御在所 

      1212m (三重)
2012年5月19日 快晴

表道P7:00〜(表道)〜御在所〜望湖台8:35〜記念碑8:45〜(西尾根)〜上水晶二つ岩9:45〜K谷(10:25〜11:20)〜釜跡の平12:35〜沢谷峠12:55〜いっぷく峠〜(スカイライン)〜雨乞岳登山口13:20〜P13:45

朝、いなべから仰ぐ鈴鹿の山は、藤原岳から鎌ヶ岳までみどり一色。1000mくらいまでが新緑でその上はまだ淡い色。なんていいお天気でしょう。

6:20、中道は満車。通り過ぎてスカイラインを新緑ドライブ。さわやか!
表道を登る人はいないようです。中道の車と人ゴミがうそのように静か。ここを登るのは初めてなんですが・・・

急な階段から始まるので、体がいうことをきかない。あえぎながら一歩一歩。コンクリート壁上から見降ろすと目が回る。一番高い所からは100mほどあるとか。350mある東京スカイツリー展望台の高度感はすごいだろうな。

手すりはあるけど、ちょっと危なく怖い登山道。



右手、東多古知谷に、百間滝。が、水がなくて、滝を滝と思わず、その上の白い岩壁に目がくぎづけになる。一壁みたいにそそりたっている。御在所って、やっぱり、どこもかしこも、かこう岩でできた岩山だ。

表と言う名前から昔はこちらが主に登られたのかと思えば、どの山も南斜面の道をそういうのだとか。北斜面からの道は裏道。

雰囲気は一の谷のような、中道のような・・・静か!御在所ではないみたい。

崩壊して道が何度も変って、さて何処を歩けばいいのかと困る場面が何回も。野性的な感が働かない人はまったく困ったものだ。



足元には、イワカガミ、フモトスミレ、タテヤマリンドウ。

上部ではシロヤシオの蕾が膨らんで、ネマガリタケは30cm以上伸びていた。

東多古知の沢を渡って、左手前方に岩を積み上げた城跡みたいなものが目に飛び込んで来た。それはユースホステル跡だった。左にダムへの道を分けると、アゼリア横の遊歩道へ飛び出した。

1時間30分で山頂へ。はやっ!表道登山口が、既に武平峠と同じくらいの高さ。スタート地点でもう高度を稼いでいるからそうなるようだ。

遊歩道。
白いタテヤマリンドウ。白いスミレ。南に青山高原とその向こうに大台の山が蒼く重なっている。


望湖台。
目の前に新緑の西尾根。目印の一本杉は濃い緑。先週どう歩いたのか目で追うと、ほとんどまっすぐ。今日は地獄谷から行くと思ったら、尾根から降りるそうだ。


記念碑。
私、ちゃんと歩けるかな?自信がない・・・
今日は風もなく、天気がいいので、辺りの風景がよくわかる。前方に一本杉の小山が見えてきた。


振り返れば、右手後方に望湖台。人が立っているのもわかる。

視界がきくと気分がいい。あちこち見なくてはいけないし、写真も撮らなくてはならないし、忙しい。

まず、一本杉を目指そう。日当たりがよくて足元がムンムンする。尾根の一番てっぺんを意識しながら、踏み跡を辿る。



手前の白い花はヤブデマリ。ふちの飾り花が可愛い。葉を見ると、今、家に咲いているオオデマリと同じだった。

シロヤシオ!花数が少なく、花も小さい。この花は清楚で気品があるので好きなんだけど、・・・

一本杉。
背後にみどりの望湖台。左手に大きく雨乞岳が見えてきた。



1155m。
少し先、赤茶色の広場越しに雨乞岳。その後、ほとんど直進。


急な降りに滑らないように。先週の私のトレースか動物の跡か?がある。
赤い杭や赤テープを捜しながら降る。右手、上水晶側、先週より、新緑が進んで綺麗だ。


1066mのピーク。
ここもほとんどまっすぐ進む。赤い杭が良く見える。上水晶側は切れ落ちているので、そちら側に落ちないように歩く。

赤テープもしっかり付いているのでその通りに降って行く。右手から大きく川の音がきこえてきた。先週は聞こえなかったが・・・

前回は、K谷の登山道に出る直前で緩やかに左に振った。今日はほとんどまっすぐ降ったからか?上水晶谷の二つ岩付近に出た。せっかくだから戻って岩を見に行く。久しぶり!


「鈴鹿の上高地」は美しいみどりに彩られた空間だった。グリーンシャワーが降り注ぐ。自分も緑に染まった気分、めちゃハッピー!

五分ほどで先週降りた地点に来た。コクイ谷側には支尾根が何本もあって、一本違えば、まったく別のところに出るそうだ。

その後、白い花に迎えられました。
ふんわり丸い宝石。その透明感ある石英のような白に魅せられる。光が差し込むとより神秘的な色合いに変わる。雪のような、触れたら冷たいような白です。クリーム色の蕾はバラのよう。



緑の葉からこぼれる木漏れ日を浴びて、白い花と遊ぶ時間。めちゃ贅沢!うれしいことに、辺りには、まだ、花の付いてない小さい木も育っている。この花は増えている!フタリシズカのみどりの三ツ編みも可愛い。



K谷出合。
水と新緑と光が輝く空間。清流に映ったみどりにも魅せられる。この手つかずの美しさが上高地に似ているといわれる理由かな?

魚が飛び跳ねた。水中から空中の虫をねらってる?目がいいんですね。

結構、汗をかいた。陽が射しこむ岩でTシャツを乾かしていると、水際の石に何やらいる。なんとトンボの羽化。あっという間に飛び立って、あとにはヤゴの抜け殻が・・・アキアカネかな?こうやって御在所のあちこちの沢で新しい命が育っているんだ。この出会いにも感動する。


西尾根を歩けたし、白い花にも会えた。余り歩いてないので疲れも少ない。おまけに、コシ○○○も楽しめて大満足。さらにブルーベリーを綺麗な愛知川の水で洗ってほおばる。もう何にもいらない、ずっとここにいたい気分。ゆったりまったり・・・

そろそろ帰ろうと歩きだすと、ブナの新芽。葉の真中からは花でなくちゃんと芽が出ていた。


空を仰げば、生れたての赤ちゃん葉からこぼれる光がみどり!葉の産毛?が金色だ!


新緑と水と岩を楽しみながらK谷を歩く。

後ろから来た人は、道が良くわからないようだ。「こっち」「あっち」とか、手で会話する。三人山から雨乞岳を回られた、Tさんの愛読者さんだった。そこから一緒に進む。

沢谷出合。
滝のシャクナゲが見頃。背景の七人山の緑に映える。


釜跡の平から沢谷峠。
いっぷく峠から、スカイラインへ降って、雨乞岳登山口へと楽ちんルートを行く。いっぷく峠からはふわふわ道。積み重なった落ち葉のクッションで波乗り気分!?

この後も、新緑ハイキング。見るものすべてが緑!


鎌ヶ岳のみどりが眩しい。冬に綺麗な西多古知、今日は緑一色にふちどられている。


最終章、目の前の日陰尾根も光り輝いている!

御在所の新緑に包まれた一日となりました。やっぱり風薫る五月の山はいい。ありがとうございました。

         トップメニューへ
inserted by FC2 system