御在所 

      1212m (三重)
2012年4月7日 小雪のち吹雪、のちときどき晴れ、のち霰

P7:00〜(中道)〜朝陽台9:00〜望湖台9:30〜武平峠10:15〜鎌ヶ岳(11:15〜11:45)〜(尾根から鞍部から三ツ口谷)〜P13:00

家を出る時、もう雪が舞ってきた。四月に雪?!
Gホテルあたりに来ると淡い緑の新芽と、庭木のミツバツツジに春を感じる。彼方に御在所。絵になります。

内蔵助前辺りから道路は真っ白。降ったばかりの雪で滑りやすいのか、長石谷登山口で滑ったタイヤ跡発見。うちの車も坂道を滑りながら駐車場へ。

ここは真冬のように雪が降っていた。歩きだして、すぐ車に戻る人達、坂を登ってきたが引き返す車など、あきらめ派が多い。駐車しているのは三台。

我々も、雪を警戒してカッパ上下で武装する。ピッケル、アイゼンも持った。Tさんは傘をさして歩きだした。先が読めているのです。

しばらくすると、汗だく。雪が降っていても四月だからカッパ上下なんていらないんです。困ったことに、歩き始めにそれがわからないのです。

マンサクの花びらが茶色っぽい。

今朝、降ったばかりの雪は、真冬の軽い雪ではない。どことなくなんとなく重い雪。なんたって四月なのだから。

それでも、時々、日陰や風の通り道などで、サラサラ粉雪が現れる。靴先であちこちの雪を蹴りながら歩く。どんな雪か感じながら。冬のように、小さな雪庇もできている。ツララも先週のように水っぽくなくて、しっかりついている。

キレット。
岩の隙間には氷。そしてその上に雪。腕を伸ばそう。踵を下げると、滑らずに降りることができた。



エルガーフエイスの岩壁。
青空が広がった。富士見岩まで粉砂糖雪で真っ白。富士見岩末端の岩場からはサクサクした新雪。ここは真冬並みの軽さ。気持ちいい!


上のテラス。
キララ湖は凍っている。伊勢湾もすりガラスのような半透明色。流氷が来る訳ないので、波が立っているのかな?大地は薄緑、山は白。

寒くて、富士見岩手前でカッパ上衣を着る。トレランの彼はいつもここまでのようだ。ここから先にトレースはない。ラッセルです!?


吹雪の朝陽台。
真冬のように、雪がしんしんと降り続いています。レーダーから何処でも歩く。先週は凍っていた遊歩道も、今日はサクサク新雪。気持ちのいい軽い雪。


そり広場は、ホワイトアウト。10cmほどの新雪の下は氷。スケートしているようなもの。「もう今日は武平峠から降りよう」

望湖台。
遊歩道はただただ雪の白い道。Tさんはスピードアップ、スイスイ速い。雪道だと一段と速くなるようです。北極クマが滑りながら氷を進むように、上から足を降ろすのでなくて、体重移動だけで前へ進む感じだ。スケート感覚?私は雪の下の氷が滑るのでいつもより怖くて、ますます遅くなる。あっという間に十メートル以上離された。この差は何だろう?単に私が不器用なだけ?


雪尾根はお色直し。真っ白の雪庇ができていた。樹氷の付いた御在所北斜面が美しい。もう来週はないだろうと、帰りも雪尾根の端っこを歩く。いい気分!


朝、登り始めた時には、雪山を歩けるなんて思ってもいなかった。御在所の神様のおまけも何回目かな?やっぱり得した気分!御在所は全くの冬山。


記念碑への雪原は、今日の最高。さくさくしっとり滑らかな雪。深いところでは20cmほど。


ゲートを開いて、さあ何処でもどうぞ。

めちゃいい新雪一番乗り。ルンルン気分!滑らかな雪が足に纏わりついて来る。その心地よさにゾクゾクする。

薄化粧鎌ヶ岳も綺麗。



峠。
御在所山頂で、武平から降りることを考えていたことなど忘れて、さっさと繋げる。

露岩。
登山道の雪の付いた岩にしっかり乗る。

展望台。
美しい鎌ヶ岳北斜面を仰ぐ。白い御在所、白い雨乞岳。


馬の背岩。
雪がついているので、思い切れない。足が反対なのか?いつも何処に乗っているのかな?雪を払ってもらって、離れて岩をよく見る。スタンスが見つかって、乗れた!うまく乗れない時は雪を払うこと。


ツララが、角のよう。岩から直接出たようで面白い。

うっすら雪の付いた前尾根似の岩場も、チムニーで登る。大岩には雪がなくてさっと乗れた。小岩にも。思い切り両手を広げて、御在所一人占めポーズ!


鎌ヶ岳。
標識のツララは、風で斜めに伸びた?面白い!南に行くと、入道もキララ峰も薄化粧している。


祠前。
綺麗な青空が広がった。風もそんなにきつくないのでここでランチ。スープ、ラーメン、レーズンパン、リンゴ、紅茶・・・

食事が終わる頃、低い空に黒雲が出て来て、あっという間に視界がなくなった。

尾根から降りる。新雪が笹を覆って、笹が倒れて、冬の始まりのような景色。北斜面だからサクサク雪。


草原から尾根道を行く。しっとり新雪は続く。細かい霰が降り続いている。鞍部から三ツ口谷へも、まだまだ滑らかな雪が纏わりついて来る。

三ツ口ダム跡。
夫婦滝は粉雪に包まれている。下界は晴れているようだ。その近くのショウジョウバカマは先週とほとんど変わっていない。

堰堤への階段状岩のショウジョウバカマもちょっと開いただけ。先週は寒かったから?でも今日は雪を被っている!そばには、朝からの霰がそのまま積もっていた。

先週見つけたバイカオウレンはどうなっただろう。タンポポなどのように、開いたり閉じたりするのかな?それとも凍ってしまったのだろうか。雪の下をのぞいてみるが花は見つけられない。


堰堤の下は、若草色絨毯。苔や草が春色。

山の家あたりから仰ぐ御在所は薄化粧のままだ。登山口には黄色いキブシが揺れていた。

今から山に行くというスニーカーさん二人。付き添いのお父さんが心配して様子を聞きにきた。ここからは想像できないでしょう。山頂は吹雪でホワイトアウトだったなんて。四月の山は急変するから怖いです。里と同じではないから。「今日はキレットまでの往復にしたら?」と話す。


Gホテルの庭には春が来ていた!桜やツツジが咲き始めて華やか。
山は冬、里は春。

ころころ目まぐるしく変わる天候。一日で冬と春を味わえて、ラッキーでした。

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