御在所

        1212m (三重)
GOZAISYO

2009年8月1日 霧雨

P6:30〜(中道)〜武平峠〜鎌ケ岳10:30〜(尾根〜三ツ口)〜P12:00

今日は「弱い雨」の予報。既にもう細かいのが降っている。



誰もいないと思った駐車場に車が一台。やっぱりTさんでした。

こんな日は早く行動してしまおう。合羽上着と傘で行く。最近ヒルが話題になっている。スパッツの裾に塩を入れておこう。
蒸し暑くて、途中で上着を脱ぐ。夫は合羽上下にスパッツの武装。熱の逃げ場がないからさぞかし暑いだろう。ダイエットの為、そのまま行くようだ。

岩棚あたり。武平峠が明るくなったと思ったのもつかのま、すぐガスってしまった。景色のない中を、リョウブの甘い香りに包まれて進む。北谷テラスのマンサクに実ができているがほんの数えるほど。
サラサドウダンの実はシロヤシオと同じく上を向いている。たしか花はうつむいて咲いていたのに、不思議だ。

富士見岩。
悪天なので、T尾さんは北アルプス縦走を中止したとか。槍ヶ岳も雨だったらきっとこんな景色。御在所となんら変わらない。ものは考えようで、いつも、ここ御在所を穂高や槍ヶ岳と思えばいい。
霧が本谷から流れてくる。めちゃくちゃ涼しい。先週綺麗だったシモツケソウは終わった。今日の主役は菰野菊!手すりのすぐ下で咲きだした。薄紫が鮮やか。きっと今日咲いたばかり。その色合いに秋を感じる・・・。季節は少しずつ確実に進んでいる。花の移り変わりで山ではそれがはっきりわかる。


朝陽台。
御在所のオトギリソウ発見!ミヤマママコナも。木が真っ白になるほど花をつけたノリウツギにも見とれる。下の笹が生き生きして元気。ここのサラサの実も全部空を向いてついていた。その数も多い。
リョウブの甘い香りが立ち込めている遊歩道。霧に包まれ数メートル先が見えない。せっかくの夏休みなのにこの天候ではトンボ取りもできない・・・。誰もいない広場。

望湖台へ向う遊歩道、付近の幹を鹿から守る為らしくところどころ黒い布が巻かれている。でもその隣の木を又食べるので同じでは?皮が剥がれた幹が赤いのは糖分があるからとか・・・。

露払いしなくていいように柵を右折れする。登山道にはちゃんと鹿や、イノシシらしき足跡。今朝も通ったようだ。今日は崩壊現場から工事音も聞こえる。



武平峠。
次のしんどい登りに備えて、バナナ、バームゼリーでエネルギーを補給する。

露岩。
三重県側、リョウブの間に何か白い花?ナツツバキ。よく見ればこの花も御在所のあちこちにある。そして今季初めてのアキノキリンソウ!
くもの巣が雨粒の水滴を含んで銀色のレースみたい。花のようにあちこちに白い。そこに主役がいないので綺麗にみえる・・・。

展望台。
ススキの穂が出ていた。秋だ!ミヤマママコナも群生している。御在所のは背が低かったが、ここのはせいたかのっぽ。

三ツ口源頭部付近にはオトギリソウ。傘をさすほどでもない、細かい雨が降り続いている。馬の背岩は、ちっとも滑らなくて超気持ちいい。

山頂直下の登り。喘ぎながら行くと目の前にぱっと菰野菊。花に出会うと、さっきまでの苦しさも何もかも一瞬に吹っ飛ぶ。鎌ケ岳の神様からの今日のご褒美!
あたりは霧雨に煙ってうす暗い。ちょっと高いので目くらめっぽうでシャッターを押すがうまく撮れない。
Tさんは・・・。細かい雨粒がついた液晶画面にはうすむらさきの花がくっきり!さすがですね!

最後の岩登りは前尾根気分で。濡れているがまったく滑らない。靴底にざらざらした岩の感覚が超気持いい。大岩へ。岩は乾いている。苦手な方向転換だけど・・・。初めて目が回ることなく、普通にくるり向きを変えれた。やったー!山頂岩にオトギリソウ、イワキンバイ。

南へ行くとトンボも燕もいない。こんな日には何処にいるのだろう?辺りを見るとササの下からオトギリソウがあちこち顔を出している。
軽くパン、酸っぱいブルーベリー。
霧の山頂は暑くなくていい。じっとしていると肌寒いくらい。鈴鹿でこんなだからアルプスなら氷点下近くだろう。きっと凍えるよ・・・。

谷のヒルを避けて、尾根から降る。左俣のホオの木を見つける。そばのコンロンカのがくもまだ白い。日本庭園前のナツツバキは、幹がつるつるしてなめらか。

三ツ口谷。
人の声?道普請のH山岳会さん。そういえば朝から誰にも会っていなかった。
ダム直前の小滝が少し高くなったような・・・。イワタバコやダイモンジソウの葉がしっとり濡れている。ブドウみたいなコブシの実に見とれ、生い茂ったススキをかき分けながら進む。絵本にでも出てきそうなまん丸赤いきのこ発見。面白い!

駐車場に戻ると我々の隣に岡山、広島ナンバーの車が二台。これで今日の登山者が勢揃い!
しとしと雨でも存分に歩けて良かった!御在所ならではの雨の山歩き。
夫は靴から、ざーっと水を出している。まるで川にでも入ったようだ。それは汗?沁み込んだ雨?



2009年7月31日 くもり

P〜(スカイライン〜裏道)〜P7P6〜(裏道〜中道)〜P

朝、鈴鹿の山に滝雲。石ぐれ峠と治田峠?あたりかな。蒼い山に纏わりついた白い雲に見とれる。この雲は天候が悪くなる前兆だろうか?

一壁に行ってみよう。先週、転げ落ちた一ルンゼの登り口に石が積み上げられていた。どなたかしらないけどありがたい・・・。
目の前の国見尾根にもリョウブが多い。壁は中ほどから下が雨に濡れて滑りそう。あきらめて前尾根へ移動する。


P7。
テラスは狭いので確保を丸岩横でするそうだ。そこまで一気に登る。丸岩は、藤内側へ体を振る。ここからコンテで。

P6。
フエースの上り始めで、トップさんは右岩に右手をプッシングしている。真似てみよう。二つ目の難関を突破したところで予備のカラビナが落ちた!拾いに行かなくては・・・。

辺りは暗くなって、藤内の空は今にも泣き出しそう。天候が悪いと、不安になってなる。「もう今日はここまで。」

巻き道を降りてP6下へ。藤内側の崖に落ちているのが見える。ちょっと急斜面なので木の根に確保をとって拾う。その後、P7を懸垂するというが、そこへ降るのが危ない。

あきらめて巻き道から下のテストストンへ。デージーチェーンやプルジックの長さを替えたり、ルベルソの使い方を考えながら降りたりする。もっとも事故が多いという懸垂。自分達で練習するのは、これがはじめてだった。



谷から勢いよく霧が上がって来た。あたりは何にも見えない。一度、北谷の河原を歩いてみよう。それはピョンピョンと楽しい岩歩き。ウサギの耳あたりから振りかえると真後ろに前尾根が聳えていた。

小屋まで降りると、今日初めての登山者に会う。遠路、奈良から見えたという家族づれ。北アルプス八方池へ行く予定を天候不順であきらめ御在所へ。ちょっと残念だけど、夏休みの思い出はここで。毎日雨ばかりで、子供たちも本当に夏空が恋しいことだろう。

午後から崩れるという予報どおり、やはり雨が降り出した。ポツポツ・・・。


懸垂下降でつかう捨て縄などを買いに山の店へ。ついでに山岳保険のパンフレットももらってこよう。

先日、転げ落ちて改めて事故とか怪我のことを考えさせられた。もちろん気をつけて歩いてはいるが予期せぬ事態は起こりうる。
オッチョコチョイな私は岩場へ行く前後にも注意が必要だし・・・。もし自力で歩けなかったら大変だ!

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