御在所 

       1212 (三重)

2010年12月11日 はれのちくもり

P7:00〜(中道)〜望湖台9:00〜鎌ヶ岳10:30〜白はげ11:30〜(長石谷)〜P12:50

数日前、鈴鹿山脈に初雪。千草あたりから眺めるとうっすら白く見える。上の方では雪がまだ残っているかも。

モルゲンロートに染まる御在所。赤いような紫のような神秘的なその色あいに見惚れる・・・綺麗! 歩きだすとけっこう暑く気温が高いことがわかる。

朝日が伊勢湾をオレンジ色に輝かせる。冬は空気が澄んでいるからか?この季節になると光る海に感動する・・・

藤内小屋の見えるガレ場に雪が残っていた。ぴょんと乗って見る。気温が高いので水っぽい。確かに雪。御在所の初雪だ!

下のテラス。
ウエイトトレーニングさんが降りて来た。今日は、体調が悪くてウエイトはなし。

「Iさん」知らない人から声を掛けられた。そう思ったのは間違いで、Oさんの友達、Mさんだった。

Yさん。たしか以前メールで花の名前を教えていただいた方。
又よろしくです。


富士見尾根末端の岩稜帯。
雲間からお日様のシャワー。なんて神々しいのだろう。今、この一瞬に、大空と大地に描かれるダイナミックな光の絵画に心奪われる・・・

御池の左に白いのは伊吹?と思えば霊仙だそうだ。伊吹山はガスの中らしい。足元には氷と雪と岩!これは最高だ。待ってました、この時、この季節。

上のテラス。
薄く氷が張っている。

富士見岩直下のガレ場。
岩と雪を歩く。なぜか滑ることなく普通に歩けた。凍っていないから?


富士見岩。
鎌ヶ岳北斜面にも雪が残っている。左またにもほんのちょっと。「く」の字の反対に白くなっている。

右の藤内沢への道は真っ白だ。朝陽台をパスって進む「白い道」 歌のように、何処までも続く道ではなかったけど、しばらく白い絨毯を踏んでいい気分。

大岩からのぞくと、三ルンゼに氷がつき始めている。



広場の人工雪を歩く。まるで白い岩。固い。ワーイ、雪だ、雪だ!自然に体が弾んでしまう。



望湖台。
谷はうっすらと白い。雨乞岳の向こうに町が見える。まだ、厳かな光シャワーが天から大地に降っている。そこに神様が見えるような気がして、思わず手を合わせました。神様がいらっしゃる場所「御在所」そのままに・・・

Tさんは、三河に「ざおう山」という山があるとか言っている。その山は本物の山形県の山に似ているのだろうか?946mの宮指路岳といい、山の名前って、いつどうやって誰がつけたのかな?こだわって考えると面白い。

どんな時も息が上がらないTさん。
普通の人のようにハーハー、ゼイゼイ言わないのはなぜだろうと思っていた。今日わかった、呼吸の仕方が違う。次の一歩を進むのに、ウッて力まない、息を止めない。そこで息を吐いている。腹筋使って。

きっと岩登りの一歩を置く時、息を吐いた方がうまく乗れるのだろう。動きが滑らかに柔らかくなる気がする。体が硬くて、ヨーグルトに黒酢を入れて飲んでいる身には、「そうなのか」って妙に納得してしまう。岩登りに柔軟性は大切。できるだけ筋肉を疲れさせない歩きかたも大事。


三ツ口谷源頭部。
御在所と多度山の間に白い山が・・・白山かな?それは白山そっくりの白い雲だった。


Tさんは新しい道を行った。どんなかな?
私は岩を歩きたいのでいつもの岩場へ。二カ所のチムニー似の岩を超えて三ツ口谷寄りの岩を歩く。ざらざらした岩肌が心地いい。

すぐ後から来た人から「はらはらしました」と心配される・・・この方もなぜか御在所の魅力にはまって、毎週通って見えるそうだ。


鎌ヶ岳。
南に行くと、墨絵のような山の連なりが美しい。

祠前でランチ。
今日も立ち止まらないように、ゆっくり歩き続けるように意識した。あまり疲れを感じていない。次回、3000mの御嶽山に行っても休まずに登り続けられるようになりたいものだ。

インスタント味噌汁であったまる・・・


岳峠へ降りる。
岩に乗ると、キララがドンと見える。この瞬間が好き。
おばあちゃんと山に登った一年生の女の子。どうやって降るのかな?ちゃんと木や岩を持ってしっかり足を置いている。背が低いので姿勢も安定して、思ったより機敏。六歳で鎌ヶ岳に登れるなんてすごーい!

廊下から鎌尾根末端から白はげへ。ぱっと視界が広がるこの瞬間も好き。
雪みたいな砂を滑って気持ちいい!
見上げれば鎌ヶ岳が冬の色。目の前には、いつ見ても山の盛り上がり方、広がり方が格好いいキララ。

長石谷への三叉路。
馬の背を歩きたい人がいるが、今日は時間がないので。

犬星の滝。
白くなるほど、ダイモンジソウが咲いたという岩壁を仰ぐ。

その後は、緑の水と、その瀬音に癒される。岩の上からのぞいて「魚」を見つける。彼?に悟られないように小声で話して、静かに岩を歩いても、さっと逃げられる。

谷の岩を歩きながら、優しい流れのその水の音を聞いていると、いつのまにか心がゆったりしてくる・・・


谷は落ち葉に埋もれている。ふっかふか落ち葉絨毯を蹴って、過ぎゆく季節、「秋」を味わう。


空が曇ってきた。Gホテルから出ると、小雨が降り出した。早めに切り上げてよかった。12月の雨はいただけない。雪ならいいけど・・・

         トップメニューへ
inserted by FC2 system