御在所 

       1212 (三重)

2010年3月29日 吹雪

P8:00〜(中道)〜朝陽台(10:00〜10:30)〜望湖台11:00〜(スキー場)〜(中道)11:20〜P12:40

Gホテルあたりから山を仰ぐ。うす化粧の山に薄緑の裾模様。春らしい御在所。スカイラインの駐車場には二台だけ。山頂は樹氷におおわれているようだ。

小雪がちらついている。あと二日で四月とは思えない。真冬並みの寒さ。



「タテヤマリンドウを見たいけど、こんなに寒くては咲いていないかも・・・」無理しないで、行ける所まで行ってみよう。
ショウジョウバカマは元気だ。松の枝に花のように雪が載っている。
ところどころ雪が出てきた。トレースは二人かな?

地蔵岩。
釈迦岳がベールをまとっている。貯水池には氷が張っている。少し上の岩場から御在所をのぞむ。ここからの御在所が好き。重量感があって迫ってくる感じ。ちょっと青空が広がってきた。

裾に雪をあしらった地蔵岩。大地はうすみどり。明るい春色。

下のテラス。
寒くて風がきつくて息ができない。ささっと通り過ぎる。雪は数センチ。サラサラして気持いい新雪。蹴るほどは積ってないので踏んでいく。
また青空が広がって、雪が風に舞って来た。これが風花かな?なんて綺麗な言葉なんでしょう。以前からあこがれていて、一度使ってみたかった。きっとこんな雪のことをいうのだろう。写真に撮ってみたが映っていなかった風花・・・。


富士見岩末端の岩場。
いつ来てもここからの眺めは雄大。遮る物は何もない。眼下にはただ薄緑の大地があるばかり。岩を背に、その大地を見下ろし、岩に立つ。何もかもから解き放たれ、体丸ごと空に投げ出されたような開放感。ただ一人、静かで自由な空間にいられる心地よさ・・・。風が冷たい。寒い!

そこからカタクリ雪が積もった岩を歩く。気分は最高だ。

富士見岩。
大黒尾根の粉雪が美しい。

鎌ケ岳も綺麗だなと写真を撮っているとT尾さんが登って来た。




今日は私同様、タテヤマリンドウを見に来たそうだ。先日のTさんの雪割りバイカオウレンに感動した話に盛り上がり、一緒に見に行くことにする。でもきっと雪に埋もれているよ・・・。

冠峰碑あたりは真っ白だ。やっぱり無理かな・・・。ほとんどあきらめていたのですが、雪の中に咲いていました。なんてたくましいのでしょう!




望湖台。
手がかじかんでガチガチ。エビノシッポもできている。地獄谷へ吹き飛んでしまいそうな風。まったくの冬山、雪山。

三角点からスキー場へ。
御在所てっぺん雪をサクサク歩く。タテヤマリンドウをさがしながら・・・。こちらはまだだった。

ケルンの「国見岳」標識が飛ばされていた。藤内沢三ルンゼを見下ろす岩に立ち寄る。ここも強風で危ない。

気温が低いせいか、中道の雪は朝のまんま。しっとりなめらか。



キレットを過ぎる頃から青空がのぞく。地蔵岩とハライドと釈迦岳を望む岩に立つ。
岩棚ではシャワーのような霧が養老山脈あたりに降り注いでいた。時雨れているようだ。

おばれ岩下でスズカカンアオイの花を見つける。茶色で目立たない・・・。ギフチョウほんとうにこの花が好きなのかな?マンサクはまだしっかり花をつけていた。

ロープウエイの見える岩では、アカヤシオの蕾が膨らんできた。


そしてなんと降りた温泉街や菰野の庁舎あたりでは青空のもと桜が咲き始めていた。山は真冬、里は春を実感する。

この日、道迷いによる遭難事故があったらしい。夕方はマイナス6度、1m先が見えない吹雪と記事にあった。山は急変するから怖い。同じ日、同じ山に居たのにと思うと胸が痛む・・・。


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