御在所 

       1212 (三重)
2011年5月22日 くもり

P6:30〜(本谷)〜(中道)〜P11:00

天気が崩れそうだし、早く帰らねばならないし・・・中道から本谷か、本谷から中道か?やっぱり本谷からにしよう。
山の家の裏にシロイトソウ。背丈も低く、花も小さいから、きっと咲き始めたばかり。色あざやかなイワカガミも。

一枚岩。
クラックに足を入れてひねってしまったのか?足のつけねの筋肉が伸びた!
絶対、人に迷惑をかけられない・・・降りようかと思うが、後から来たO田さんに「登った方が速い」と諭され、ゆっくり行くことにする。


くぐり岩横岩。
大きい岩が落ちて来て様子が違う。その後も岩が欠けていたり、傷があったりする。落石が累々と積み重なっている。何処から落ちたのかと見上げながら、まだ落ちてくるのではないかとこわごわ歩く。
大雨に大岩も簡単に落ちるようだ。よく鉄砲水で亡くなる話を聞くが、こんな岩が大水と共に突然きたら命はないよ。荒れた本谷はとても怖かった!


朝陽台から中道。
サラサドウダンと思われる木を見上げる。緑の蕾が上向いている。たしか花はサクランボみたいに下を向く。花期が終わると又、上を向いて・・・この花きっとエネルギー有り余っているんだ。


緑とシロヤシオの綺麗な静かな御在所。足も大したことなかった。ちょっと筋が伸びただけだったみたい。


北谷テラス。
黒雲が押し寄せて来た。雨が来る前に降りたいよ!


車に戻る頃、小雨が降り始めた。

2011年5月28日 雨

温泉最奥P〜(中道)〜御嶽神社〜(中道)〜P

たしか警報が出ている。何も考えずスカイライン駐車場に入ったが、大雨でゲートが締まっては迷惑かけると、温泉最奥駐車場に行く。この時点で、三滝川の水量はあまり大したことはなかった。ちょっと多い程度。

誰もいない駐車場。あたりまえだよ、こんな雨の日に山へ来る人はいない。カメラは置いていこう。

カッパ上下に傘をさして歩く。小降り。
中道は川になっている。掘割道の真中がどんどんえぐられて土が流されていく。こうやって道が深くなる。本谷や藤内沢はどんなだろう。

シロヤシオが綺麗。ヤマツツジの赤も強烈!濡れた岩を歩く訓練。アルプスでも途中で雨が降ることもあるし・・・

富士見岩。
思った通り、見下ろす本谷はまったくの滝だった。

御嶽神社。
遊歩道はシロヤシオ一色。アカヤシオの花期は山肌一面アカヤシオだったけど・・・今日はどこから現れたのかと思うほどの白さ。霧に包まれ、もやっとした御在所山頂、シロヤシオ回廊を行く。

雨はたいしたことなく、傘をさしたり、すぼめたり程度だった。でも靴の中に水が入ってぐしょぐしょ。

ロープウエイの見える岩まで戻ると、本谷からの水音が大きく聞こえてきた。
登山口の四段の堰堤はごうごう音を立てている。どこから来たの?と思うほどの水が溢れかえっている。恐ろしい!

大石公園あたりの三滝川は、淵を乗り越しそうなほど荒あらしい濁流となっていた。あちこちから集まって、水かさは半端じゃない。
北谷を変えてしまった数年前の嵐、こんな風に水が膨れ上がったのだろう。きっと台風でもそうなるのだろう。

朝とまったく違う表情になった三滝川に、自然の厳しさを思い知らされました。



2011年6月4日 くもり時々晴れ

青滝トンネルP〜(裏道)〜前尾根(P7〜P2)〜(藤内沢)〜P

いつもと違う場所で充電した電池を忘れた!カメラはあるけど・・・
曇っていて、岩登りできるような日ではないと思うけど、相方は張り切っている。

P7。
ノーマルルートから。テラスを通り越して上まで行ってしまった。岩壁は湿っている。滑りやすく、ぬるぬるしている。
後から若い人が10人ほどやってきて、気が急く。このルート登るの一年ぶりかな。
ちょっと緊張したけど、後の人はおしゃべりに夢中で追い上げてこない。気が楽だ。一気に丸岩横岩まで進む。

丸岩。
「ヘビのように体を岩に沿わせて」と意識したら、初めてすんなり登れた。左足を押し付けるのがうまくできた。今まで、何度やっても登れなかった岩だ。あきらめないことかな?前回までできなかったことも、もう一回やってみるとできることがある。それを今日体験する。

P6。
私がリード。最後の跳び箱岩は相方リード。

P5。
ノーマルルートから。

P4。
ここも普通のルートから。久しぶり!前尾根で一番好きな岩なのでルンルン。真中でピッチを切る。以前上まで行って、ロープが重くて引き上げるのに苦労したから。ビレイは腕力のない私でも楽な半マスト。

その後終了点まで私がリード。楽にロープを手繰ることができる。

セカンドを前に進ませる時もカラビナの中でロープをひっくり返すだけでOK。スピーデイ。
この辺りでK山さん等が上から降りて来た。前尾根を懸垂下降で降りて、もう一度登るとか。6月末に再びゴジラに挑戦する為に。
すぐ前の二人は剱岳源次郎尾根に行く為の練習。目標があると頑張れるよね。

P3。
6級フエースをセカンドが登る。私がチムニーをリード。相方はクラックを登る。いつも必死に登る岩だが、今日は体を岩にジャミングしたり、押し付けたりして速く登れたみたい。「やっぱり回数だ!」繰り返し、積み上げていると、体が覚えて自然にできるようになるってこのこと!
二つ岩を左に巻いて降りる。前のお二人さんは右から。ロープが交差しないように岩の上に上がって手繰る。彼らは前壁ルンゼを降りていった。

P2。
雲行きが怪しい。暗くなってきたと思えばうっすら青空が広がったりする。
真中の核心部は右に出ず、チョックストンを抱きかかえる。立つ。マントル岩を乗り越えて・・・今日はできた!

懸垂下降。
ロープをボルトに通して、末端を結んで、ロープダウン。できた!
ルベルソをロープにセット。プルージックを少し上に取り付けて、体重をかけてみる。合っているか確認しあって、自己ビレイを解除。下降開始。できた!
後から降りた相方は途中で止まってしまった。プルージックの細引きがねじれた?
朝の間、岩が濡れて、ロープも濡れていた。濡れたロープは滑りが悪い。
途中で岩に立ちプルージックを解除した。事故はきっとこんな時に起きるのだろう。下降する前にロープの重なりがないかチェックしておくべきだ。無事着地。

先生なしで、初めてP7からP2まで登れた。この日まで、結構長い時間かかったけど満足!二人とも覚えるのが遅いから・・・後の人が来なくて、今日は貸切だった。

藤内沢を降りよう。
ぬるぬるした岩と、荒れて崩れ落ちた沢。ほとんどクライムダウンで降りるが、一か所ロープを出した。足を滑らせたらおしまいという、個所ばかりだった。ヒヤヒヤして慎重に足を置く。雨で岩や土がどんどん流され、削られた。やっぱり藤内沢は雪たっぷりの冬がいい。

一ルンゼから見上げる一壁は満員。
聞き覚えのある声が前尾根から・・・P7アイゼン歩行練習のN根さん等だった。朝の若い人も、ここP7特訓だったようだ。
人が多い裏道を歩く。ウサギの耳で懸垂下降する人を、皆、立ち止って見上げていた。

登山口でウツギ。素朴な白い花が、夏が近いことを教えてくれていた。

その後、何か小さい動物がスカイライン道を横切った。一瞬オコジョかな?と思った。でもここは上高地ではなく、鈴鹿だし・・・黄色っぽかったからイタチかな?

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