御在所

         1212m (三重)
GOZAISYO
2010年1月23日 くもり

P7:00〜(中道)〜朝陽台8:50〜望湖台9:25〜峠〜鎌ケ岳11:00〜(三ツ口源頭11:55〜巻き道)〜大滝12:45〜ダム13:10〜P13:30

駐車場には池のような水溜りができている。冬らしい暗い空。先週あったスカイラインの雪は融けてしまった。

おばれ岩でスノーシューを背負った人、「遊歩道に雪あるかな?」

岩棚。
珍しく養老山脈に陽が射している。斜光に輝いた山肌の凹凸がはっきりわかる。いつも脇役だけど、はじめて多度山が主役になった。



下のテラス。
もう多度山に光はなかった。スポットライトはほんの一瞬だった。反対方向、四日市が光り輝いている。下界は晴れている。

キレット。
「踵が下がるのはいい。」

富士見尾根岩場の鎖。
足元が凍っている。木につかまったり、凍ってない岩に乗ったりする。白い木々が美しい。

上のテラス直前。
ボルト一本岩が全部氷。右手の木の間から登る。木の枝が絡まって苦労する。気分は藪こぎ。谷は真っ白で綺麗。
この上はどうかな?岩と氷をささっと歩く。鎖場も氷を避け、乾いた岩を捜して乗る。


朝陽台。
足元は雪と氷。スケートのように滑りながら歩く。頭の上には樹氷が綺麗。その樹氷は針のように鋭く尖っている。栗のイガのようでもある。触れたら痛そう・・・。
どうしてこんなに尖っているのだろう?たしか金平糖のように先が丸いのを見たことあるけど・・・。今回は強風だったのかな?



そり広場。
氷ばくが半分くらいになった。数日前A新聞にはこの氷ばくが、C新聞にはスキースクールの写真が掲載されたのに融けてしまった。自然のことはままならない。又できるかな?
今日も自然学校で温まる。ツアーのガイドさん?らしき方が雪がないのでスノーシューが使えないと困っていた。


望湖台。
階段の雪も消えた。エビノシッポは小さいが樹氷はしっかりついている。「御在所岳」の標識の縁取りが面白い。どうしてそうなるのかな?「縁は風が速いから。」らしいが・・・。

馬酔木の葉にも豪華なフリル。氷の宝石!

記念碑からあずまやの白い世界を見下ろしながら歩く。



峠道。
先週けっこうあった雪が融けてしまった。はまることもないので楽だけど・・・。

峠。
スカイラインから人が一人登って来た。今日、初めて会った人。
おにぎり。飴。
先週でき始めていた雪壁も、登り始めのラッセル雪も雪見大福雪庇もない。春みたいに残った雪が時々出てくるだけ・・・。

展望台。
ここのエビノシッポも尖がって針山のように見える。ハリセンボンみたいなその針に触れたらさぞ痛いだろうと思われる。そっと触ってみた。痛さを感じる前にポロッと落ちた。やはりそれは、繊細で壊れやすい氷の結晶。針ではなかった・・・。

風除けできる岩陰でひと休み。

山頂直下。
上からアイゼンをつけた人が降りてきた。雪のついた岩は思ったより滑らずに歩ける。楽しい雪と岩歩きに心弾む・・・。前尾根岩を歩いて山頂の大岩へ登る。エビノシッポが小さい。でも樹氷はしっかりできていた。
祠前に若い人二人。我々は鳥居前で風を除ける。梅酒、ぜんざい。
そこへ、はつらつ82歳、四日市のIさんが長靴で。一緒の息子さんも表情が明るく楽しそう。「長石谷が凍ってアイゼンなしでは大変だった。」そうだ。何処だろう?

我々は、今日も下りは源頭から。



登りは楽だった山頂直下の岩場。降りは滑りそうで怖い。さっさと歩けない。

源頭上部。
雪がないので途中から降りる。ここはしまってサクサクした雪。はまらない。
いい雪と険しいガレを見上げて気分はちょこっと剣。しまった雪は踵が利いて歩きやすい。はまり込まずに気持ちいい雪は草原まで続いた。サクサク、ザクザクと雪を味わいながら歩く。左俣出合を見上げるとここは随分融けて辺りが黒かった。

巻き道へ。
トレースが凍って下りが危ない。木につかまりながら降りる。谷へ降りて振り返ると後方の滝が凍って綺麗。戻って見に行く。足元も凍ってつるつる。雪が消えて氷ばかりの滝を見上げる。お餅が伸びたような蒼い氷ばく。この下の小滝では氷のステップを作ってもらい、後ろ向きで谷へ降りる。ステップ氷は靴裏にザラザラ、デコボコして気持ちよかった。

大滝。
水が多い。氷が融けてしまった。Tさんが、手前の岩になにやら発見。氷の板!岩の隙間から沁みだした水が流れたまま、凍っている。自然はこんなものも作り出すの?すごーい。


今日も、山の神様から盛りだくさんの「冬の綺麗」をプレゼントされ大満足でした。

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