍しい。ちょっと風邪気味で息苦しいし・・・。体調が悪いからか体が重い。足早男性群も汗が噴出している。

道路脇には雨を含んだ小さいコアブラ躑躅。可愛い蕾はクリーム色。中に淡いピンクのもある。花が小さいのでいとおしい・・・。

靄の中にツガの新芽が若々しい。黄色に近いような黄緑に目を奪われる。いつの間にかマンサクも濃い緑。背丈の低い野いちごも白い花をつけている。

サラサドウダン、ベニドウダンの蕾。暗い赤のベニドウダンは余り目立たない・・・。
カラスのような鳴き声の鳥が辺りを飛びまわっている。カケス?たしか羽は青くて綺麗だったのに・・・。

一壁の話。
懸垂下降はもっと体を倒すといいそうだ。きっと、こわいので体に力が入って足もふんばるから体が起きるのだろう。「ロープに任せて、力みを抜かないと空中懸垂なんてできない。」もっと体を伸ばそう。
「下を見て近くを見ると人間の目は焦点を合わすのにめまいのような状態になる。」そうだから下は見ないで正解。

上のテラス手前。
イワカガミの蕾が小さい。最後まで雪が残ったあたりで、シロヤシオが霧雨にしっとり濡れて綺麗。足元はシロヤシオ絨毯。落ちたばかりの花を踏むのはなんだか可愛そうで・・・。

テラス上。
先週見つけた岩に咲く健気なシロヤシオ。花つきは先週とかわらない。シロヤシオは花期が長い?花びらの一部に緑色のそばかすがあるものとないもの。遺伝子によって違うのかな?
鎖場下にはイワカガミが所狭しと咲き出した。その上、雨に濡れたガレを登る。
ホトトギスの鳴き声を聞く。ササユリ、チゴユリの葉も見られる。カタクリは8年がかりで花をつけるらしいがササユリも相当かかるそうだ。


ガスッて幻想的な朝陽台。
暗い空にシロヤシオの白さがひときわ目立つ。散った花まで凛とした美しさがある。白い花は雪に似てすぐにも消え入りそうで・・・。華やかさとは無縁でただ無垢なシロヤシオに魅せられる。


望湖台。
雨なので寄らずにさっさと歩く。タンナサワフタギかコバノガマズミ?かの小さい白い花。あずまやの真白な大木シロヤシオを見上げる。背丈が低いベニドウダンも多い。

峠。
足元に汚れたような葉のヤマジノホトトギス。鳥がいなくなってから咲く花?パン、飴。


鎌ケ岳へ。
何時になったらここを普通に登れるようになるのだろう。過ぎればなんでもなくなるのだが・・・。足が重い。胸が苦しい。

その後はサラサやベニドウダンが次々現れる。御在所は背が低いがこちらは結構大木だ。シカの害が問題になっているがあちこちの木が齧られ、幹を仰ぐと枯れた枝が目立つ。小さい蕾をつけたササユリ!「花はまだ随分先だよ。」

山頂手前。
中ほどから大岩へ。濡れている岩になにやら白いものが・・・。燕のフンらしいが家の燕より大きく白い。イワツバメかな?

鎌ケ岳山頂。
祠の周りにはサラサドウダン。小雨に傘をさして紅茶を頂く。冷たい雨に体が冷えたので有難い。温まる。傍らに蕾の先がほんのりオレンジ色になったリョウブが雨に濡れている。

尾根から三ツ口へ。
降り始めると頭の上で「テッペンカケタカ」と鎌ケ岳のホトトギス。
先週左俣上部が白かったのはやっぱりシロヤシオ。登山道から大木の白い花を見る。
この尾根のイワカガミは咲き出したばかり。白っぽいピンクが優しい。
雨がよく似合う苔むした日本庭園を草原へ。さらに尾根を降りて三叉路へ。少し下の巻き道から谷へ降りる。所々にイワギボウシの葉を見つける。



小滝下ではH山岳会が道の整備再開?急に空が華やいでタニウツギ。また大水が出たのかダム湖手前の滝は少し深くなっていた。
堰堤下で白い木が・・・。なんだろう?よく見るとヤマボウシだった。シロヤシオ同様、花数が多い。裏道、四の渡しのヤマボウシは豪雨で消えてしまってもう会えない・・・。


スカイラインに出るとあちこちに白いエゴノキ。さくらんぼのように下を向いて咲くのですぐわかる。流された藤内沢の木が、北谷の岩や流れに雪のような花びらを散らしていたのは今頃だったのかな?
自然が変わっても、季節が巡れば、花は命繋いでちゃんと咲き続ける・・・。


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