御在所 

       1212 (三重)
2011年3月13日 くもり時々晴れ

P7:00〜(中道裏道バイパス)〜(藤内沢)〜望湖台10:15〜(中道)〜P12:00

大地震で山を控えた人が多く、駐車場は空いている。

大勢の人が苦しんでいるのに、のんきに山へ行っていいの?そんなことしている場合じゃないよ。その方たちに申し訳ないよ。不謹慎だよ。心の声が叫んでいる。

でも今、私にできる事は、思いやることだけ。苦しいだろうな、辛いだろうな、寒いだろうな。私は無力、なんにもできないよ・・・

阪神の時も募金しかできなかった。今回も早く募金に行こう。そして色んな無駄使いをやめよう。今、自分にできるのはそれだけだ。被災した人に思いを寄せながら、重い心で歩く。


小屋でKさん、I上さん。
藤内沢の情報を頂く。「昨日降った人が、雪が緩んで危ないと言っていた」
緩んでいると雪崩が怖い。無理、無茶はできない。


出合。
中又の氷は、雪を纏っている。
アイスクライミングの三人が、ハーネスを付けて準備中。
我々もアイゼンを付ける。

数日前に降った春の雪。マイナスの滝や、奥又も凍っている。


降りトレースは、枯れ木に向かっている。
そのトレースを辿るも滑りやすい。やっぱり春の雪は水分が多い。重い雪。

ドンツキ手前ではトレースが消えて、苦労しながらのラッセル。一歩一歩に時間がかかる。足がさっと上がらない。
こんな雪が雪崩れてきたら身動きできないよ。早く通過せねばと気が急くが足が重い。

ヌルヌル岩まで辿りつくと、稜線から小規模の雪崩。初めはパラパラと言う感じだが、どんどん雪の量が増えて広がって落ちて行く。あんなのに出合ったら埋もれるよ。こわっ。何年か前に雪崩れ事故があった所だし・・・



シュカブラの綺麗な雪庇を乗り越えて、三ルンゼの氷に辿りつく。ここの氷にも雪が積もっていた。


足元に氷があるのでちょこっとアイスクライミング。
木のぼり状態の急斜面は、はまり込んで抜けられずに苦労する。ここでも今、雪崩れたらと思うと怖かった!

林の木々につかまりながら大岩へ。胸をなでおろす。この季節、藤内沢は危険!


遊歩道は真っ白の雪道。冬に逆戻り。でも水っぽくて滑りやすい。


望湖台へ。
どっしりした雪尾根ができていた。誰も歩いていない。やったー。ここも重い。ずずっとはまり込みながら一歩一歩進む。ちょっと黄砂が混じっているようで雪が黒い。

後から来た人はやっぱり我々のトレースを辿って来る。楽ちんだからね。



記念碑へ。
下から足取りが軽い人が来た。「鎌ヶ岳長石谷から五時間かかった」この重い雪を平気で歩けるパワー、尊敬します。

あずまやへ。
陽あたりがいい上部斜面はべたべた雪にはまり込む。下は固い雪で気持ちいい。この雪に、本谷をあきらめて中道へ。


富士見岩。
大黒岩のテラスは雪テラス。盛り上がっている。

今日は踵が入る。硬すぎず、柔らかすぎず。先週より降りやすい雪。
下界は春霞。御在所は、今日もまったくの雪山。いい訓練ができました。

ぽかぽか陽気に若い人が次々登って来る。突然私の目の前に肌の色が違う方があらわれた!きっと留学生だろう。元気ではつらつとした学生さんはとっても爽やか。


登山口でスパッツと靴を洗う。山のことは山で済ます。

Gホテルの庭ではアシビが咲き始めていた。

その後、冬用スパッツのワイワー交換、落としたアイゼンプレートの修理などで山の店へ。ここでも若い人がインドアクライミング。最近、山に向かう若い人が増えて、頼もしい。


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