一壁

        1212m (三重)
GOZAISYO

2009年7月23日 くもりのち霧

裏道P7:45〜(裏道)〜一壁(9:15〜13:50)〜小屋14:25〜(裏道)〜P15:30

先週の日曜から裏道登山口まで車が入れる。ゲートを越える。スカイラインを歩かなくていいので楽!お隣りさんも岩登りのようだ。

前尾根テストストンから一壁へ登る一ルンゼは濡れている。藤内沢へ行く時も昇り降りして慣れているはずなのにここでアクシデント。V字岩に楔として入れた右足が滑って一Mほど落ちた。あっという間のでき事でなすすべもなかった。幸いザックがクッションになってどこも怪我はない。頭も大丈夫。ちょっと右肘を打ったようなのでシップを貼る。これからは藤内に入ったら早目にヘルメットをかぶろう。

一壁へ着くと先ほどの四人さんも到着。朝食の用意を始めた。食後、ザックや鍋などをそのままにして岩登りを開始。足元が危ないので荷物はやはり片付けよう!


2ルート。
今季三回目。岩が濡れてヌルヌルしている。上部は乾いて快適。二回練習。

3ルート。
一回目、壁に寄りすぎる。岩が濡れていると「滑る。」と思って岩にしがみついてしまう。
濡れた岩壁に白いチョークをはたいてもらう。滑りにくいし、スタンスやホールドがよくわかる。

二回目、左の壁に入り込んでしまう癖を直そう。ルートはできるだけ右へとって、体も岩から離して・・・。先ほどよりは体が外へ出たような・・・。
T橋山岳会トップさん、三本ロープを垂らしている。セカンドが三人なんてすごい。2ルート、3ルート、皆、一回ずつ登った。

今日の左ルートは濡れて滑りそう。もっと乾いた日に練習するとして・・・。

では初挑戦。2ルートをトップで行ってみよう。
一回目、カラビナを何処へ掛けるのかわからないと困るので壁に残してくる。
ロープを張らずに緩めて、ロープを当てにしないように。それはトップの気分!上部でズルッと滑って怖い思いも・・・。

二回目、いざトップでスタート!腰のロープが重い。クリップする時、ロープを引き上げるのも重い。岩が立っているからまるまる重力がかかるのかな?岩が寝ている前尾根はそう感じないけど・・・。
「慌てなくていい。」下から何度も声がかかる。岩に慣れてあっという間に終了点へ。
なんか速かった。「絶対落ちてはいけない。」という緊張感と真剣さからそうなるのかな?

セカンドの確保。
ロープが重くて手繰るのが遅い。セカンドが登るのが速いので追いつかない。ずっと下を見ているのは怖いので時々しか見れないし・・・。たとえセカンドが落ちてもルベルソが止めるけど、ロープが張ると緊張する。
終了点でのビレイ時、自己ビレイのテープをピンと伸ばして岩にしっかり立つ事が出来たのは微かな進歩かな?
朝のアクシデントを教訓として、壁下へ降りる時はより慎重に。


壁の右端で一人練習する人がいる。はじめに壁上でロープを固定しておいて「ユマール」とかで登り降り。今日は初心者ルートが空いていたのでよく練習できた。


岩に憧れて、随分時間が流れた。その時々で出会った人のほとんどはもう岩や山から離れている。
数年前、一壁トップデビューしたI川さんや他の何人もの人が登るのをうらやましく見上げた岩壁。今日、セカンドでなく自分で登れたなんて信じられない。
誰でも登れるルートで岩をやる人から見ればたいした事ないのだけど、私にとっては一大事。登れた自分に驚いている。
進むのも遅いし、効率も悪い。並外れて時間がかかる私・・・。やっとスタートラインに立てました。

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