御在所 

      1212m (三重)
2012年1月28日 小雪

湯の山温泉バス停P7:10〜温泉最奥P7:50〜(中道)〜朝陽台10:18〜望湖台10:45〜そり広場11:15〜(中道)〜登山口12:20〜P12:40

家を出る時、既に時雨れている。菰野町に入り、Gホテルから、温泉街に向けて左折すると、道路にうっすら雪。

湯の山温泉バスのりば辺りも白い。ここで、こんなんだと、上の駐車場まで登る自信がない。

どうしたものかとしばらく思案して、バス乗り場前に駐車することに。Sの湯ホテルの看板があるから、今日は温泉をこちらにしようっと。

バス停から温泉街を歩きだす。大石公園前で何か動物が道路を横断した。カモシカ?足が速い。今まで、がけを攀じ登るか、じっと立ち止まるかしか見たことがない。カモシカって駆けるんだ!

「何か来た」と川原からじっと私を見つめている。いつもながら目が良くないらしい。温泉街も行動範囲のようだ。



蔵之助前で一台車がバックしてきた。「今日の雪は、なぜか登れないので今からチェーンを巻く」そうだ。三人がかり・・・

温泉最奥駐車場。
「坂道が登れなくて、片方だけチェーン巻いた」と言う人。既に10cm程積もっている、ふっかふか雪。チェーンも巻けない私、上まで来なくてよかった。Tさんは何事もないように普通に駐車していた。

登山口。
小雪が舞っている。

トレースは中道にも本谷にも。すぐに一人追い越して、私が今日の二番。先行者はアイゼンを付け、普通のルートを歩いている。これはTさんではない。この天気で、写真は撮れないし、凍った滝でも撮ろうって本谷に行かれたようだ。


二番目でもほとんど一番と同じ。あってもないみたいな雪はどんどん深くなる。新雪は20cmほど。その雪を蹴って歩く。めちゃ気持ちいい。

そのふわふわ雪の下にトレースを感じながら歩く。はまり込まないから楽。

北谷テラス手前で、片方チェーンさんに追い越された。「アイゼンつけると楽ですよ」つければいいのに、頑固にそのままチムニ−歩きで行く。

滑りやすい雪とか氷とかの急斜面だと、どうしても体に力が入って丸まってしまう。猫背でへっぴリ腰。それを何とか直せないものかと、今日は「土ふまずで歩く」を意識する。体の歪みを矯正しながら・・・

エルガーフエイスの壁。
空が暗い。まだ小雪は降り続いている。天気がよくなる気配はない・・・
後からは誰も来ないし、帰ろうかなと思いながらも、もうちょっと行ってみようかなと進む。

数回、トレースを外して、ごっそり腰まではまった。上のテラスからは、凹凸なし雪の坂道。何も考えずに歩けるが、滑り落ちないように蹴り込んでチムニー歩き。


富士見岩直下のガレ。
右端の美味しい所は、帰りに残しておこう。アイゼン付けてないし・・・

確かめるように何度も蹴り込んで、鎖につかまって登る。こちらの方が大変だったかも。

富士見岩。
前の二人は右に藤内沢上部へ。左の朝陽台へは誰も歩いてない。やったー!ここから正真正銘のラッセル。

朝陽台。
膝くらいまである新雪が纏わりついてくる。頭の上にはもこもこ樹氷。白い空間にいられるってなんて心地いいのでしょう。御在所の粉雪一人占め。ハッピー!途中で帰らなくて良かったよ。


望湖台へ。
表道分岐で、ロープウェイスタッフと書いた赤いジャケットの方から「積雪95cm。去年並みでいい雪ですが、多いので気を付けて!」の注意を受ける。


しっとり滑らか雪を歩く。三角点から先のトレースは一人。先程の方?めちゃ深い。雪尾根の下から、腰くらいまでのふかふか雪を泳ぐ。雪に埋もれそう。何て気分、雪まみれを通り越して、粉雪に押しつぶされそう・・・すごーい。

日本中で豪雪が話題になっているけど、御在所も同様。

こんな大雪の望湖台初めて!出られないと大変。今日ここ望湖台に立った人は二人です。


しぜん学校。
ぬくぬくして、かじかんだ手を温めながらパンを齧った。小雪はまだ降っている。そり遊びの子ども達、手、冷たいだろうな。



遊歩道。
白くないところを捜そうたってありません。どこもかしこも真っ白。藤内沢上部の樹氷はより白い、もこもこ。


富士見岩直下のガレ。
あれ?美味しい所、誰かに食べられた!こんな所、降る人、そういないと思うけど・・・



キレット。
北谷側の岩場にもトレース。こんな所登る人、そういないと思うけど・・・
多分Tさんでしょう。では私も。水分が少ない軽い雪だからか?数回滑り落ちる。体を外に出して、岩の雪を払って、やっと登れた!


おばれ岩。
街の中のよう、足の踏み場がない・・・「ツアーです」30人ほどの年配さん。こんな時間だから、きっと帰りはロープウエイだろう。

スカイラインに降りても、雪はまだたっぷりあった。

めちゃいい粉雪体験に大満足。最奥駐車場に戻ると、Tさんの車はなかった。やっぱり・・・

さらにバス停の駐車場まで、とことこ歩く。湯の山の雪景色を楽しみながら、観光客気分で。

Sの湯。¥1000
温泉で会った方からの情報。「3月20日までの湯めぐり温泉チケット。マップの旅館どこでも¥500。観光協会に売っているよ」

歩いて二分。涙橋手前、目立たないところに協会はあった。タオルつき。

雪道のチムニー歩き、キックステップ。普段使っていない筋肉をトレーニングしたようで、数日間筋肉痛・・・

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