御在所 

       1212 (三重)

2010年12月18日 くもり一時小雪

P7:00〜(中道)〜朝陽台8:50〜鎌ケ岳(10:45〜12:00)〜(馬の背尾根)〜三岳寺13:30〜P14:15

アイゼンワークをお願いすると、皆さん持ってないって。又、今度にしよう。
重い食料?をT尾さんに預ける。

Tさんが上下のカッパを着こんでいる。今日はそういう天気なの?カッパのズボンが苦手な私は上だけはおる。


気温が高いのかな?毛糸の手袋をはずしたり、ズボンの裾をたくしあげたりする。金色の伊勢湾に見惚れる。

キレット。
見上げると、富士見尾根の岩場や大黒岩に朝日が差し込んで来た。



富士見尾根の岩場。
急に世界が変わる。頭の上からツララが落ちてきそう。

足元にでっかい霜柱!踏むとシャカシャカ冬の音がする。Tさんが写真を撮ろうと構えていたその霜柱を踏んで壊してしまった。ごめんなさい。一つのことに気を取られると周りがまったく見えない困った人なのです。「後の人のことを考えて!」


上のテラス。
ボルトが打ってある岩に、一面氷。Tさんはうそみたいに、普通に登った。私は隣の木々にしがみつきながらこわごわ。トラひもが取りつけてあったので、T尾さんが次の人の為に、下ろした。

ここからアイスクライミング!
登山道は氷道。つるつる滑る。足の置場がない。体が強張る。乾いた岩を捜しながら足を置く。Tさんは足の下に氷があるとまったく感じさせない歩きっぷり。普通に立っている。氷を歩けるなんてすごーい!T尾さん「吸盤ついてるんじゃないの?」

私は、にっちもさっちもいかない。動けなくなった。まっすぐ進めば滑落しそう。「足を一歩戻して反対側の岩に乗るように」と教えてもらって難関突破。ふーっ。

知り合いの人が数人滑落した場所だから以前から気をつけてはいるのだが・・・きっとこんな日だったのだろう。

10cmくらいある、デッカイ霜柱。北アルプスみたい。二段に伸びているから、二日分かな?



うっすら樹氷の朝陽台。
「わーい、人工の氷ばくもできたよ」と前方に目を奪われていると、いつのまにか足元が滑りだした。遊歩道が凍ってる。どうしようとパニックになっている私と違って、Tさんは「なんだ今度はスケートリンクか」というように落ち着き払ってすーっと滑って行く。さっきの氷道と言い、足元がどうかわろうと、体が即反応する感じ。すごーい。経験が豊かだから自然にできるんだろうな。

私は広場側に降りて怪我はなかった。目の前のアシビが凍っていた。観光客、大丈夫かな?

気温はマイナス二度。こんな日に前尾根に行っていたら大変だった。動けないよ!この頃、行動食は一口大福やミニクリームパン。

武平峠。
疲れない歩き方で行こう。皆さん、足の遅い私に合わせて歩いてくれています。ストレスたまるだろうな・・・



鎌ヶ岳。
馬の背岩やチムニー似の岩場を歩いて大岩に。今日は椅子みたいに腰かけて。それだけで十分なんです。岩に触れるだけで・・・

祠近くで休憩。南の風あたりのきつい所で休んでいる人がいる。寒そう。我々はあったかツエルト。体に風を受けないと、めちゃ楽。遭難時、ツエルト一枚が命を救うということが理解できる。ここだけ春だから。

ホットワインいい香り。おでんを二つの鍋でことこと。大根、じゃがいも・・・ふーふーあったまる。カレーカップ麺もみんなで。

重い食料を運んで下さったT尾さんありがとうございました。今日の食事は、どんな高級レストランよりおいしくて、ハッピーです!

「沈殿」とは動けずに停滞することだそうだ。めちゃ面白い山の言葉で、気にいっている。そんな時にサラミやホットケーキを焼いたとか。
では沈殿体験、ソーセージを焼きましょう。脂分が燃えてパチパチ。「腕白でもいい、○○ハム」のコマーシャルみたい。「気分は涸沢」 ここは鈴鹿の鎌ヶ岳なんですけどね。



頭の上でパラパラ音がする。雨か雪か降っているようだ。あったかい部屋をありがとうございました。外に出るとあたりが白い。

岳峠から鎌尾根末端の岩場へ。
笹に雪がついて綺麗。ユキザサという花があるけど、もしかしてこの白さに似ていることから来たのかな?尾根から、鎌ヶ岳は見えない。

白はげ。
岩に粉雪がついている。薄く雪を被った砂ザレを全部雪みたいにジグザグ降る。気持ちいい・・・

「あ、虹」

ルートファインディングできない私。先頭歩きで鍛えられました。

シャクナゲの花芽がいっぱいついている。この花は結構逞しい。
夏に美しかった緑の草原は、冬色、枯れ葉色。



長石谷への分岐を超え、三岳寺へ。
迷いやすい所は数ケ所。木でとうせんぼされている。

うす化粧の白い庭園。
枯れた林は、冬の風情。色がない。さびしくて静か。しっとりしたわびさびの世界に浸る。この岩は、いつかの三体仏にちなんで六体仏!

左手に山の家の赤い屋根が見えて来た。三叉路に赤い木切れ。このごろよく見かける。幹に釘でうちつけられている案内板。よく目立つ。

展望台。
御在所山頂付近はもやっとしている。今夜は積もるかな?
馬酔木が一輪だけ白い花をつけていた。


三峰園の前の橋を渡って駐車場に戻ろう。春にミヤマカタバミを見つけた石段をあえぎながら登る。夏の間に塗り替えられた茶色のガードレール、山の景観によく似会ってる。

タラノメに葉が出ていた。春に芽を摘まれたはずなのに。人目につかない秋にがんばって伸びたのかな?

年の瀬の御在所を、三岳寺まで歩けて大満足。冬越しの植物や、冬枯れの風情に心いやされました。皆さん、ありがとうございました。

ぎこちなかった足腰も、長休みしたと感じないほどに戻ってきた。良かった!

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