コクイ谷

         (滋賀)

2010年2月20日 小雪

P7:00〜(中道)〜望湖台9:18〜(地獄谷)〜(コクイ谷)(10:30〜10:50)〜窯跡の平11:50〜沢谷峠12:05〜武平トンネル12:30〜(スカイライン)〜三ツ口ダム〜P13:30

千草あたりで真っ赤な朝陽。6:35。気温が高い。山は黒いが、少し樹氷がついているようだ。
貯水池が朝日に光っている。雲の隙間から光のシャワー。
T尾さんから二日前の左俣、雪が多くてよかったとメール。今日もいいかな?

富士見岩。
ガレのサクサク雪を登る。霧氷かな?木々は白くない、黒っぽい。先週あまりに綺麗な御在所を見たからもう十分だけど・・・。


ここで「地獄谷がいいのでは?」と夫。Tさんも「朝からそのつもりだった。」本谷から地獄谷への予定だったのに、話しながら歩いて中道へ行ってしまったらしい。
「天気がイマイチだから・・・。」と言ってみるが、多数決で決定。

そり広場。
人口の氷ばくに替わって、簪のようなシャンデリア。気温はマイナス4度。
気温が高いからか、汗をかいてしまった。


望湖台。
遊歩道の雪はサクサク。締まっている。降ったばかりの雪の下に固いザラメ雪。歩くとぐぐっと二段に落ち込んで面白い。

地獄谷の雪はどんなだろう・・・。

降ったばかりの雪が数センチ。その下には何にもないので、滑りながら下る。中ほど、谷沿いに雪が多くなってきた。さらさらした新雪の下に、サクサク気持ちいい雪。雪が少ないのではまり込まない。たしか数年前は1m以上あったような気がするけど・・・。



滝の淵には氷。右岸をクライムダウン。その後は水面に一面氷や大きいビー玉氷、フリル氷が次々現れて楽しい。
あっという間に、国見峠からの道と出会う。いい雪だった・・・。

V字の滝から二つ岩へ。
なにか細かいものが降っている。雨ではなくて雪。細雪。降っているのかいないのかわからないほどの雪。こんな雪もあるんだ・・・。足元にずっとサクサクした雪を感じて歩く。


コクイ谷出合。
河原が白い。相変わらず細雪が降り続いている。寒くない。手も冷たくない。春みたいに温か。軽く行動食で。パン、餅、紅茶。

夫が1月に来た時、この谷に雪はなかったそうだ。



河原から進む。
岩に降ったばかりの雪が載って、滑りそうなのでしっかり一歩を決める。案外滑らない。ところが岩についた氷が滑る。濡れているのかなと思うと実は凍っていたりする。今度はどうかな?岩と話しながら歩く。

大粒の涙、恐竜の足、フリルスカート・・・。面白い氷があちこちにできているので目が離せない・・・。


黒谷出合。11:20
沢谷出合へと尾根を登る。

沢谷出合。11:30
滝は凍っていた。クリスタルな世界に惹きこまれる。滝下を見下ろすともこもこの氷の塊。


窯跡の平。
まだ細かい雪が降り続いている。濡れることもなく、歩くのが大変ということもない。何にも気にならない雪。呼吸を整える程度のひと休み。

さあ御在所へ戻ろう。足元に雪がなくなっていく。枯れた笹が目に入る?そういえば、この時期に笹などなかったはず・・・。雪がなさすぎる。山肌も登山道も春のように黒い。


沢谷峠。
三人山への尾根にも雪はない。足元には、朝から降った粉雪がうっすらあるだけ。滑りやすいので慎重に一歩を置く。

武平峠手前。
植林された木の枝を、通り越して地上に降り積った新雪が気持ちいい。きめ細かいなめらかな雪。

トンネルに到着。
スカイライン道に雪はない。トンネル内を滋賀県側からの風が吹き抜ける。風と一緒に飛んできて、粉雪が積る。その雪を蹴って歩く。雪はさらに風で三重県側に飛ばされていく。まるで雲の上を歩いている気分。沁み出したつららが三重県側に曲がって伸びているのも面白い。

トンネルを抜けると青空だった。

最も激しく崩壊した箇所の復旧工事が進んでいる。


天候がイマイチだったからこそ、新雪細雪を歩けた今日のコクイ谷。いい雪と出会えてよかった・・・。
         トップメニューへ
inserted by FC2 system