御在所

         1212m (三重)
GOZAISYO

2010年1月16日 くもり時々はれ

P7:00〜(中道)〜朝陽台9:10〜望湖台9:50〜峠10:30〜鎌ケ岳11:55〜三ツ口谷源頭部13:00〜(三ツ口谷)〜大滝13:45〜ダム〜P14:25

朝、いなべ辺りでは道路が濡れていた。雨が降ったようだ。菰野まで来ると道は乾いている。
山はどうかな?見上げる御在所はモルゲンロート。赤く染まっている。T尾さん、Tさんが到着。ウエイトトレーニングの彼は準備も歩くのも速い。

スカイラインからふかふか新雪だ。つま先で蹴る。雪なんてなんにもないみたいな軽い雪。今朝降ったばかりの雪。超気持ちいい。赤く染まった御在所の山肌に見とれながら歩く。

キレット。
岩に雪がついている。滑らないように降りる。Tさんは雪があっても雪がないのと同じ。かかとは上がりも下がりもしなくてまっすぐ。
足に力を入れずに歩く。斜面では、雪に靴を蹴りこむというより、後ろに行った足が戻るその反動で足を置く。そして体重を移動する。フラットに置ける所はフラットに。そうでない所はつま先で。一度足を置くところを決めたら軸を動かさない。雪道もやはり「なめるように歩く。」

疲れない歩き方の講義?を聴きながらしっとり新雪を歩く。極力、そう意識して。私が雪道に疲れるのは余分な力が入っているからだろう。リラックスして歩けるようになりたいものだ。

うまく一歩が置けない岩はささっと通過。この上は雪たっぷりだ。鎖場手前からはしっかりスタンスを見て、絶対滑らないか雪と相談して一歩を置く。滑らないとわかって次の足に乗り込んで行く瞬間が心地いい。

富士見岩直下のガレ。
右のルンゼにはトレースがない。背中のピッケルを出してもらっていざ出陣?ではなくてラッセル。今季初めて。すごーく軽い雪。登り始めの急斜面は腰くらいまである。ピッケルでよけて膝で押して一歩前へ。又一歩と、自分の手と足で雪道を切り開いていく。振り返ると自分の後ろに雪の道ができている。いい気分。

雪が少なくなって、氷と岩と雪のミックス状態。しまってない雪は足場が直ぐには決まらない。雪のないときのことを考えてスタンスをさぐる。小さいのを見つける。乗れた。めちゃうれしい。でもピッケルがなかなか決められない。足にしっかり乗るしかないよ。
「やったー、登れました。」



朝陽台。
青空に氷の花が綺麗。セントレアの案内板が小さいエビノシッポで縁取られている。白い御在所は最高だ。



そり広場。
氷ばくが高くなった。本物の滝のようだ。

自然学校であたたまる。バナナとブルーベリー飴。汗をかいたので背中をストーブにあてる。H谷さんに「汗をかかないように歩く。」といつも言われているができない。汗をかくと疲れる・・・。



望湖台。
粉雪まぶされた山頂一帯。ここもエビノシッポが小さい。

記念碑からあずまやへ。
笹は倒れたかな?「行ける?」まだ起きているから駆け降れない。来週は埋もれるかな?


峠道へ。
この辺りの雪はちょっと表面が硬い。最中雪になりかけている。あまり滑る感じがしない雪と岩を楽しく降る。

ササユリの咲く岩から粉雪被った峠谷を望む。ここから望む鎌ケ岳は一年中好きだけど今日は一段と白くて魅力的。

峠。
饅頭、飴。鎌ケ岳へは誰も歩いていない。今日二回目のラッセル。足周りにしっとり雪を感じて超気持ちいい。
滋賀県側には雪庇が次々現れる。今日のは、生クリームが幾重にも重なったケーキ雪庇。

だんだん足が疲れてきた。Tさんにトップを。なぜそんなに軽く歩けるのだろう。なんというかやはり力が抜けている。私は足が重くて体が重くてバテてしまった。真剣に真面目にダイエットしなくちゃ。

山頂手前。
鎌ケ岳の樹氷が大きい。彼方に御在所が蒼く綺麗。雪がどんどん深くなる。右のスラブ岩から歩いて前尾根岩へ。滋賀県側の雪の斜面を見ながら「降りはあそこから。」


鎌ケ岳山頂。
大岩のエビノシッポが小さい。先週のは融けたようだ。真っ白の山頂だ。でもまだ雪の量が少ない。鳥居も埋もれてないし、二段雪山になってない。

今日も御世話になります。あったかい部屋でご褒美は甘酒。Tさんはどんべい。T尾さんは卵入りチキンラーメン。我々は生協カップメン。


降りは、雪いっぱいの山頂直下を降る。ツエルトのお礼にTさん、トップでどうぞ。腰まで雪まみれになる。めっちゃ気持ちいい。

三ツ口源頭部。
今日は一番上から。左岸沿いに降りた人、シリセードした人いろいろ。こんな垂直の壁降りるの?「怖いよ。」といいながら思い切って行ってみる。「キャッホー。」

今日三回目のラッセルは一番美味しい源頭部の降り。なめらかな雪が足にまとわりつく。気持ちいい。粘り気があるような雪を泳ぐ。そして雪に埋もれる。めちゃハッピー!
皆、次々お尻で滑ってきた。なめらか雪は左俣出合を越えても巻き道にもたっぷりあった。


谷には数人。先週のH山岳会がアイスクライミング?
あちこち氷が大きい。大滝も凍っていた。御見事!ダムに降りる。
T尾さんは早くからスパッツをはずして乾かしている。山のことは山で済ます。次さっと使えるように。誰かと違って、山の生活をしっかり身につけている模範生!

朝からこの時間まで、御在所、鎌ケ岳の新雪の中に居られて幸せでした。

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